ニコニコ大百科:植物 サンザシ |
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(画像募集中) |
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分類 ? |
(クロンキスト・APG) バラ目バラ科ナシ亜科サンザシ属 |
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学名 ? |
Crataegus cuneata | |
バラ科 Rosaceae? | ||
アンズ - イチゴ - ウメ - カリン - キイチゴ - サクラ - サンザシ - スモモ - ナシ - バラ - プラム - ヘビイチゴ - モモ - リンゴ |
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このテンプレートについて |
山査子(サンザシ)は、バラ科のサンザシ属を代表する果樹のひとつである。主に果実が食用にされる。
概要
植物として
サンザシ属はユーラシア大陸や北アメリカ大陸に広く分布している植物で、日本で単に「サンザシ」と呼ぶのは中国原産の品種のことを指している。英語で「hawthorn(ホーソーン)」と呼ばれるものは日本では「セイヨウサンザシ」と呼ばれ、日本でサンザシと呼んでいるものは向こうでは「Chinese hawthorn」または「Japanese hawthorn」と呼ばれている。英語では「Mayflower(メイフラワー)」の別名があり、その名の通り5月の風物詩とされてきた。
春の終わり頃に、リンゴやウメに似た花弁5枚の白い花を咲かせる。9月過ぎに果実が熟し、赤い小さな実がぶら下がるようになる。品種によっては実が黄色く熟すものもあり、観賞用や盆栽としても使われる。日本ではあまりメジャーは果物ではないので、サンザシの木そのものは園芸以外でお目にかかれることは少ないだろう。
一方で、ヨーロッパやアメリカではサンザシは庭木などにもよく使われている。「thorn(いばら)」というだけあってトゲのある植物で、そのトゲが魔除けのシンボルとして信じられてきた歴史がある。日本で言えば柊みたいなものだったのであろう。また、キリストが磔にされた時に被らされた「茨の冠」も、サンザシで出来ていたとされている。
おもに果実が食用とされるが、サンザシの葉の若芽も生薬として利用される。
果物として
メキシコあたりでは果物としても食されるようだが、日本では生の果実を目にすることは難しい。日本で目にするサンザシの姿は、主に棒形に切り分けられたドライフルーツとしてのものが最も多いと思われる。しかし、数あるドライフルーツの中でもサンザシはかなりマイナーな扱いで、レーズンやあんずに比べると買えるところが圧倒的に少ないのが現状。首都圏なら太子堂あたりで売られている。
サンザシの実を潰して砂糖を加えて練り、それを乾燥させたものが、日本でも見られるお菓子としての「サンザシ」である。ジャムを乾燥させたようなもので、粘っこい食感をしている。元は中国のお菓子で、現地では「山査子餅」などと呼ばれる。主に棒状に切り分けられたものが多いが、中国ではコイン型のものやハート型の物など面白い形の山査子餅が売られている。
サンザシ菓子は甘酸っぱい味で、ローズヒップを思わせる強い香りが特徴的。中華料理では「山査子餅」を調味料として料理に加えることもあり、主に酢豚などに使われたりするという。
また、ローズヒップのように乾燥させた果実を煮出して飲む「サンザシ茶」もある。サンザシ茶とは違うが、お菓子のサンザシを紅茶に溶かして飲むのもおいしい。
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関連項目
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