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この記事はアニメ放送前のネタバレを含みます。 |
サンジェルマン伯爵とは、漫画『ダンダダン』の登場人物である。
概要
端正な顔立ちで高身長の謎だらけの「オカルトコレクター」を自称する美青年。浮世離れした態度、たなびく長髪、腰に携えた大剣、そして独特な服装からまるで中世ヨーロッパの貴族のようないでたちをしている(剣は日本刀だが)。その存在は宇宙人のみならず妖怪からも知られており、作中の根幹に関わる重要な人物であるとされている。
地球侵略をした深淵の者(クル)と一緒にいたことが発覚しており、彼の存在を知ったセルポ星人たちは警戒を強めていた。一方、ターボババアとも何やら浅からぬ因縁があるようで「ハイパージジイ」呼び、これまで見せたことのないような尋常ではない怒りの表情を見せていた。
メルヘンカルタとの戦いの際に突然現れると、オカルンたちと共闘してメルヘンカルタを撃退。だが、実は一連の呪行李の騒動に暗躍しており、オカルンたちの敵なのか?味方なのか?すらはっきりしていない。分かっているのはメルヘンカルタの能力を奪うためにあれこれ準備をしていたということである。その後の事件にも関わっているようだが、今後どうのようなスタンスを取ってくるのか不明のまま。
メルヘンカルタの能力を奪った際、「”ダンダダン”をご存知で?」と聞いており、物語の大きなキーパーソンであることが示唆されている。
なお、原作者は関暁夫氏との対談において「サンジェルマン伯爵は世襲制」と言及している。
プロフィール
人物
見た目は落ち着いた青年であり、オカルンのことを「高倉様」と呼ぶなど、相手を呼ぶときは「様」つけ、丁寧語で話す。戦闘中であってもその冷静沈着な口調が乱れることはない。逆に自分のことを知っている者から話しかけられると「失礼、どちら様でしょうか」と答える癖がある。
前述したように「オカルトコレクター」を自称しており、この世の全ての謎を知り、呪物、UFO、妖怪の力の全てを欲している。実際、すでにいくつかの妖怪の力を手中に収めており、ジャケットの内側の笄にコレクトしている。
モモやオカルンたちの通う神越高校に顔立ちが瓜二つの三丈目という教師がおり、作中では同一人物であることを匂わせるように描かれているが、真相は不明。もっとも三丈目もサンジェルマンと同じくオカルトの探求に執着しており、モモたちが立ち上げた歴史研究部の顧問を引き受けている。また、誰もが「三状目」という名前は知っているが、彼の経歴は思い出せないという怪しい現象が起きている。
話すときに一昔前のネットスラングを多用するなど、口調は異なっているが・・・。
元ネタは史実の「サンジェルマン伯爵」だと思われる。18世紀のヨーロッパに実在したという謎多き人物であり、不老不死やタイムトラベラーという説もある。詳細は「サンジェルマン伯爵」の記事を参照。
能力「阿修螺」
使用する武器は「阿修螺(アスラ)」という銘の長い日本刀であり、現状で披露している戦闘スタイルはこの刀を使用したもの。奪った妖怪の能力を封印した笄を阿修螺の鍔の穴に装着することでその妖怪の能力が発動し、行使できるようになる。本人の剣術の腕前も相まって、強力かつ自在な攻撃で敵を圧倒する。作中で使用したのは「ジャンピングババア」「黒髪切り」「水虎」。
阿修螺の鞘には黒と白の小柄が収納されており、黒い小柄は刺された相手の能力を奪い、逆に白い小柄は切りつけられた者に能力を与える。ただし能力を奪う際には必ず相手に負けを認めさせるというのが絶対条件となる。雪白幸姫ら能力者たちは黒い小柄の複製品を持ち、能力集めに加担している。
星子によると、阿修螺は手にした者は命が尽きるまで人を殺し続ける妖刀であり、妖怪たちの力を取り込みどんな剣の達人であっても切り伏せたという。あまりに危険な力だとして呪術組織が厳重に封印していたが、5年前に何者かに盗まれたとのこと。
余談
サンジェルマン伯爵が表紙に起用された単行本19巻発売記念には彼にちなんだ特設サイトが公開され、2025年4月12日、13日限定で都市伝説「赤い部屋」「cicada3301」をモチーフにしたARGが実装された。このARGは素数分解の知識が必要とされる高難易度のもので、ファンからは「こんなの分かるかよ!」という感想が多かった。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アクロバティックさらさら
- 綾瀬桃
- 高倉健(ダンダダン)
- オトノケ(ダンダダン)
- 革命道中
- カシマレイコ
- 深淵の者(クル)
- 坂田金太
- 佐脇凛
- ドーバーデーモン(ダンダダン)
- 白鳥愛羅
- 円城寺仁
- 邪視(ダンダダン)
- 頭間雲児
- 綾瀬星子
- セルポ星人
- TAIDADA(ダンダダン)
- ターボババア(ダンダダン)
- バモラ(ダンダダン)
- メルヘンカルタ
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