サンダースノー(Thunder Snow)とは、2014年アイルランド生産・UAE調教の競走馬である。現在は日本で種牡馬として繋養されている。
主な勝ち鞍
2016年:クリテリウム国際(仏G1)
2017年:ジャン・プラ賞(仏G1)、UAEダービー(ドバイG2)、UAE2000ギニー(ドバイG3)
2018年:ドバイワールドカップ(ドバイG1)、アル・マクトゥームチャレンジラウンド2(ドバイG2)
2019年:ドバイワールドカップ(ドバイG1)
概要
父Helmet、母Eastern Joy、母父Dubai Destinationという血統。
父ヘルメットはオーストラリアで1400~1600mのG1を3勝し、通算14戦6勝。本馬の世代が初年度産駒である。
母イースタンジョイは4戦1勝。姉にディアヌ賞を勝ったWest Wind、叔母に英オークス・愛ダービーを勝利したBalanchineがいる。本馬の活躍後に甥Coroebusが2022年の英2000ギニーを勝利している。
母父ドバイデスティネーションはクイーンアンSを勝ち、2歳時には*ロックオブジブラルタルを下して重賞勝ちを挙げたこともある実力馬。母父として他に英ダービー馬Golden Hornを出している。
本馬はアイルランドのダーレースタッドで生産され、ゴドルフィンの所有馬としてお抱えのサイード・ビン・スルール調教師(UAE)に預けられた。背が高く筋骨隆々、立ち姿も優美であったという。
2~3歳
2歳5月にデビューし、初戦を勝利するも、その後はコヴェントリーS(G2)6着、ヴィンテージS(G2)とシャンペンS(G2)でいずれも2着、デューハーストS(G1・7ハロン)ではヴィンセント・オブライエンナショナルS(G1)の勝ち馬Churchillの4着に終わった。しかしフランスに遠征して出走したクリテリウム国際(G1・1400m)では残り200m付近で先頭に立つと一気に後続を突き放し、5馬身差で圧勝した。2歳時は6戦2勝だった。
3歳時はUAE2000ギニー(G3)から始動し、初ダートであったが5馬身3/4という差をつけ圧勝した。続くUAEダービー(G2)では日本から遠征してきたエピカリスが軽快に逃げるのを好位から追走し、残り200m地点でゲート車のタイヤ痕に驚いて逃避したが、最後は叩き合いでエピカリスを短頭差で捉え勝利した。4月に入ってケンタッキーダービー挑戦が発表され、同競走に8番人気で出走したものの、スタートで跳び上がるような歩様になり、そのまま前進気勢を欠いて早々に競走中止となった。
馬体に異常は無かったので、帰国後は3週間後の愛2000ギニーに出走した。ここでChurchillの2着となり、1ヶ月後のセントジェームズパレスS(G1・1マイル)で3着の後、ジャン・プラ賞(仏G1・1600m)では5頭立てという少頭数もあってスタートから逃げ、そのまま1馬身1/4差で勝利した。しかし続くジャック・ル・マロワ賞(G1・1600m)では1番人気に推されたものの3着に敗れ、この年最後のレースとなったクイーンエリザベス2世S(G1・1マイル)では15頭立てのシンガリ負けを喫した。
4歳
4歳時はアル・マクトゥームチャレンジラウンド1(G2)から始動し、2着に入った。続けてアル・マクトゥームチャレンジラウンド2(G2)ではNorth Americaをクビ差で捉えて勝利したが、アル・マクトゥームチャレンジラウンド3(G1・2000m)ではスタートから逃げたNorth Americaに5馬身1/4差を付けられた2着に終わった。
本番のドバイワールドカップではNorth Americaに加えてアメリカから前年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬West Coast、同最優秀古馬牝馬Forever Unbridled、日本からも*アウォーディーが参戦し、10頭立てながら粒揃いのメンバーとなった。レースはスタート直後に先手を取ろうとするWest Coastのハナを叩いて本馬が逃げるとそのまま4角から突き放していき、2着に粘ったWest Coastに5馬身1/4差を付け圧勝した。勝ち時計2:01.38はレコード、主戦のクリストフ・スミヨン騎手にとっては初のドバイワールドカップ制覇となった。
その後休養に入り、復帰初戦のインターナショナルS(G1・10f56y≒2063m)は今のこの馬には不向きだったか見せ場すらなくシンガリ負けを喫するも、アメリカに遠征して出走したジョッキークラブゴールドカップでは2着、ブリーダーズカップ・クラシックでは僅差の3着に入ってシーズンを終えた。
5歳時
前年に引き続きアル・マクトゥームチャレンジラウンド3から始動するも、ここでゲートを待たされた影響で出遅れ、逃げたCapezzanoに9馬身半という大差を付けられ2着に終わる。しかしドバイワールドカップでは前年のベルモントS2着馬Gronkowskiが先に抜け出したのを好位から追い上げ、ハナ差でこれを下しレース史上初の連覇達成。ビン・スルール師はこれをDubai Millenniumで勝った時に匹敵する勝利だとコメントした。
その後アメリカに遠征してメトロポリタンハンデキャップ(GI・1マイル)で3着となり、ブリーダーズカップなどにも出走せず、11月に引退が発表された。
通算24戦8勝、うちG14勝。
種牡馬として
引退後は日本に輸入され、ダーレー・ジャパンに導入されることとなった。2024年のマリーンカップでテンカジョウが勝利し、日本における産駒のグレード競走初勝利を挙げている。また、2025年にはナルカミ(ジャパンダートクラシック)が産駒初のGI級競走勝利をマークしている。
ニコニコ生放送が主催するリアルダービースタリオン企画において、シュシュブリーズに2度種付けしており、彼女の4番仔(雷太/レライタム)と5番仔(吹雪/ヴァンディヴェール)の父親である。思わぬところでニコニコと縁のある馬となった。
血統表
| Helmet 2008 栗毛 |
Exceed and Excel 2000 鹿毛 |
*デインヒル Danehill |
Danzig |
| Razyana | |||
| Patrona | Lomond | ||
| Gladious | |||
| Accessories 2003 鹿毛 |
Singspiel | In the Wings | |
| Glorious Song | |||
| Anna Matrushka | Mill Reef | ||
| Anna Paola | |||
| Eastern Joy 2006 鹿毛 FNo.4-k |
Dubai Destination 1999 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
| Miesque | |||
| Mysterial | Alleged | ||
| Mysteries | |||
| Red Slippers 1989 栗毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
| Special | |||
| Morning Devotion | Affirmed | ||
| Morning Has Broken |
クロス:Nureyev 3×5(15.63%)、Northern Dancer 4×5×5(12.5%)
主な産駒
関連動画
関連項目
| リアルダービースタリオン | |
| シュシュブリーズの2018 - オーバーザリミッツ - ファニーフラッシュ - クールフォルテ - モーメントキャッチ - レライタム - シュシュブリーズの2022 |
|
| 繁殖牝馬 | シュシュブリーズ |
|---|---|
| 種牡馬 | ホッコータルマエ - クロフネ - モーリス - サンダースノー |
| 定点放送 タイムシフト |
今日のシュシュブリーズ - 今日のオーバーザリミッツ - 今日のファニーフラッシュ - 今日のクールフォルテ - 今日のモーメントキャッチ - 今日のシュシュブリーズの息子(次男) - 今日のシュシュブリーズの息子(三男) |
| 関連項目 | ダービースタリオン - フジキセキ - リアルダビスタ用語集 |
| 関連リンク | 公式ツイッター - ニコニコチャンネル
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