概要
特徴・歴史
福井県越前市と鯖江市の境界上、国道8号線福井バイパス沿いにあるドーム型の円形ホールで、その名の通り、赤茶っぽい外観とサグラダ・ファミリアのような装飾の屋根がある建物で、両市内ではひと際目立つ存在となっている。なお、正式名称は「福井県産業振興施設」で、サンドーム福井は愛称名である。ただ、愛称名であるがこちらが一般的な名称となる。(公式サイトでもこちらを使用している。)
コンサートやイベントの会場として使用されているが、竣工時には世界体操競技選手権(世界体操)が開催された。このためか2020年現在でも鯖江市内では体操競技が盛んである。
このホールに加えて、野外イベント会場として使用できる野外広場、会議室、イベント控え室として利用できる管理会議棟がある。
ホールは越前市と鯖江市の市境上にあるものの、住所登記上としては越前市となる。(福井県越前市瓜生町5-1-1)
愛称名「サンドーム福井」の由来
サンドーム福井の由来としては、その名の通り太陽のように赤い外観であること、正面が太陽の昇る真東に向いて建っていることであるほかに、もう2つの由来が込められている。
それは、太陽の意味の「Sun(サン)」のほかに、産業の「産(サン)」、参加の「参(サン)」の3つの意味が込められた愛称名となっている。
建築で見るサンドーム福井
メイン棟であるホールは、1995年に竣工。工法としては福井県出身で法政大学工学部教授の川口衛氏が考案した「パンタドーム構法」という建築工法が用いられた。屋根は37,000tもの重量があり、これを一度折りたたんでドーム中心部に設置。そして地上の高さとほぼ同等の位置で組み立て、それを37基の油圧ジャッキで一気に押し上げて、ドームが形成された。この方式で建設されたドームとしては、世界で4番目で、日本では神戸ワールド記念ホールに次ぐ2番目となる。
そして、このサグラダ・ファミリアのような装飾模様の屋根は実は積雪対策で大きな利点がある。豪雪地域である福井県に建つサンドーム福井は、設計上では2mの積雪にも耐えられる設計となっているが、なにもないツルツルの屋根では落雪で周囲が非常に危険な状態となる。また、これを対策しようとしても、労力と安全面に問題があった。そのため建築段階で積雪対策が取られており、屋根に凹凸を付け、雪を落とさない工夫が施された。これがあのサグラダ・ファミリアのような装飾屋根が誕生した理由である。
アクセス
【住所】
〒915-0096 福井県越前市瓜生町5-1-1 (⇒Googleマップピンで見る)
広い駐車場は完備されているが、公共交通機関でのアクセスの悪さが欠点。このため北陸新幹線開業後、福井県内北陸本線の第三セクター転換後にはサンドーム近くに新駅を作る計画が浮上している。
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関連項目
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