サーニャ・V・リトヴャク(Aleksandra "Sanya" Vladimirovna Litvyak)とは、「ストライクウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
概要
第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」のメンバー。「サーニャ」は愛称で本名は「アレクサンドラ」。モデルは第二次世界大戦中のソ連労農赤軍航空隊エースパイロット、リディア・ウラジミーロヴナ・リトヴァク。元ネタが男だらけのウィッチーズの中で唯一の女性パイロットである。
優れた索敵能力を活かした夜間哨戒を担うナイトウィッチ。501JFWでは唯一のナイトウィッチである。昼間は寝ているため他のメンバーとの接点が少なく、引っ込み思案な性格も災いして周りに溶け込めないのが悩みだった。宮藤芳佳、エイラ・イルマタル・ユーティライネンとの共闘(『SW』6話)を境に他の501JFWメンバーとも仲良くなってゆく。
ネウロイの侵攻のためシベリアへと逃れた両親とは音信不通になっており、いつか故郷へ捜しに行くことを願っていた。『SW』6話で父親がサーニャのために作った曲が放送されているラジオを傍受したことをきっかけに、両親との連絡が再開した模様。
白い肌に華奢な体に不釣り合いのロケット兵器。軍服姿もちょっと可愛い。そしておっとりとした口調と切ない境遇は紳士達を虜にして止まない。登場頻度の割に人気の高いキャラクターである。
パーソナルデータ
- 姓名:アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク
- 出身:
オラーシャ帝国
- 階級:中尉
- 原隊:オラーシャ帝国陸軍586戦闘機連隊
- 所属:
連合軍第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>
- 使い魔:黒猫
- 通称:リーリヤ(百合)
- 固有魔法「広域探査(全方位広域探査)」:感知系に分類される。短波を含む電波を発信・感知することで周囲の状況を把握できる。水平線の向こう側すら補足可能なほどの広範囲にわたって展開可能。この特性を応用し、ナイトウィッチ同士の交信やラジオの放送を行っている。発動時には頭部から魔導針が発現する(魔導針そのものは固有魔法に付随するもので、同様の固有魔法を持たないウィッチでも魔法技術として後天的に使用可能。リヒテンシュタイン式、ブリタニア式などがある)。サーニャの魔導針はリヒテンシュタイン式。
- 料理は得意らしくケーキなども作るとのこと。
- 父の影響で音楽を勉強していたため歌が得意。『SW』6話ではその美声を披露し、同8話ではリリー・マルレーンのピアノの伴奏までこなした事から音楽全般は得意のようだ。
- 固有魔法に加え、引っ込み思案、人付き合いと人前に出ることが苦手、紫外線に弱い真っ白な肌、夜型で低血圧の体などがナイトウィッチになった理由。このうち人との交流が苦手な点はエイラや芳佳とのふれあいを経て解消されつつある。
- いざというときの行動力は爆発的で、エイラを引っ張ることすらある。実は訓練好きでしかもスパルタ。『SW RtB』8話ではカールスラント解放のため、エイラと衝突してでも作戦を牽引した。
- エイラと一緒の場面が非常に多い。ふたりが仲良くなった経緯についてはエイラーニャを参照されたし。
- 『SW2』でエイラがサーニャに贈った「色は黒で赤のワンポイントの枕」は実は『SW』でサーニャが持っている(『SW』の枕は黒字に赤い星のワンポイントが付いている)。『SW2』で贈られたワンポイントのネコが描かれている枕は、実はロマーニャの赤ズボン隊グッズとのこと。
- 猫の置物を集めており、部屋には白黒の猫の置物が飾ってある。また「ネコペンギン」なるキャラクターぬいぐるみが好きで部屋に持ち込んでいたが、ガリア解放による501JFW解散時に紛失してしまう。『SW2』でローマで販売されている事を知りエイラと二人で買いに行った。『SW2』6話より再びサーニャのベッドに鎮座している。
- 夜間単独哨戒任務中に他のナイトウィッチと交信を行っており、意外に交友関係が広い。電離層の具合次第で南米のノイエ・カールスラントまで届くとのこと。腰にあるポーチには筆記用具とナイトウイッチ同士で交信したあとでやり取りしたQSLカードが収められている。
- 夜間哨戒中の交信はラジオへと発展した。すなわちスターライトストリームである。びー・・・
- モスクワの音楽家の娘に生まれ、父ヴォロージャ、母アンナとともにウィーンで音楽の勉強をしていたが、同時にマリーシャ・ラスコーヴァ(オラーシャの有名なウィッチ)の活躍を聞いてウィッチに憧れる。
- 黒海方面にネウロイが出現したことを受けてウィッチに志願。素質はあったものの、年齢が低かったため訓練部隊だった第586戦闘機連隊に編入される。
- やがて祖国オラーシャがネウロイの侵攻を受けると、サーニャも少尉任官し、ウラル山脈の向こうに疎開する両親と離れてブリタニアへと撤退する。その後はブリタニアで実戦を重ね、第501統合戦闘航空団設立の後、ブリタニアにいるオラーシャのウィッチの中で最も優秀として中尉に昇進した上で派遣された。
- 1944年のガリア解放後、エイラとともにスオムス経由でウラル方面を目指したが、ペテルブルグからモスクワへの道のりでネウロイに遭遇し引き返した。同方面ではサトゥルヌス祭にあわせて502JFWへの支援物資を届け、年明けまで滞在(『BW』)。
- 同年春にはアドリア海方面での501JFW再結成に参加。成層圏にコアを持つネウロイ(X-16)の撃破作戦に抜擢され、見事成功させる(『SW2』)。オペレーション・マルスによるヴェネツィア解放後、501JFW再々結成までの遊撃任務を与えられてふたたびオラーシャ方面に向かう。
- ブリタニアにいるあいだ両親とは連絡が取れない状況が続いていたが、『SW』6話の出来事で無事が判明する(→ 太陽の理由 )と、エイラ経由でペテルブルグにいる第502統合戦闘航空団のニッカ・エドワーディン・カタヤイネン(ニパ)、ニパから同戦闘隊長アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン(サーシャ)に支援が求められ、サーシャの捜索要請でチェリャビンスクの近くに住んでいることが伝えられた。しかし『BW』で発生したネウロイの巣“グリゴーリ”に阻まれ、会いに行けないまま『SW2』でロマーニャに向かっている。
- 『SW2』の後はペテルブルグの502JFW前線基地に居候していたが、エイラの占いによりガリア方面に赴いたところ、坂本美緒の率いる戦艦<大和>に遭遇。便乗してライン川方面に向かい、芳佳の危地に駆けつけることとなる(『SW劇場版』)。
意外な交友関係
- エーリカ・ハルトマン:サーニャ曰く「意外と言われるがよく話す。だけど内容を覚えていない」。
- ウルスラ・ハルトマン:『SW2』で登場したエーリカの双子の妹。フリーガーハマーの基礎設計者。
- ハイデマリー・W・シュナウファー:カールスラント空軍最強のナイトウィッチ。夜間交信でサーニャと話し、QSLカードを交換した。その後も交友がある。
- ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン:エイラの旧友。手紙を交換しているほか、『SW』と『SW2』の合間(『キミとつながる空』、『BW』)には実際に会っている。
- アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン:502JFW戦闘隊長。ニパの近況をサーニャに教えていた模様。
- 下原定子:502JFWメンバー。「小さくてカワイイもの」に目がないため、抱きしめられたことがある。
- ブロニスラヴァ・フェオクチストヴナ・サフォーノフ:503JFW司令。直接の面識はないが、チェリャビンスクに基地を置いている縁から、両親に会いたいサーニャのため2人分の通行証を送り、周辺部隊の支援を受けられるよう気を配った。
- “オーク”:夜間哨戒中の交信相手。“屠龍(ドラゴンスレイヤー)”の異名を持つ扶桑陸軍の人物。おそらく樫田勇美のこと。
- “キャッツアイ”:ブリタニアのナイトウィッチ。「夜目にニンジンが効く」とサーニャにアドバイスした。おそらくジャネット・カニンガムのこと。
余談
『SW』6話で口ずさんでいた、父に作ってもらった曲「サーニャのうた」をきっかけに、ラジオ「スターライトストリーム」では「サーニャの唄」という、リスナーから寄せられた歌詞を即興で門脇舞以氏が歌うコーナーが存在した。
毎回コーナーが始まるたびにあまりにも露骨に声のテンションが下がる門脇氏が見ものであったが、テンションが下がりすぎたのかやがて「エイラの唄」になり、その後はエイラの代名詞として唄い継がれていった。ドウシテソウナッタンダナ……
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