ザエルアポロ・グランツ、とは漫画BLEACHの登場人物である。
概要
藍染惣右介が自ら集めた有用な破面(アランカル)で構成される集団"十刃(エスパーダ)"の第八位。司る死の形は狂気。
涅マユリ同様のマッドサイエンティスト。他者を見下し研究に利用することしか考えておらず、味方にデータ収集の蟲を仕込んだり食らえば自らを癒せるように部下を改造するなど倫理観とかけはなれた振る舞いが多い。
髪はピンク、キャラクターブックによると眼鏡に見えるものは仮面の名残でホロウ特有の穴が彼の場合は亀頭にある。またNo.6十刃、グリムジョー・ジャガージャックの従属官であるイールフォルト・グランツは双子の兄。兄弟ではあるが、二人の間には大きな霊圧の差が開いている。
帰刃名は邪淫妃[フォルニカラス]、解号は啜れ[すすれ]。
相手の分身を生み出す、相手の身体を支配下に置く、自らを他者に孕ませるなど異色な能力を持っている。
自ら戦闘能力はあまり高くないと豪語するが解放後にはバワバワの体当たりを軽く受け止めておりその地位にあるだけの膂力も備えているようだ。
戦闘スタイルは事前に入念な情報収集や仕掛けなどの下準備をしておき解析と奇怪な能力を組み合わせて相手を手玉に取るもの。
作中では阿散井恋次、石田雨竜、ドンドチャッカ・ビルスタン、ペッシェ・ガティーシェを相手取り翻弄し続けた。しかし増援として現れた涅マユリと相対するとその風変わりな能力も通じず追い詰められてしまい、最後は超人薬を投与されてしまう。それにより意識だけが異常に研ぎ澄まされ身動きとれなくなってしまったところに胸を刺された。口からは血を垂れ流していたがこれで死んだかは不明。ただ外道隊長に捕獲されたことは疑いようもない。この場合超人薬が効いているので死なせなくてもそのまま確保ができるし他のアイテムで身動きとれなくすることもできるので新鮮な状態のまま保管されている可能性もある。
ちなみに劇場版三作目、その番宣のために描き下ろされた番外編、そして集英社から出た公認小説では死んで地獄に落ちたことになっている。最低でも百年分の生き地獄を味わった挙句地獄落ちとは少し憐れである。
その後最終章では外道隊長が喪失感で身動きとれなくなったところに幻影として現れ煽ってきた。外道隊長の長い人生においてそれほど接点はなかっただろうが似た者同士何か心に残るところがあったのかも。
基本的に残忍で底知れぬ狂気を感じるキャラクターではあるが、作り出したクローンの姿が自分好みでなければ勝手に変えてクローンの意味をなくし敵にツッコまれたり、ペッシェのセクハラにガチビビリするなどどこか恨みきれない面も持ち合わせている。
余談ではあるが集英社公認の外伝小説 Spirits Are Forever With You ではキーパーソンの一人であり、生前と破面になる前の過去が明かされた。読めば彼が地獄に落とされた理由がわかるかもしれない。
2021年、完結から5年を経て発表された読み切りでも姿を現した。ここでも割と重要な役割を担っている。マユリ同様師匠のお気に入りなのかもしれない。
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