ザソグ(Zathog)とは、クトゥルフ神話における神の名前である。
概要
ザソグは何か付属物の名残であるものを出し入れするように渦巻きながら常に形状を変化させるただれた泡状の塊である旧支配者である。
別名〈黒く渦巻く主/The Black Lord of Whirling Vortices〉。
文献には明確に存在を記されていないが「ザソグへの祈り」という詩の一文に存在をほのめかされているという。
ザソグの憎しみに満ちた目は表面の爆裂する泡の下にあり、その体にはいくつかの不定期に閉じられるよだれを垂らす口がある。ザンリック(Xentilx)銀河出身でザリリア星人(Zarrian)が仕えているという。
旧神との戦いに敗北し逃亡したザソグは復讐を望み、ザンリック銀河にあるという惑星ザール(Zarr)に入りこんで、星に時空を超える能力を授けたといわれている。そこから銀河の大部分を支配し、残りの宇宙を征服することを企んでいる。しかし別の銀河に移動したことで星辰が変化しザソグは眠っており、それでもザールは旧神との戦いに備えて旧支配者を解き放つために移動を続けているといわれている。
だからこそ、旧神に恨みを持った人間はザソグを崇拝している可能性があるかもしれない。
ザソグはウボ=サスラ(Ubbo-Sathla)の兄弟であるといわれ、地球の生命とウボ=サスラをもう一度一体化させようとしているといわれている。
魔道書『ネクロノミコン(Necronomicon)』には〈黒いザソグ(Black Zathog)、ザリリア星人の支配者(The Master of the Zarrians) 〉と言及され、ザゾグという名前はなんとなくゾス=オムモグ(Zoth-Ommog)を連想させるものである。
登場作品:『The Winds of Zarr』(1971)
『From Beyond the Stars』(1975)ーRichard Tierney
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