ザラ(Zara)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。モデルはイタリア王立海軍に所属していたザラ重巡洋艦1番艦『ザラ』。
概要ですね? はい、ザラがお持ちします!
2016年2月10日から開催されている2016年冬イベント『出撃!礼号作戦』にて先行実装された重巡洋艦娘。同イベントMAPの第3海域である『北海道北東沖』の海域突破ボーナスとしてのみ入手可能だった。プリンツ・オイゲンに次ぐ2人目の海外艦の重巡洋艦娘である。
EO海域に挑む前提として期間限定の遠征『親善艦参加観艦式』を行うと、遠征の帰還時にザラが一緒にやってくる仕様となっていたが(この時ボイスも聞くことができる)、実際に入手できるのはEO海域を突破した後であった。どうやら親善艦として来航していたという設定のようだ。
先行実装から1年近く経過した2017年1月25日のアップデートで、大型艦建造で建造可能になった。なお、秘書艦にポーラかリベッチオを置く必要があることに注意(なお、同時にリベッチオの通常海域(4-5)ドロップも実装)。
少々くせっ毛な栗色のゆるふわロングヘアーと豊かな胸部装甲が特徴的な女の子。顔つきはイタリア出身ながらやや芋っぽい幼いながらも、胸は大きいので人によってはロリ巨乳の範疇に入るのかもしれない。衣装はリットリオやローマとはまた異なるタイプの制服であるが、肩と脇を露出している共通点がある。下半身はブラウンのスカートとタイツを身に着けており、上半身に比べると露出は少なめ。また、リベッチオとと同じように主砲用方位盤を模した帽子を被っている。
性格はいたって真面目で心優しい女の子。巡洋艦同士の昼間水上砲戦と自分の装甲には自信があるようであり、「粘り強さ」をモットーとしている。また、史実でポーラを救援しにいったためか、妹艦であるポーラのことを何かと気にかけている。ちなみに、ザラ曰くポーラは「お酒を飲むと駄目になってしまう」タイプで彼女には何かと苦労している模様。ザラの時報においてポーラが度々話題に出るためどのような性格なのかザラ実装直後から話題になっていた。
…その後実装されたポーラは予想を遥かに上回る艦娘屈指の酒飲みで、「お酒を飲むと駄目になる」というより「隙あらば常に飲んでダメになっている」というレベルの破天荒なアル中艦娘だった。
そんなポーラの実装により「お酒を止められない困った妹をもった苦労人」というザラ像が定着することとなった。
さらにその後、天然ぽややんとした空母アクィラが実装されると、そのアクィラの世話も焼いていることが判明。「イタリア艦隊唯一の常識人」というザラの評判がさらに高まることに。どうしてこうなった……。
ゲーム内の性能としては、重巡洋艦としては唯一射程が長である(のちに姉妹艦であるポーラの実装により唯一ではなくなった)という特徴を持つ一方で、史実で魚雷発射管を設けていなかったことを反映してか雷装値は初期値が0であり、改造して近代化改修しても40までしか伸びない。
艦これの戦闘システム上、雷装値は夜戦で火力を叩きだす際に必須であり、特にその役割が求められる重巡洋艦において、雷装値が低いのはかなりのネックである。その他の能力値も他の重巡と比べて平均的なものでしかない。
しかし、水上戦闘機『Ro.44水上戦闘機』の実装に伴い、水上爆撃機と水上戦闘機の搭載が可能になった。これが可能な重巡は他には妹のポーラだけである。これにより、ルート固定や任務の編成制限により航巡が編成できないような場合でも制空権をとりにいけるという特徴が生まれた。
装備は射程が長だが命中が下がる主砲『203mm/53 連装砲』を、改にすることで艦これに実装される中では初のイタリア製艦載機である『Ro.43水偵』を持参してくる。
余談だが、名前が同じせいか実装が発表されるや否や、ネット上の各種SNSでは某トゥ!ヘァー!なガンダムパイロットを連想した人が多かったようであり、各所でネタにされた。ザラ自体の名前の由来は後述するように、建造当時のイタリア領だった都市に因んでおり、アスランとは無関係である(綴りもZaraとZalaで異なる)。
また、声を担当している赤﨑千夏女史はかねてより提督であることで有名であり、今回のザラに関しても「うちの艦隊にはようZaraを迎えなくては」とのこと。さすがである。
Zara due
2017年2月28日のアップデートで改二が実装された。レベル88で改装設計図を1枚使用する事でZara dueへの改装が可能になる。
火力と装甲は重巡の中でもトップとなり、艦載機数も増えた。その一方で雷装は相変わらずの低水準のままであるため、昼戦は得意だが夜戦は苦手となるのは改二になる前と変わらずである。
史実も、「粘り強く」よ
1930年代にイタリア王立海軍が設計、建造した二番目の重巡洋艦ザラ級の1番艦が『ザラ』である。艦名は当時イタリア領だった都市『サダル』のイタリア読み『ザーラ』から取られている。そのため、本級をザーラと呼ぶこともある。
当時の仮想敵国であったフランス海軍の最新鋭重巡洋艦シュフラン級に対抗すべく、既存のトレント級重巡洋艦を改良した設計が行われた。具体的には、速力はあるが防御力に難があったトレント級から、速度を少し落とす代わりに防御装甲を充実し、同種艦との水上戦闘でも優位を持てるように改良された。
武装面では、アンサルド社が設計した20.3cm(53口径)砲を採用。射程こそ長距離(31,600m。参考として20.3cm砲2号連装砲は29,300m)を誇ったものの、同一砲架に左右の二門を搭載する形式をとったため、砲撃精度は悪かったようだ。
対空兵装は充実していたが、前述の通り防御力の向上を主眼にしたため魚雷発射管は装備していなかった。これは条約型重巡洋艦が戦艦に準ずる戦闘力を維持するために雷装を装備し補っていたのに対して、ザラ級は強行偵察を主任務とする偵察巡洋艦の拡大形として設計された事に由来している。
特徴的な装備として航空艤装もあり、通常重巡洋艦は後部デッキもしくは船体中央部にカタパルトを設けて射出する形式を採っているが、ザラ級は艦首側に格納庫を設け其処から射出させるという方式を採った。
この方式はカタパルトの旋回機構が不要になり、錨鎖を収める以外での利用が乏しい艦首のスペースの有効活用にもなったが、反面波が高くなると当然格納庫に海水が入る恐れがあり機体の出し入れが困難になった。基本的に波が穏やかな地中海での運用に特化した故の設計と云える。
(日本海軍でも5500t級軽巡洋艦や伊号潜水艦でも艦首に水上偵察機を装備したが、前者は機体が比較的小型だった旧式であるという事、後者は旋回式カタパルトを設置するスペースが無かったための苦肉の策であり事実5500t級では近代化改装で艦中央にカタパルトを再設置している)
重装甲に力を入れすぎた結果、ワシントン条約で制限された10,000トンという排水量を大幅にオーバーすることとなってしまったが、その代わりワシントン条約型重巡としては最高クラスの防御力を誇った(水線装甲は150mmと第一次世界大戦時代の巡洋戦艦並で水平装甲も70mmと排水量で上回っていたアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦をも上回っていた)
こうしてザラは1929年に起工し、1931年10月20日に竣工。1939年のアルバニア侵攻作戦に参加した後、第二次世界大戦が勃発すると1940年7月9日にイギリス・オーストラリア海軍とのカラブリア沖海戦に参戦した。
しかし、1941年3月のマタパン岬沖海戦にて、イギリス海軍の空母フォーミダブルの攻撃を受けた姉妹艦ポーラを救援に向かうが、既にレーダーを実用化していたイギリス海軍に捕捉されてしまう。そして、ウォースパイトを筆頭とする戦艦3隻の集中砲火を受け、同じくポーラ救援に向かっていた姉妹艦フィウメと共に、3月28日夜に轟沈した。
また、ポーラも乗員の救助が完了した後にイギリス海軍駆逐艦によって撃沈され、一夜にしてザラ級重巡洋艦はゴリツィアを除いて喪失してしまった。
ちなみに、艦娘ザラが頻繁に口にする『粘り強く』は実艦ザラの座右の銘(Motto)である。これは艦の各所に刻まれていたようで、Googleなどの画像検索でも『TENACEMENTE(粘り強い、頑強な)』の文字が砲塔に刻まれているのが確認できる。この先艦これに占拠された場合、その写真の発見は難しくなるかもしれないが。
提督、新しい動画の建造が完了しました
静画か・・・。いいわ、私たちザラ級なりのやり方でやってみせる!
Zara due
関連コミュニティ、配置につきます!
関連項目が、足りない!
2016年冬イベント『出撃!礼号作戦』新規実装艦娘 |
秋月型駆逐艦 - 初月 Zara級重巡洋艦 - Zara(ザラ) 夕雲型駆逐艦 - 沖波 |
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