ブリザードはザラキをとなえた!
すけさんは しんでしまった!
もょもとたちは ぜんめつしました。
ザラキとは、RPG『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する呪文の一つである。初出は『ドラゴンクエストⅡ悪霊の神々』。ザキ系統の呪文に属する。
概要
成功すると、かけた相手を即死させる攻撃呪文。プレイヤー側が使うと敵モンスター1グループを対象とし、反対に敵モンスターが使ってくるとこちらの馬車以外の出場メンバー全員を効果対象とする。公式ガイドブックや小説などによると、心臓の活動を停止させて息の根を止める恐ろしい呪文。実際プレイヤー側がモンスターにザラキをかけて成功すると「いきのねをとめた!」となる。
ザラキはドラクエ初の即死呪文であり、後に単体用のザキ、全体用のザラキーマなどを加えてザキ系統として統合された。他の攻撃呪文と違い即死という強力な効果のため、成功率が低めにおさえられており、ザキ>ザラキ>ザラキーマの順に、効果範囲が狭まるほど成功率が高くなる。成功すると甲高い凍りついたような効果音とともに即死するため、敵モンスターに使われるとこちらまでビクビクする心臓に悪い呪文でもある。
その効果ゆえか、心臓で動いていなさそうなモンスターには効果が薄く、腐った死体などの死体系モンスターはザラキ系統に耐性を持ち、全く通用しない場合も多い。機械系モンスターにも効きにくいが、モンスターによっては息の根を止められる。機械の息の根ってなんだろう。死体系モンスターの場合には、ニフラムという効きやすい別の即死(?)呪文もある。
基本的にボスモンスターはザキ系統に完全に耐性があり、効かない(FC版4のアンドレアルには効く)。ゲームバランス上当たり前であり効いたらむしろ困る。プレイヤー側のキャラクターにもザラキ耐性のあるキャラクターや、ザラキを効きにくくする装備、またはザラキを食らうと身代わりになって砕けちる『命の石』というアイテムなど、防御策はいくつかある。しかし運次第でザラキ一発でパーティ全滅の可能性があるため、ザラキを使う敵モンスターには常に警戒する必要がある。
そんなこんなで敵が使う呪文としてのイメージが強いザラキだが、ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3では呪文暴走と配合の仕様から対戦で一躍大人気に。何故かというと……
- 呪文が暴走すると耐性を強制的に3段階下げる(=無効化できない)。
- 特性「ラッキー」「星のまもり」が発動すると必ず暴走、効く相手に対し命中率100%。
- ついでに「くじけぬ心」を持たせると凍てつく波紋・波動を使わない限り絶対に死なない。
…とまぁこんな極悪な素敵な仕様になったもんだから妨害を阻止しつつ暴走ザラキを唱えるべくザラキパが組まれ、対策必須の戦術になっている。暴走ザラキ、相手はしぬ。
ザラキストのみなさん(だいたい登場順)
- ブリザード
- ドラゴンクエストII 悪霊の神々のロンダルキア台地でいっぱい出現する、フレイムの色違いモンスター。元祖ザラキスト。
- 行動パターンが2種類(ザラキorルカナン)しかなく、4匹で仲良く現れてはザラキを連発するという非道の戦術で、ロンダルキアの洞窟を死ぬ気で抜けてきた王子王女たちを容赦なく即死させて麓に送り返した。
- ファミコン版ドラクエ2の終盤が調整不足、難しいと言われる一因となっている。
…とはいえ、ザラキの成功率は決して高くなく、ロンダルキアの強モンスター群の中ではやや過大評価されている感もある。実際のところ一人でも殺されるとヤバい場所ではあるが、意味のないルカナンの使用率も高く、本記事冒頭のように一発のザラキで3人同時に死ぬ確率も1%にも満たないと言われている。まあ何発か飛んでくるのでそこそこ全滅するが。
逆にブリザード自身もザラキがよく効くという意外な弱点あり。ロンダルキア到達ギリギリのレベル帯では、まだイオナズンやザラキが有効なだけ御しやすい相手だったりする。どちらかと言うと、レベルが上がっても危険度が一向に下がらないことが脅威なのである。 - スーパーファミコン版では難易度の緩和のため、ザラキの使用率、成功率ともに下がっているが、それでも死ぬときは死ぬ。
- ミミック
- ドラゴンクエストIII そして伝説へ…で初登場。ひとくいばこの色違い。
空けてビックリ即死箱。宝箱に偽装するミミックは、高い素早さで先手を取り、ザラキでこちらのパーティメンバーの命を狙ってくる。ダンジョン攻略中にメンバーが欠けるのは非常に痛いので、わけありげな宝箱にはご用心。 - 多くの作品ではMPはザラキ一発分程度しかもたず、常に1匹で出現するため、全滅するケースは少ないが、マホトラでこちらのMPを吸収し再度ザラキを仕掛けてくる場合もあるため、さっさと始末しよう。
- ホロゴースト
- ドラゴンクエストIII そして伝説へ…で初登場。
ネクロゴンドの洞窟やバラモス城に生息する死を呼ぶ影。最大4匹で現れてザキとザラキを連発する。が、いまいち存在感が薄い。 - 出現率が低めなことに加え、こいつより最大三匹で現れて2回行動でやけつく息を連発してくる「じごくのきし」の方が印象深いというのもあるかもしれない。じごくのきし+ホロゴーストのタッグはザキ+ザラキ+やけつく息という即死攻撃の猛攻で多くのプレイヤーを苦しめた
※戦闘中は麻痺(まひ)が自然回復せず、全員が麻痺になると全滅扱いとなる。 - クリフト(プレイヤー側)
- ご存知ザラキ・オブ・ザラキ。ザラキの第一人者と言っても良いほどザラキをこよなく愛する神官戦士。詳しくはクリフトの項目でそのザラキストっぷりを堪能して欲しい。
※第2章と違い第5章は勇者以外、AIが勝手に操作する。作戦次第で行動パターンをある程度変えられる。 - ブリザードマン
- ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たちで登場したほのおのせんしの色違いモンスター。ブリザード2代目。
その名に違わず3匹でザキ、ザラキ連発という非道の後継者。クリフトはブリザードマンの生まれ変わりだとかブリザードマンが改心した姿だとか云われるが真相は不明である。 - ホークブリザード
- ドラゴンクエストV 天空の花嫁で登場したひくいどりの色違いモンスター。通称クリフト鳥のブリザード3代目。
- ブリザードの名を冠したモンスターはザラキを使わなければいけない宿命でもあるのか、封印の洞窟周辺や魔界で出現しザラキやこごえるふぶきを振りまく。
SFC版の時点から仲間モンスターにすることもでき、Ⅴの優秀なAIに任せるとMP消費のない吹雪と即死呪文のザラキをうまく使い分けて戦う。レベルを上げるとベホマラーによる回復もこなす万能選手になる。 - マルチェロ
- ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君で登場したククールの兄。
聖地ゴルドであの演説をした後、戦うことになる。プレイステーション版ではかまいたち、いてつくはどう、メラゾーマ、グランドクロスを使用し、ザラキは使ってこなかったが、ニンテンドー3DS版でベホイミがなくなり、ザラキを使用してくるようになった。 - ガメゴンレジェンド
- ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人で初登場した黄金のガメゴン。上記の方々と違い、本来はザラキを使用しない。
ではなぜここにいるかというとコイツはDQMJ3の対戦におけるザラキの第一人者だからである。
DQMJ3のザラキは超強力なのだが、コイツは「高耐久・鈍足」「ドラゴン(=休み無効)」「固有特性がくじけぬ心(=特性枠が広い)」という要素を兼ね備えるため、ザラキ役として非常に人気が高い。ついでにマダンテも効かない。
習得者(仲間のみ)
シリーズ | 消費MP | 習得者 |
---|---|---|
DQ2 | 4 | サマルトリアの王子(Lv.23) |
DQ3 | 7 | 僧侶(Lv.28)、賢者(Lv.28) |
DQ4 | 7 | クリフト(Lv.24) |
DQ5 | 7 | ビアンカ(Lv.23)、フローラ(Lv.23)、デボラ(Lv.25) ホークブリザード(最初から)、オークキング(Lv.15)、メッサーラ(Lv.20) |
DQ6 | 7 | 僧侶(★7) |
DQ7 | 7 | 賢者(★1)、ミミック(★8) |
DQ8 | 7 | ククール(Lv.22) |
DQ9 | 10 | 僧侶(Lv.34) |
DQ10 | - | なし |
DQ11 | 60 | セーニャ(Lv.49)、ロウ(Lv.49) |
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関連項目
クリフトは ザラキを となえた!
デスピサロには きかなかった!
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