ザ・フラッシュとは、アメリカン・コミックス(アメコミ)の作品、及びその登場人物たちである。
コミックを原作とした実写ドラマや実写映画も複数制作されている。
概要
ザ・フラッシュを名乗るヒーローは代替わりや平行世界の別人として複数人存在しているが、全員がとにかく足が速いヒーロー。どれくらい速いかといえば光の速さを超えて時間や空間を突破できるほど。
その能力は運動エネルギーの次元「スピードフォース」にアクセスすることで、スピードフォースの力を自由に使う事により、ただ速く動くだけでなく以下のようなことも可能である。
- 摩擦熱で物を加熱する。
- 全身の分子を振動させて物体を透過する。
- 全身の代謝を活発にさせ傷の治りを早くする。
登場人物(ヒーロー)
- ジェイソン・ピーター・ギャリック(ジェイ)
- 初代フラッシュ、戦前から活動している。キーストーンシティ在住。学生時代ハードウォーターという物質を吸い込むことで高速で動ける能力を開花させる。2代目とは別のアース(並行世界)だったが、次元の壁を突破した2代目フラッシュと出会いその後は交流がある。ジャスティス・ソサイエティ・アメリカ(JSA)所属。実はスピードフォースとは無関係に速く動ける規格外爺さん。
- 100歳を過ぎているが老いてなお盛んである。
- バーソロミュー・ヘンリー・アレン(バリー)
- 2代目フラッシュ。ドラマ化されたり映画化されたりしているため、フラッシュの中では最も有名であると思われる。
- セントラルシティ警察の研究員だったバリー・アレンは稲妻と化学薬品により、スピードフォースへアクセスできる能力を得る。その能力を用いて彼はセントラルシティの平和を守るのだった。
- 一度クライシス・オン・インフィナイト・アースズでアンチモニターの反物質砲を破壊するために限界を超えて能力を用いたため死亡。後にファイナルクライシスで死神から「走って」逃げきって現世へ帰還する。
- 友人にグリーンランタンのハル・ジョーダンがいる。生活がだらしないハルにお金を貸したりしている・・・
- ウォレス・ルドルフ・ウェスト(ウォーリー)
- 元々キッド・フラッシュとしてバリーのサイドキックとして活動しており、ティーンタイタンズにも参加していた。
- バリー死亡後3代目を受け継ぎ、フラッシュとして活動を始める。アニメのジャスティスリーグ・アンリミテッドに出演しているのは彼。
- ゼロ・アワー、インフィニットクライシスでスーパーボーイ・プライム(スーパーマン・プライム)を封印するために次元の彼方に消滅。4代目が死亡した際に前後して帰還する。
- バーソロミュー・アレンⅡ世(バート)
- バリー・アレンの実の孫。力をコントロールする方法を学ぶ為に30世紀からやってきた未来人。インパルス・2代目キッドフラッシュを経て、ウォーリーがいなくなった後にフラッシュを襲名。4代目フラッシュとなる。しかし、自身のクローンであるイナーシャの策略によりスピードフォースの能力を奪われ、その後ローグスとの戦いで命を落とす ・・・が無事生き返りキッドフラッシュとして活躍している。
- 寿司が苦手。
- テレビドラマ「ヤング・スーパーマン」にも出演しており、初登場の「世界一速い男」では歴代フラッシュの名を偽名として使用している。
- アニメ「ヤングジャスティス」にはインパルスとして2期から登場。
登場人物(ヴィラン)
- キャプテン・コールド
- 本名レナード・スナート。能力は何でも凍らせるヒエヒエガン。フラッシュと戦うためを目的に作ったヴィランチーム「ローグス」のリーダー。ローグスはチーム内でルールを定めており
- と少々異色のチームである。またチームの結束も強く、亡くなったメンバーの墓参りに行ったりする。
- 妹と共に父親に虐待を受けて育つという暗い過去がある。その妹はゴールデングライダーと名乗りヴィラン活動を行っていたが死亡。近年のイベントである「ブラッケストナイト」ではゾンビ状態で復活したゴールデングライダーを、コールド自らの手で倒す。
- 自らのことを「氷の心」と言っているが、妹の敵を取ったり、バリー死亡後はバウンティハンターに転職したりする人間味のあるヴィランである。
- ズーム(ハンター・ゾロモン)
- 3代目フラッシュ、ウォーリーの宿敵。詳しくはリンク先を。
- パイドパイパー
- 元ヴィラン。音を操って破壊から動物を操るまで何でもやってのける。バリー死亡後にローグスを脱退しウォーリーに協力したりした。DCコミックスで初めてゲイをカミングアウトしたキャラクターである。
実写ドラマ
2014年からアメリカのThe CWで『The Flash』のタイトルで放送されている。日本でのタイトルは『THE FLASH/フラッシュ』。
同様にDCコミックスを原作とした実写ドラマ『ARROW/アロー』と同一世界観を持つアローバースに属する作品であり、他作品とのクロスオーバーもある。
ザ・フラッシュ/バリー・アレンを演じるのはグラント・ガスティン。
後述する実写映画のエズラ・ミラー演じるザ・フラッシュ/バリー・アレンが登場するクロスオーバーをしたこともある。
実写映画
ワーナー・ブラザーズ制作のDCコミックス原作実写映画作品群「DCエクステンデッド・ユニバース」作品にてザ・フラッシュ/バリー・アレンが登場。
演者はエズラ・ミラー。
初登場は2016年の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でのカメオ出演。その翌年の『ジャスティス・リーグ』で本格参戦を果たした。
ザ・フラッシュ
2023年6月16日には『ザ・フラッシュ』のタイトルでDCEU第12弾として単独主演映画が公開。
2022年には主演のエズラ・ミラーのスキャンダルが発覚したことでファンから公開が心配されていたが、予定通り公開された。
ストーリーは、殺された母親を救うためにザ・フラッシュ/バリー・アレンが過去に戻ったら、その影響で現代のヒーローが消失し、世界が大変なことになったというもの。コミックの『フラッシュポイント』と似たような流れとなっている。
バットマン役としてベン・アフレックが復帰するほか、もう一人のバットマンとして1980年代から90年代に作られたティム・バートン版『バットマン』シリーズに登場していたマイケル・キートンも復帰する。また、スーパーマンがいない代わりにスーパーガールが登場する。さらに、ヴィランとしてゾット将軍が復活する。ガル・ガドット演じるワンダーウーマンもカメオ出演した。
もともとこの映画でDCEUの再編が噂されていたが、2022年にDCスタジオのトップに就任したピーター・サフランとジェームズ・ガンの二頭体制下でのDCユニバースが再編されることが決定し、2023年2月にジェームズ・ガンは『ザ・フラッシュ』でDCユニバースをリセットする事を発表した。
関連動画
関連静画
関連項目
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- アクアマン(DCコミックス)
- グリーンランタン
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- ジャスティス・リーグ
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- スーパーマン
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- バットマン
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