シアエガ(Cyaegha)とは、クトゥルフ神話における神性である。
旧支配者(Great Old One)に分類される。
概要
1976年に発表されたエディ・C・バーティンの小説「Darkness, My Name Is」に登場。
実はこの作品は発表後40年以上を経過してもいまだ邦訳が出ておらず、有志による翻訳や紹介、『クトゥルフ神話TRPG』での記述に留まっている。
しかし特徴的なビジュアルとバックストーリーのおかげか、何故か日本では妙に知名度がある。単眼萌えかな?
見た目は無数の漆黒の触手が生えた、巨大な緑の目玉。このロリコンどもめ!これは仮初の姿で、タール状の不定形が真の姿とされる。
なお目の色は緑ではなく赤という説もあるが、検証の結果『エンサイクロペディア・クトゥルフ』の誤伝と結論づけられている。→Togetterまとめ
リン・カーターによればウボ=サスラの落とし子の一つであり、系譜を辿るとアザトースの甥、ニョグタの兄弟という事になる。
ドイツの片田舎の村、フライハウスガルテン(Freihausgarten)を臨む「闇の丘」ことドゥンケルヒューゲル(Dunkelhügel)に封印されている。
この丘にはヴァイエン(Vaeyen)と呼ばれるハゲタカめいた石像が五つあり、それぞれが
- 緑の月(The Green Moon)
- 夜よりも暗き白炎(The White Fire Which Is Darker Than The Night)
- 翼持つ女(The Winged Woman)
- 火よりも赤き白闇(The White Dark Which Is More Red Than The Fire)
- 黒の光(The Black Light)
と称される悪魔を象っている。このヴァイエンを結ぶと五芒星、すなわちシアエガを封印する巨大な「旧神の印(エルダーサイン)」となる。
村の住民はシアエガを信奉しており、年に一度若い娘を「生ける祭壇」として用いる儀式によってシアエガを讃える。彼らはこの儀式を通じ、シアエガの復活を阻止している。
しかしシアエガの分身達は人間の姿を取って多数存在しており、儀式の邪魔をしてシアエガを復活させようとしている。仮にシアエガが復活した場合は憎悪に任せて無差別に虐殺を行い、際限なく膨張していく。信仰を必要とせず、信者がいたとしても何の見返りも与える事はないという。
それはシアエガ自身が自らの解放される日のことだけに関心を持っているためと思われる。主なシアエガを崇拝する教団は「主なる目の従者」。
シアエガの存在を言及する魔道書は「ネクロノミコン」「ルルイエ文書」「無名祭祀書」「水神クタアト」など多岐にわたる。
奉仕種族としてナガアエ(Nagäae)が存在する。
身長が2~3メートルほどもあるヒキガエルの顔をした怪物で、腹の肉を透かして内臓が見え、四本腕の鋭い爪と毒で襲いかかる。
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関連項目
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