シガーボックスギター(英:cigar box guitar)とは、木箱を胴体に用いたギターである。
概要
1弦や2弦の物からギターと同じ6弦の物まで作られるが大抵は3弦が4弦である。ボディの強度は頼りない事が多いためネックがボディの中を突き抜ける様な形でセットされる。ボディは木箱そのもので名前の通り当初は葉巻の箱の廃品を用いて作られた。元々は精度の悪い手作り楽器のためボトルネック奏法を用いる事が多く、そのためにネックは物によってはローポジションだけフレットが打ってあったり完全なフレットレスだったり最早ただの角材だったりする。現在製作されている物は通常の奏法でも問題ない精度に作られる事が多い。
廃品の箱を用いた楽器は19世紀中頃には製作が確認されており、ギターの他にはフィドルの様な擦弦楽器も作られた様である。こうした安価に製作可能な楽器は広く普及し、ブルースやジャグ・バンドを形成する上で重要な役割を果たした。その製作の手軽さから近年でも自作する愛好家が多数存在する。メーカーによる製品やキットも存在するがやはり完全な自作こそがこの楽器の醍醐味と言えるだろう。
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