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シクロホスファミド
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シクロホスファミド(Cyclophosphamide)とは、抗がん薬である。商品名はエンドキサン®

概要

有機化合物
シクロホスファミド
シクロホスファミド
基本情報
英名 Cyclophosphamide
略称 CP, CPA
化学 C7H15Cl2N2O2P
分子量 261.09
化合物テンプレート

シクロホスファミドは、ナイトロジェンマスタード誘導体で、アルキルに分類される抗悪性腫瘍薬免疫抑制である。1958年、旧西ドイツアスタ・ウェルケ社(現在のバクスター社)研究所で合成され、日本では1962年から医薬品として製造販売されている。シクロホスファミド和物がエンドキサン®の名で上されており、剤形には注射剤錠剤、散剤(原末)がある。たとえば、以下の的のため使用される。

シクロホスファミドはプロドラッグであり、生体内で4-ヒドロキシシクロホスファミドなどの活性代謝物となって作用する。DNAとしてグアニンN-7位をアルキル化することによって核合成を阻し、抗腫瘍作用を示す。また、免疫系のBリンパ球やTリンパ球の増殖制作用も示す。

アクロレイン

シクロホスファミドの代謝物であるアクロレイン(2-プロナール)は、尿中に排されたのち膀胱膜と接触して出血性膀胱炎を起こす。したがって、その予防的でメスナ(ウロミテキサン®)が併用される。メスナがアクロレインの二重結合部分と反応(マイケル付加反応)すると、アクロレインの膀胱障害活性が失われる。4-ヒドロキシシクロホスファミドと縮合し、アクロレインの生成を抑制する作用もある。

シクロホスファミドの重大な副作用は上記の出血性膀胱炎のほか、ショックアナフィラキシー髄抑制、間質性炎、肝障害などがある。成人T細胞白血病リンパ腫治療ペントスタチン(コホリン®)との併用により心性が発現し死亡した症例があるため、ペントスタチンとの併用は禁忌。また、免疫制作用のため重症感染症の患者への投与も禁忌。催奇形性の疑われる症例の報告があるため、妊婦には投与しないことが望ましい。

シクロホスファミドは、際がん研究機関IARC)による発がん性のリスク評価においてグループ1に属し、ヒトに対する発がん性が認められる。シクロホスファミド和物の融点は45~53℃で、常温では白色・結晶性の固体だが、揮発性がある。調製時のシクロホスファミドの曝露を防ぐため、安全キャビネット内で閉鎖式接続器具を用いて調製すること。また、閉鎖式投与ルートと組み合わせた閉鎖物移送システムCSTD)の導入も、抗がん剤の曝露対策として有効である。

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1 ななしのよっしん
2023/09/03(日) 14:04:45 ID: j5p5z8VRqA
注射エンドキサンは、100mgあたり5mLの生理食塩液を加えれば溶解するはずなんだけど、溶けにくいので
私はその倍くらい生理食塩液入れて全で振ってやっと溶かしてて、調製するの地味に疲れます。
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