シグルズとは、北欧神話に登場する英雄である。別表記としてシグルドも存在している。
概要
『ヴォルスンガ・サガ』にてその名前が見られる。聖剣グラムを用いた竜殺しが特に有名な北欧神話の大英雄の一人。
『ニーベルンゲンの歌』に登場するジークフリートとその根源を同じくしているが、両者の間にはかなりの差がみられる。
ここでは北欧神話のシグルズについてのみ記述する。
生い立ち~ファフニール討伐
英雄シグムンドの息子として生を受けるが、生まれた時にはすでに父親は死んでおり、鍛冶のレギンの元で育てられる。
成長したシグルドはレギンから悪竜ファフニールを討伐して、そのドラゴンがもつ黄金を手に入れるよう命令される。レギンはシグルズが父から受け継いだ折れた剣グラムを鍛え直してシグルズに授け、シグルズは見事ファフニールを退治した。このことから、シグルズは『竜殺し』の名で、グラムは竜殺しの剣と呼ばれることも多い。
しかし、ファフニールの心臓から流れ出した血を口にし、あらゆる生物の言語を理解する能力を身に着けたことで、実はファフニールはレギンの兄が変身したものであり、シグルズはレギンが兄の持つ黄金を手に入れるための策略に乗せられていたことが発覚する。レギンはさらにシグルズを殺そうとしていたことも知り、シグルズは逆にレギンを殺害。ファフニールが守っていた黄金を手に入れる。
しかし、この黄金には持つものを不幸にする呪いがかけられていた腕輪も含まれていたため、以降のシグルズには様々な不幸が降りかかることになる。
ブリュンヒルドとの悲恋~シグルズの最期
黄金を手に入れたシグルズは旅に出た。その先でワルキューレ ブリュンヒルドと出会う。彼女は戦乙女としての務めを果たせなかったため、地上に幽閉されていたのである。
炎に包まれた幽閉場所に突入し、見事彼女を助け出したシグルズとブリュンヒルドは恋人同士になったが、シグルズは不幸を呼ぶ腕輪をそれと知らずに彼女に渡して、一度彼女から離れてしまう。
ブリュンヒルドと別れたシグルズは、ギューキ王の宮廷にてシグルズと王女グズルーンと結婚させようとする王妃グリームヒルドの策略により忘れ薬を飲まされ、ブリュンヒルデのことを忘れてしまう。グリームヒルドの策略は見事に成功し、シグルズは王女グズルーンと結婚することになった。
その後、シグルズの義兄となった王子グンナルはブリュンヒルドと結婚しようとし、シグルズもその手伝いをすることになる。またしてもグリームヒルドの策略により、シグルズはグンナルに化けてブリュンヒルドに結婚の申し出を行い、ブリュンヒルドはグンナルと結婚することになってしまう。
しかし、このグリームヒルドの策略はのちにブリュンヒルドにばれ、彼女は「シグルズかグンナルか自分の誰かが死ななくてはならない」とグンナルに告げ、グンナルは策略を以ってシグルズを暗殺。ここに竜殺しの英雄は最期を迎えることとなった。
関連項目
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