シチュエーションボイス単語

シチュエーションボイス

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シチュエーションボイスとは、音声コンテンツの一形態である。
CDとして販売されるほか、データ販売、動画・生放送で配信が行われる。

概要

シチュエーションボイスは、「あるシチュエーション下において主人公が特定の人物に向かって話している設定」のセリフを収録した音声で、主人公が対話している相手側の声は含まれない基本「一人語り」の演技であり、リスナーが「特定の人物」の立場に立つことを想定して作られている。（掛け合いとシチュエーションボイスを兼ねる形式で、演者二人がリスナーに話しかけていくタイプの台本もある）
　例：女性向けシチュエーションボイスで演者（主人公）が男声、「遊園地に来たカップル」のシチュエーションである場合なら、リスナーの女性が「主人公の彼女の立場に立って一緒に遊園地に行っているつもりになって聴いて楽しむ」というコンテンツである。

掛け合いやボイスドラマ・声劇は、複数の登場人物が話しているのを第三者的視点から聴いて物語や演技を楽しむのに対し、シチュエーションボイスの場合は、演者が「自分に向かって話しかけて来る」ので、ある意味リスナーは物語の当事者とも言えるところが大きな違いと言える。また、物語を読み上げるのではなくセリフで演じるものである点、朗読とも異なる。
より一層臨場感や没入感が増すよう、バイノーラル録音された音声で作られた作品も多い。

近年は、Youtubeやニコニコ動画等の配信サイトにおけるASMR コンテンツの流行に伴い、声で活動するネット声優、ボイスコ^[1]、歌い手などが「シチュエーションボイス」の動画を投稿するパターンも増えたが、シチュエーションボイスコンテンツとしては、かねてよりプロ声優が演じる「シチュエーションボイスCD」に一定の需要があり、「添い寝 CD」などが有名。ニコニコ動画や生放送におけるシチュエーションボイスでは「耳かきボイス」の歴史が深く、また数も相当数。