シノビガミとは、2009年6月に発売された、冒険企画局/河嶋陶一朗製作のTRPGである。正式タイトルは「現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-」。
概要……やはりな
現代社会を舞台に、複数存在する流派に所属する忍者となって闇の世界でしのぎを削る、伝奇的な世界観のRPGである。
河嶋陶一朗製作の汎用TRPGシステム「サイコロ・フィクション」シリーズの第2弾でもあり、『サイコロを振っていくだけで、誰でも手軽に物語が作れちゃう』というコピーの通り、非常に「軽い(ルールがシンプルな)」システムとなっている。
サイコロ・フィクションシリーズのTRPGは全て「リプレイパート&ルールパート」という形式になっており、TRPG初心者や完全な未経験者でも「最初から最後まで読んでいくだけでゲームの雰囲気や遊び方の流れが何となく分かる」ため、ルール自体の平易さとあわせ、敷居が非常に低いのが特徴である。
2011年2月現在、新紀元社から発売されている基幹シリーズである「現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-」シリーズは4巻まで(完結)、富士見ドラゴンブックから発売されている「シノビガミ・リプレイ戦」シリーズは2巻まで刊行されている。さらに、新紀元社から、戦国時代で遊ぶための追加ルールとリプレイが収録された「シノビガミ乱 不帰城」が番外編として刊行されている。
他にも、新紀元社から発行されているTRPGサポート誌「Role&Roll」にも毎月様々な関連記事が掲載されている(Role&Rollシノビガミ記事一覧)。
シノビガミ固有の特徴としては、「思いつく限り自由自在に設定・演出できるキャラクターや忍法」、「ハンドアウト※1を利用した、表向きの【使命】と真の使命である【秘密】から生まれるドラマティックな展開」や、「戦闘におけるプロット※2での駆け引き」、「PVP※3可能なシステムであること」などがあり、そこから生まれる独特なプレイ感がシノビガミの人気の理由の大きな部分ともなっている。
※1:ハンドアウト――GMからPLに渡される、シナリオにおける各キャラクターごとの立ち位置や目的が書かれたもの。
※2:プロット――シノビガミにおける戦闘のシステム。好きな数字を上にした6面体ダイスを手のひらで隠し、GMの合図でいっせいに開く。数字の大きさがそのままイニシアチブとなり、高い順から行動していく。また、数字の差が「忍法の届く間合い」を表し、数字の大きさが「忍法を使うためのコスト」にもなっている。さらには、戦闘中の行為判定の2d6※4でその数字と同じかそれより小さい目が出てしまった場合、自動的にファンブル※5となる。
※3:PVP――「Player VS Player」の略。日本のTRPG界においては忌避されがちな要素でもあるが、シノビガミはルール上、PVPメインとなる「対立型」と「バトルロイヤル型」、PVP要素のない「協力型」、そしてそれらの要素が絡み合う「特殊型」というシナリオ構造の類型が提示されており、PVPを避けて遊ぶことも可能となっている。
※4:2d6――TRPGにおける様々な判定は基本的にダイス(サイコロ)を振ることによって行われるが、その時、どのようにダイスを振るかの指定をするのがXdY表記である。Xが振るダイスの個数の指定、Yが何面体のダイスかの指定であり、2d6であれば、「6面体ダイスを2個振る」ことになる。2d6の最低値は2、最大値は12、平均値(期待値)は7である。
※5:ファンブル――致命的な失敗のこと。シノビガミの場合、全ての行為判定に自動的に失敗することとなる。
関連動画……なるほど、面白い
関連商品……もちろん知っていたさ
関連コミュニティ……聞いたことがある
関連項目……説明している暇はない
関連サイト……か
- 冒険企画局
- 現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-
- ひげとぼいん (河嶋陶一朗/落合なごみ)
- 少女標本図鑑 (七原しえ)
- 「七原しえ」のプロフィール [pixiv] (七原しえ)
- KAWASHIMA (河嶋陶一朗) (higetoboin) on Twitter
- 七原しえ nanahara_sie (nanaharasie) on Twitter
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