シマエナガとは、エナガの北海道亜種。可愛らしい見た目に定評がある。
概要
スズメ目エナガ科に属するエナガ(Aegithalos caudatus)の亜種の1つ(A. c. japonicus)で、北海道に棲息している[1]。
全長は12~14cmと、スズメよりも小さく、日本最小級の小鳥である。(ちなみに日本最小の鳥はキクイタダキで、全長10cm、体重3~6グラム)
丸っこい体に長い尾羽、小さなくちばしやつぶらな目などの外見は他のエナガとほとんど同じだが、体色が大きく違う。エナガの眼の周りには黒い眉斑や過眼線があるが、シマエナガは頭部から腹部にかけて真っ白なのである。(ただし、シマエナガの幼鳥には黒い過眼線がある)
シマエナガは留鳥で、群れを作って生活している。
夏は山の奥地にこもるためあまり人前には出てこないが、冬になると雑木林や公園などで目撃されている。
平均寿命は2~3年と短い。餌は小さな虫や果実などで、特にアブラムシが好物だといわれている。
冬になると樹液を飲む姿も目撃されている。
その愛くるしい見た目から、近年北海道名物として人気を呼んでおり、シマエナガの姿をおさめた写真集やシマエナガのグッズまで販売されている。シマエナガを飼いたいという声も多いようだが、野生の鳥の捕獲は鳥獣保護法によって禁止されているため、ペットにはできない。
北海道の緑が多い公園や神社、緑地などで会うことができるので、シマエナガに会いたくてたまらないという人は北海道まで足を運んでいただきたい。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
- *ただし、エナガの基亜種(A. c. caudatus)のシノニム(つまりシマエナガとエナガ基亜種は同じもの)とする説もある。ちなみに日本で単にエナガと呼ばれているエナガ亜種の学名はA. c. trivirgatusである。
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