シメオンとは、アブラハムの宗教のヘブライ語聖書（キリスト教でいう「旧約聖書」）に登場するヤンデレシスコン兄である。
概要
預言者アブラハムの孫ヤコブと、その妻レアの息子。同父同母兄妹にルベン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ディナがいる。
その名前は「（神が）耳にした」を意味している。母レアには妹にラケルがおり、ラケルもヤコブと結婚していた。しかしヤコブはレアよりラケルを愛したため、レアのそのことへの嘆きを神が耳にしたことを切っ掛けにシメオンと名付けられた。
創世記34章
ヤコブら一族はある町に辿りついた時、ヤコブとレアの娘であるディナがその町の有力者ハモルの息子シケムに辱められるという事件が起こった。
シケムとハモルはこの件についてディナと正式な結婚を申し出て、ヤコブらに求められるだけの対価を与えることで解決しようとしたが、ディナの兄弟たちは割礼をしていない者とは仲間になれないとし、町の男たちに割礼を求めた。
町の男は全員これに応じたが、三日後、ディナの兄弟のシメオンとレビは各々剣を取り町に侵入してディナを連れ出し、まだ割礼の痛みが癒えないシケムとハモルを斬り殺した後、同じく痛みに苦しんでいる町の男たちを皆殺しにして、女と子供、家畜や財産などを略奪した。
ヤコブはシメオンとレビに過剰な復讐を慎むよう戒めたが、彼らはヤコブに「妹が辱められてもいいのですか」と言った。
妻子
正妻の生んだ五人の子供とカナンの女が生んだ一人の子供がいる。
この正妻が誰かについては諸説あるが、いくつかのラビ文学では例の町で救出した彼の妹ディナと結婚したとされている。なんという近親婚。
関連項目
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