シャキサクとは、弐瓶勉の漫画「BLAME!」に登場する、おいしそうな食糧っぽいなにかの通称。語源は、それを食べているときの擬音である。
2011年に作者のTwitterで名前が付けられた。 命名『しゃきしゃき』。
概要
「BLAME!」第一巻に登場。表面に丸いくぼみが一列に並んでいる、カロリーメイトによく似た何か。
主人公である霧亥は、珪素生物の胎児生産工場でこれのぎっしりつまった箱を見つけ、食べてエネルギー補給をした。しかし残りを雑嚢に詰めて持っていこうとしたところを警備ロボットに見つかり、攻撃を受ける羽目になってしまった。
ちなみにこの回でのセリフ(?)は、霧亥がこれを食べるときの擬音「シャキ」「サク」のみである。
さらに余談だが、「このような直方体がぎっしり詰まった箱から一本だけ引き出す場合、まっすぐ引き出すことはできても、あのシーンのように斜めに引き出すことはできないはずだ」という、いかにもこの漫画のファンが言いそうな理屈っぽいツッコミも時々見かける。
正体
そのカロリーメイトっぽい外見と食感のよさそうな擬音から、「BLAME!」のファンの間では登場当時から「おいしそう」との声が挙がっていた。
そして、この漫画が連載されている月刊アフタヌーンのある号(「1999年9月号」との未確認情報有り)の読者ページで、ついにこの「シャキサク」の正体が明かされた。
(過去の2ちゃんねるの「BLAME!」スレッド「BLAME ! -|- 弐瓶勉総合スレッド+|+ 拾参」の書込みから抜粋)
841 :名無しんぼ@お腹いっぱい:03/05/26 05:02 ID:6PjnJmX6
雑誌のハシラかどっかに載ってたのを見た。うろおぼえだけどなるべく近いように再現。
読者からの疑問:「あのとき霧亥が食べてたさくっとした感じのものはカロリーメイトですか?なんかおいしそうですけど」
(編集)うんうんおいしそうですよねえ。で、どうなんですか先生?
弐瓶「あれはカロリーメイトではなく、そもそも食糧でも有りません。固形状の潤滑油、つまりグリスです。」
(編集)ゲッ!不味そう・・・
というわけで何と、おいしいとかおいしくないとか言う問題ですらなく、実は食糧じゃなくてグリスだったとのこと。当時のファンたちもビックリしたことだろう。
命名
そして、登場や正体発覚から十数年以上の時を経て、作者である弐瓶勉氏のTwitterにおいて命名がなされた。
2011年2月17日(木)
あのグリスです。名前はしゃきしゃきに決定しました。
食感は素晴らしいのだけど食用じゃないので狩に遠征中の飢えた電基猟師ですらあまり手を出さないほどの味ですが、
キリイはあの独特のイオン臭が気に入ってたみたいです。
正しい食べ方
- まず、シャキサクを一本手に取ります。
- 鼻に近付けて匂いをかぎます。
- 口に含み「パキン」と折ります。
- シャキ サク
そして
2017年の劇場アニメ版「BLAME!」には、大人の事情でそもそも珪素生命体が存在しないため、このシーンが再現されるかどうかは危ぶまれていた。
一方、ティザー映像に並ぶ文字列に「東亜重工」「重力子放射線射出装置」といった重要ワードに並んでしれっと「シャキサク」というものがあったり、声優陣から「劇中にシャキサクのシーンがある」という発言があったりと、密かにその動向が注目されていた。お前ら好きすぎだろ
そして本編では、霧亥が「下の層から持ってきた」棒状の食料を電基漁師の集落に住む子供に渡すシーンが描かれた。この食料、色は黄色で描かれているが、穴の開き方といい大きさといいシャキサクそのものである。
だがアニメ版のシャキサクは一味違い、そのままの状態で「パキン」と食べることは出来ず、水に漬けて戻すことで一気に膨らみ、ちょっとしたバスタブ程度の大きさがあるパン的な何かに変化する(これらの「調理法」は棒の側面にピクトグラムで印字されている)。栄養も申し分なく、味も「意外とイケる」と評判であった。原作のシャキサクをベースに膨らませたものだが、こっちはちゃんとした携帯食料である。
なお弐瓶氏曰く、このシーンシャキサクを入れて欲しいというスタッフ側要望が多かったので急遽組み込んだもので、あくまでシャキサクとは似て非なる何かだと明言している。まあ少なくともグリスではないので当然だろう。
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