シャッド=メル(Shudde-M'ell)とは、クトゥルフ神話における名前である。
概要
シャッド=メルは『グ=ハーン断章』で知られる西スーダンにあるという地底都市グ=ハーン(G'harne)の奇形生物を率いているゴム状の肉体を持つ存在であり、クトーニアン(Chthonians)の中でも特化した存在といわれる旧支配者である。
別名〈偉大なるクトーニアン〉〈地下を掘るもの〉〈地下に棲むもの〉。
シャッド=メルは体長2キロメートルほどの長さを持つ、触手のようなものが生えた頭から酸を吐く灰色の芋虫のような巨大生物であり、邪悪な種族といわれるクトーニアンのなかでも特別であり、危険な存在であるといわれている。
詠唱を唱えながら地面を溶かしながら近づいてきて、突然呑み込まれるとか、地上版の鮫みたいである。
シャッド=メルの酸は地面を掘るときに用いられ、目の前にある岩を溶かしてしまうほど強力であり、半径7キロメートルほどの範囲で大きな地震を引き起すといわれている。
クトゥルフ神話にはゴボゲグ(Gobogeg)やドゥミン(Dhumin)などたくさん地震を引き起こす存在がいるが、逆をいえばそれしか言及されない旧支配者は旧支配者の中では弱いほうなのかもしれない。
シャッド=メルは以前は地底都市グ=ハーンに幽閉されていたといわれるが、現在では他のクトーニアンたちと自由に過ごしているといわれている。
過去にシャッド=メルを崇拝していた教団があり、グ=ハーンの種族やドルイドなどに崇拝されていたといわれているが、現在での崇拝は知られていないという。主なシャッド=メルを崇拝していた教団は「大いなる暗黒」と「マトビ」であったといわれ、ガールンの都市を建築した種族も崇拝していたといわれている。もし昔ながらの崇拝を隠れて続ける存在がいるとしたら崇拝は続いているということになる。
登場作品:『Cement Surroundings』(1974)-Brian Lumley
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