シャドウハーツとは、純正統派超大作RPG(※主人公談)のシリーズ、およびその初代作品である。
概要
2001年6月にPlayStation2専用ソフトとして発売。菊田裕樹がサクノス設立後に開発したPlayStation用ソフト『クーデルカ』の間接的な続編であり、菊田のサクノス退社後に残ったスタッフによって製作された。『クーデルカ』の15年後が舞台であり、同作の主人公・クーデルカも登場する。
2004年には続編の2が、2005年には登場キャラクターの多くを一新したフロム・ザ・ニューワールドが発売された。
発売はアルゼ。開発は無印はサクノスが、2及びフロム・ザ・ニューワールドはサクノス解散後にスタッフが移籍・再編したノーチラスが担当した。
1、2の監督・脚本は菊田と共にサクノス設立に携った元スクウェア社員の町田松三(1では板倉松三名義)。嘗ては『ファイナルファンタジーVII』や『クロノ・トリガー』『ゼノギアス』『クーデルカ』等にグラフィッカーとして携わった人物である。開発スタッフ内では「まつぞー」とも呼ばれていた模様で『クロノ・トリガー』の開発室でもポヨゾーの姿で登場していた(連携技「ポヨゾーダンス」の考案者らしい)。フロム・ザ・ニューワールドには「ストーリーコンセプト提供」という形でのみ参加している。
キャラクターデザインは全作とも加藤美也子。音楽は同じくスクウェアからサクノスへ移籍した弘田佳孝が全作品を担当している。この両名はまつぞー監督が直近に手掛けたネオジオポケット用ソフト『ファーゼライ!』からの続投である。作曲陣には1では光田康典、2には伊藤賢治と光田の両名が参加している。
『クーデルカ』の欠点であった「世界観の狭さ」「システムの平凡さ」を改善すべく、「ジャッジメントリング」「フュージョン」などの独特且つ斬新なシステムを積極的に盛り込み、ストーリーのスケールも複数の国にまたがる大がかりなものになっている。
ゲームの舞台は第一次大戦前~第二次大戦前で、実在の人物や場所も多く登場する。その他にも神話や伝承、オカルト、SFと言った架空の要素を織り交ぜて、独自の世界観を演出している。舞台となる国は1は中国とヨーロッパ(イギリス、ルーマニアなど)。2はヨーロッパ(フランス、イタリアなど)とロシア、日本。フロム・ザ・ニューワールドはアメリカ大陸である。
全作品にグッドエンドとバッドエンドのマルチエンディングが採用されており、プレイヤーの行動次第で主人公やヒロインの結末が変わる。2は1のバッドエンドの続きであり、2の物語に大きな影響を与えている。
1のみ出血表現やグロテスクな演出があり、ホラー要素も強い。また、リアル指向の外見や世界観からはちょっと想像が付きにくいが、ギャグも満載のシリーズであり、シリアスシーンとのギャップも魅力の一つである。これはまつぞー監督が現在も掲げている「愛と涙とお笑い」の作風の原点とも言えるだろう。
ファイナルファンタジー等のビッグタイトルの陰に隠れてしまった感は否めないが、今尚根強い人気を誇り、「隠れた名作」と呼ばれる事もしばしば。特に2はIGNにて2004年のPS2 Best RPGに賞されたほど。開発会社であるノーチラスは解散してしまったが、それでも続編の製作を望む声が絶えないシリーズである。ちなみにスタッフの多くは解散後にフィールプラスに移籍し、『ロストオデッセイ』『NINETY-NINE NIGHTS II』等の開発に携わっている。特に『NINETY-NINE NIGHTS II』はまつぞーこと町田松三がシナリオを担当していた。
2は後にアイディアファクトリーのカオスウォーズに参戦。アルゼよりパチスロ版も製作された。
Fの後も実は新作の企画が持ち上がっていたが、なんとスタッフの意志に関係なく3度も開発が中止されていたとの事。そんな経緯もあってか1の発売から20年以上を経た2022年、遂にまつぞー監督が腰を上げ、彼率いるスタジオワイルドローズによる精神的続編『Penny Blood』が発表された。2025年の発売を目指して開発中らしい。ハードはPlayStation5、Xbox Series X|S、PCを予定。監督・脚本の町田松三は勿論、キャラクターデザインの加藤美也子、音楽の弘田佳孝を始めとする本作のスタッフが再集結すると言う。
特徴
ジャッジメントリング
このゲームの大きな特徴として、ゲーム内の多くの行動に「ジャッジメントリング」による判定が影響するという点がある。ジャッジメントリングは円盤の上に時計の針のようなバーを持ち、リング上をバーが一回転する間に所定の「エリア」上でタイミングよく○ボタンを押すことで行動の成否の判定が行われる。
戦闘においては攻撃の成否やヒット数、クリティカルの判定に、買い物においては値引き判定に利用されるほか、一部のイベントではクリア条件として設定されている(特に1) また、シリーズ恒例のお遊び要素として福引きが存在するが、これもまたジャッジメントリングを使って行う。
目押しができるか否かでゲーム難易度は大きく変わるが、戦闘時に用いるジャッジメントリングはヒット判定を行うエリアの増減や、オート決定などのカスタマイズを行うことができる他、装備品によりバーのスピードを変更することができるなど、救済手段も多い。
サニティポイント
キャラクターの正気を現すゲージ。SAN値のようなもの。戦闘中に行動する度に減少していき、ゼロになると暴走し行動が制御不能となってしまう。戦闘中は消費アイテムにて回復が可能であり、戦闘終了時に全回復する。
フュージョン
シリーズを通して、登場キャラクターの中には異形と合体(フュージョン)し強力な攻撃を繰り出すハーモニクサーと呼ばれるキャラクターがいる。(おもに主人公)
フュージョンが可能なキャラクターはそれぞれが複数の形態に変化することが可能であるため、汎用性は他のキャラクターに比べ格段に高い。
2以降はフュージョン中はサニティポイントの消費速度が数倍になるが、ハーモニクサーはもともとサニティポイントが他キャラクターの数倍あるためさほどデメリットにはならない。変化にはターンも要しないため雑魚戦でも積極的に変化が可能。
1のみ、フュージョンの際にサニティポイントを消費するが、ターン毎の消費速度は変わらない。
1、2の主人公のフュージョンは異形の怪物との融合であり、文字通り化け物じみた外見やデビルマンを彷彿させるような格好良いものまで存在する。
フロム・ザ・ニューワールドではヒロインがフュージョン可能だが、怪物ではなく精霊との融合である為、デザインの趣がかなり異なっている。詳細は登場人物の項にて。
登場人物
ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ
通称ウル、またはガラの悪い主人公。1では24歳児。2では25歳児。血液型はO型。声優は高橋広樹。
1・2の主人公、ガラは悪く、初対面のヒロインに対しセクハラ発言等、従来の主人公像とは一風違ったキャラクターがプレイヤーを驚かせる、馬鹿子供っぽい発言だけではなく成人らしい大人な部分を見せる事もあり、イロモノ率が異常に高いシャドウハーツシリーズの中でも存在感は強い。正に愛すべき馬鹿。
子供のころから怪物相手に戦ってきただけあり、凄まじい戦闘力、身体能力の持ち主である。1では登場早々日本兵を虐殺していたモンスターの頭を掴んで握り潰す、千切れた腕をくっつける、列車の屋根を蹴破る、走る列車からヒロインを抱えたまま飛び降りるといった離れ業を連発。
2では「神殺しの男」の異名を持ち、序盤にフュージョンモンスターを失うと言うパワーダウンはあるものの、大悪魔「アモン」への変身が物語的にも強調され、ドイツ軍を軽く返り討ちにしたり、拳一つで飛行戦艦を落とすなど無茶っぷりは健在。この圧倒的な強さと生い立ち故に時折見せるシリアスな一面と言った純粋なかっこよさ。それに加えて良い意味で癖のあり過ぎる性格故にファンからは絶大な支持を得ている主人公である。
1では赤いTシャツにコート、2ではジャケットを着ている。(2の中で衣装が変わった理由が語られる隠しイベントがあるので一度は見てもらいたい)
主人公でありながら属性は"闇"、しかしフュージョンにより戦闘中でも属性を変える事が可能。これはウルだけが持つ能力である(属性を変えられるキャラは他にもいるが戦闘中に全属性に変えられるというのはウルのみ)
ちなみに、2から導入された紋章システムをウルはフュージョンがあるために使えない、劇中での理由は「呪文を覚えられないから」というウルらしいもの。ちなみにもう一人のハーモニクサーである蔵人(ウルの従兄弟)も使用不可(おそらく紋章が外国語で書いてあり読めないためだと思われる)、こちらは至って健全な青年。
「ごめんなさいは?」
アリス・エリオット
1のヒロインであり、「狙われるヒロイン」。2でも物語の中で重要な役割を持つ。20歳のイギリス人。声優は石橋千恵。
エクソシストとしての能力を生まれ持ち、その力を悪用しようとする輩に狙われる事となる、主人公らしからぬウルとは違い「悪党に狙われる清楚な雰囲気のヒロイン」という解り易いキャラになっている。
ただし武器は本(聖書)でぶん殴るというシャドウハーツらしいぶっ飛んだものになっている。ちなみに終盤手に入る本には「血まみれの聖書」「人皮の聖書」などがある。シリーズ恒例の拷問イベントの最初の犠牲者。
属性は"光"、覚える魔法は主に回復魔法、最強技は強力な全体攻撃魔法のアドヴェント、パンチラが拝める。
カレン・ケーニッヒ
2のヒロインであり、「可憐なヒロイン」。25歳のドイツ人。血液型はA型。声優は長沢美樹。
ミュンヘンの没落貴族出身であり、家の再興の為に軍に入隊。ある任務にてウルと出会い、やがて行動を共にする。エンディングで明らかになった真実には多くのプレイヤーが驚愕した。気が強くしっかりした性格で、アリスとはまた違うキレのいいツッコミを担当。酒が入ると性格が豹変する。得意技は張り手。「いい張り手じゃったな」「うん」。序盤は軍服姿だが、本格的に仲間になった後は何とも大胆な衣装を身に纏う。一部ファンの間ではどちらの服が良いか論争が巻き起こる事も。でも隠しコスチュームはそれすら比較にならないほど…
属性は"火"、アリスとは打って変わって剣を武器に果敢に戦う。新しい技は「ニーベルングの指環」を読む事で習得する。
ロジャー・ベーコン
変な生き物。公式でこういう肩書きなのだから恐るべしシャドウハーツ。声優は我修院達也。
見た目からは全く想像がつかないが、700年もの時を生きる、世界に名を轟かせる伝説の大魔術師。全作品に登場し、ウルやジョニーに力を貸すが、本人は酷い目にばかり遭う。仲間になりやしない癖に名前入力画面を出すと言うネタはシリーズ恒例である。ちなみにキャラの名前を変えられるのは1だけで、2以降の名前入力画面はこいつのこのネタの為だけに存在する(「あんたのために作るの大変なんだから」主人公談)。何故か2のデフォルト名は「ロジャー」と本名になっており、そのまま決定するとちょっとおかしい事になる。
何気に『クーデルカ』にも登場しており、唯一のシリーズ皆勤賞だったりする。そして案の定、『Penny Blood』にも出演が確定している(SHと同世界観ではないので別人扱い)。
「どう?どう?名前付けられると思ったでしょ?仲間にできると思ったでしょ?」
ジョニー・ガーランド
Fの主人公、ウルとは打って変わって常識人で素直な16歳の少年。声優は河本邦弘(ちなみに2の飛燕の声でもある)。
親の後を継ぐのを拒否し、私立探偵としてニューヨークに事務所を構える。やっている事は何でも屋と変わりなく、事務所にいるのはジョニーと執事のレニ(前作2の敵幹部の一人)のみ。子供扱いされる事を嫌がるが、思春期らしい無鉄砲さでレニを心配させる事もしばしばで、やはり年相応の少年である。ニューヨーカーを自称する割には日本通な部分も。ボケもツッコミもお手の物だったウルとは異なり、ツッコミのみの担当だが、そのツッコミはウルに共通するものがある。将来に期待しよう。
Fではメインヒロインのシャナイアがフュージョンを使うためジョニーの能力は低く設定されており、SPも低く攻撃回数も最大三回(多いキャラ最大五回まで増やせる)となっている、ジョニー固有技としてハンディツールがあり、スナップ機能の他、掃除機を使ったゲージ吸収技や折り畳み式携帯電話でレニを呼ぶという1のマルガリータを思い出させる時代設定無視の技を使う。
後衛向きの異質なダメ主人公と思いきや、終盤で(フュージョンとは異なるが実際の演出や効果は同じ)変身能力を会得。変身後はハンディツールこそ使えなくなるものの、今までの能力の低さは何だったのかと思えるほどの強さを発揮する。但し、元のSPが低い為、アクセサリーやアイテムで補完しなければまともに使えない。
属性は"無"。ウルのように属性を変える事は出来ないが、得手も不得手も無いオールマイティな性質と言える。
シャナイア
Fのヒロイン。「窓」から現れる魔物を退治する賞金稼ぎを生業とするガルヴォイ族の女性。21歳。声優は永田亮子。
ある人物に故郷の村を壊滅させられ、復讐の為にその行方を追っている。本作のフュージョン担当だが、ウルと違い、各地に奉られている精霊と契約を交わす事で力を借りる、と言う形の変身である。その為、種類は少なめであり、どれも妖艶で神秘的なデザインであり、専用の変身ムービーまで用意されている。南米のとある谷に暮らしていた民族であり、露出度の高い衣装を纏っている。武器は二本の斧。属性は"闇"。
見た目に反して人当たりが良い性格だが、その瞳の奥には憎悪に似た強い意志を持つ。本作は主人公のジョニーがツッコミ担当である上、このような設定の、しかもヒロインがボケ役をやる筈も無く、徹頭徹尾シリアス担当と言う、シャドウハーツとしては不遇のヒロインと言える。ギャグシーンには全然絡めないが、その分、シリアスシーンではジョニーよりも主人公っぽい場面が多々見受けられる。笑いの成分が一つも無いかと言うとそうでもないのだが・・・。
「ちょ、やめなさい!服が…」
ヴァレンティーナ一族
シャドウハーツシリーズに登場する吸血鬼一族、ウルやジョニー(主人公)についてくる理由は暇だから、正義の味方だから、正義のヒロインだからというものになっている、共通点として地属性、SPが高い、変態、などの共通点がある。
キース・ヴァレンティーナ
1で仲間になる吸血鬼紳士、人間姿での登場は1のみだが銀色コウモリ姿として2、Fにも登場する、声優は野島健児。
400年以上生きている吸血鬼であり、ウル達と出会い、退屈な毎日に飽き飽きしていたという理由でウル達についていくことになる。終始紳士的な振る舞いだったがサブイベントで変態性を垣間見せ、プレイヤーに衝撃を与えた。
武器は剣、固有技は゛儀式゛で巨人や死神などを呼び出して攻撃する、儀式を行う際、キースは剣と鞘を持ち鼻歌を歌いながら魔法陣を書く。
更に、キースには福引会員としての顔があり、1では副会長、2、Fでは会長になって日々福引会員募集のため世界を駆けまわっている。声付きは1だけだが、一応『クーデルカ』を除けばシリーズ皆勤賞。
ちなみに1では自身の住む城のすぐ近くにある村の幼女と仲が良く、キースが会長になってから福引会員の副会長が幼女になっている事から、ファン達からは1のロリコン枠であるというのが定説になっている、紳士には違いない。
「ああ!なんて素晴らしい!僕はね、今はっきりと自分が生きている事を感じているのですよ!」
ヨアヒム・ヴァレンティーナ
2で仲間になる自称・正義のヒーロー。キースの兄であるが明らかに弟の方がしっかりしている。正義の味方として世界を救うためにウル達についていくという兄弟達の中では比較的真っ当な理由。「~だっち」「~だら」という方言にも取れる独自の喋り方をする。人間形態は2からだが、1の時点でキースの最強武器入手イベントに登場しており、ロジャーとともに声付きでシリーズに皆勤している数少ないキャラ。血液型はB型。声優は西村朋紘。
落ちている物を拾って武器にするというRPGの常識を覆す行動に出る(ダンジョンにある宝箱から手に入れるなどではなく、イベントではあるが本当に落ちている物を武器にしていしまう)、それはロッカー、郵便ポスト、冷凍本マグロから果てにはアルゼ本社(シャドウハーツ発売会社)から世界を破滅させる力を持つ戦艦(鈍器として使用)など様々。当人曰くエコロジーヒーロー。
固有技は゛マッスルアーツ゛というプロレス技に近いものを使う、これはヨアヒムがプロレスの開祖と言われるグラン・ガマの弟子あり、技を伝授された形で覚えるため。
さらに、ヨアヒズムという独自のシステムを持ち、戦闘回数に応じて、戦闘スタイルが変化する。
ヨアヒム | 通常形態 |
インビジブル | 透明人間化、敵に狙われにくくなる |
黄金のコウモリ | 魔法や特技は使えず、体力も半分になるが攻撃力が1.5倍になる |
グラン・パピヨン | 攻撃力、特殊攻撃力が1.5倍になる |
グラン・はてな? | 攻撃力、特殊攻撃力が2倍になる |
※インビジブルはキースが透明人間になった事をそのまま戦闘に組み込んだものと思われる(吸血鬼には透明になる力があるという説があるため)。グラン・パピヨン(グラン・はてな?)はただ仮面を着けただけなのだが実際に攻撃力が上がっているという恐ろしい能力(思い込み)である。これらは消費アイテムや装備アイテムで即座に変身する・変身周期を変えることができるが、それぞれ『ビンダッチーV』だの『エレクトリスト』だの……。
2では戦闘終了後にいくつものセリフが用意されるようになったがヨアヒムは基本形態のみならずインビジブル、黄金のコウモリ、グラン・パピヨン(グラン・はてな?)にも専用のセリフが数多く用意されている(例:「次回グラン・パピヨン、『ガチンコホモホモクラブ』にグラン・セーッツッ!!」)
とまあとにかく怪しいというかモロすぎる描写をされており、あるイベントで本人もぶっちゃけるとおりのガチホモである。
「たとえこの身が滅ぼうと、正義を貫く、このこぶし!命を燃やし、試練を遂げて、守ってみせるぜ純ケツ純潔を!愛と正義の使者!グラン・パピヨン!今宵も華麗に、参上だっち!」
ヒルデガルド・ヴァレンティーナ
通称"ヒルダ"、自称"今作の真のヒロイン"、Fで仲間になる魔法少女のような格好で魔法のステッキで戦う吸血鬼、2でも桃色コウモリとして登場する、語尾に「~ニャ」とつくのが特徴。声優は神田理江。
基本的にスリムヒルダで活動していおり、性格がきつくかなりサディスティック。ヨアヒムへは兄を兄と思わないような発言が飛び出すが、キースへの態度はきちんと兄として敬意を払っているのでヨアヒムがダメなだけと思われる、しかし、言動はヨアヒムに近い。
2のヨアヒムに続き、変身能力を持つ、ただし、ヨアヒズムとは違いヒルダは敵からカロリーを摂取し、体型を変えるものとなっており、自由にスタイルを変えられる(ただし効率は悪い)。
固有技は゛マジカルアーツ゛というステラマジック(Fの魔法システム)とは別の魔法、スリムは攻撃特化だがグラマーだと回復魔法を使える。
カロリーシステムによりスリムヒルダ、グラマーヒルダ、桃色コウモリに変わる。
スリムヒルダ | 特殊攻撃、特殊防御、MPが高い | 基本形態、ドS、スリムな体型 |
グラマーヒルダ | 物理攻撃、物理防御、HPが高い、回復魔法を覚える | 慈愛に溢れる性格、グラマラスな体系 |
桃色コウモリ | HP、MPが減るが攻撃力が1・5倍になる | スリムヒルダに近い性格 |
また、ヨアヒム同様仮面(マスク)をつけてパワーアップする、スリムだと仮面で正体がバレないから好き勝手暴れられる、グラマーだと恥ずかしさのあまり我を忘れるなどヨアヒムよりもちゃんとした理由が用意されているがその分タチが悪い。はてな?のマスクも存在し、イベントでヨアヒムを倒すことで入手できる、2同様恐ろしく強くなる。
Fでは戦闘終了後だけだはなく、戦闘前に最初に行動するキャラにもセリフが用意されるようになった、ヒルダはスリム、グラマー、桃色コウモリ各形態にそれぞれセリフが用意されている(演技が変わるので別に用意する必要がある)。
「次回、『マジカルヒルダちゃん』手作りプリンドキドキ大作戦!必ず見るニャ!」
シリーズ共通イベント
シャドウハーツシリーズには1、2、Fで共通するイベントがいくつか存在する。
拷問
視聴者サービスイベント、1ではアリスが2とFではそのイベント時にいる仲間の内一人が敵に捕まり拷問を受けるというもの、尋問に対し、三つの選択肢を数回答えるというものになっている、答えによっては良いアイテムが貰える。
特に1の拷問イベントはその時の選択肢の結果で隠しダンジョンが出る(2、Fと違い後から回収が出来ない)、2などでは拷問を受けたキャラの次の武器が無償で手に入るチャンス(ただしヨアヒムは拷問イベントのあるダンジョンにその武器が落ちているのでヨアヒムの拷問を選んでもホモが喘いでいるシーンしか拝めないので意味がない)。
ちなみにアリスの拷問での選択肢とウルの拷問の選択肢は一部が同じ文章(各キャラに合わせた文にはなっているが意味は同じ)になっている。
福引
ジャッジメントリングを利用したミニゲーム、福引券を持っていると街にいる人間が突如、福引会員としての顔を出し福引を呼び掛けてくる、ルールはシンプルでジャッジメントリングの中に色の付いた部分があるのでそこに合わせてバーを止めるとその色の景品がもらえるというもの。
一等はレアアイテムで一回取ったら終わり、他もそれなりに良いアイテムがあったりなかったりだが全福引をするつもりなら無駄打ちはしない方が良いかもしれない、福引会員の番号が小さくになるにつれリング異常が面倒くさいものへと変わっていく、そして全員の福引会員と出逢った先にあるものは・・・。
1ではリング異常を治すアイテムを装備しているとその効果が福引にも適用される、2以降は修正されている。
ピットファイト
過去に戦った敵と戦えるというもの、2・Fではスナップコンプで必要となるためやっておいた方がいいかもしれない。
1ではキャラを一人選び、10回まで連続で戦える、勝ち残った数に応じて報酬が貰える、2・Fではお題にそった戦い方をしないと勝てなかったりと複雑化している。
「リング異常状態で戦え」等のお題で詰んでいる人はリング設定を自動にするとストライク成功率には響くがなんとかなるだろう。
人形の館
ホラーイベント、雰囲気がホラーゲーへと変わるシャドウハーツのお約束イベントの1つ。1は元々暗い雰囲気が強いが更に重くなり、若干明るくなった2でも恐ろしく、かなり明るくなったFでも異様な雰囲気に「これがシャドウハーツだったな」と初心に戻らせてくれる。
また、2とFに関しては出てくる敵が数多あるゲームの中でおそらく最恐なのでプレイする時は十分に注意することをお勧めする。
歩数計
歩数計というアクセサリーを装備した状態で敵のいる場所で歩くと歩数がカウントされ、溜まった歩数分に似合ったアイテムが貰えるというもの。毎回最高の景品が仲間の最強装備になっている、歩く事の素晴らしさを教えてくれる素晴らしいイベントである。
2とFでは倍速カウンター、三倍速カウンターという装備アイテムが有りその名の通り歩数計と一緒に装備することでその分倍の歩数がカウントされる。作中でも突っ込まれているが、歩数を倍増する意味は謎。
ちなみに、福引会員とは違い歩数計の会員はたったの一人である。
ヴァレンティーナ一族の試練
シャドウハーツシリーズには毎回ヴァレンティーナ一族という吸血鬼が仲間になる(1のキース、2のヨアヒム、Fのヒルダ)。吸血鬼だけあって全員数百年生きる化け物であり変態率が高い、ちなみにSPも高い。
そして彼等の専用イベントとして一族による試練がある。試練と言ってもヴァレンティーナ一族に代々伝わる武器を得るために試すといったものになっており、相手は「5ターン目に攻撃する」と言い攻撃強化等の魔法を自分に掛け続けそのターンが来たらオーバーキルをしてくる。イベント負けなどなく普通にゲームオーバーになるので注意。尚、試練の相手は次回作で仲間になるのがお約束。
1のキースに対して金色コウモリのヨアヒムは5ターン目ではなく6ターン目に攻撃してくる、兄(ヨアヒム)の弟(キース)に対する優しさなのだろう。2ではヨアヒムの前に桃色コウモリのヒルダが現れるが、キースの時とは逆で4ターン目で攻撃してくる、兄(ヨアヒム)がいかに妹(ヒルダ)に慕われていないかがわかる。Fは彼らの先祖の黒色コウモリが現れ、声もなく一発でやられ「もうこのイベントが繰り返される事はない」的な事を言って終わる。スタッフからの涙ながらのメッセージなのだろうか。
雑誌
押入れのエロ本(1)、上海天国(2。名前は違うが1と同じもの)、N.Y.ヘブン(F)というアイテムをそれぞれ終盤に入手できる。2、Fでは純文学雑誌や経済雑誌などと誤魔化されているが、1のぶっちゃけすぎるタイトルのとおり、要するにエロ本、それも極上品のエロ本である。
別に使い道はない(ウルが使っていた描写はある)が、それぞれ欲しがっている人物というか某へんないきものに渡すと、究極のフュージョンモンスター・天凱凰が眠る隠しダンジョン、女性専用の強力なアクセサリーもめんの白ぱんつ、ジョニーの最強武器チェリーボーイが解禁される。
漢祭り
2、Fの隠しイベント。最強のレスラーになるための地獄の試練だっち。詳細はリングの塔を参照。
関連動画
関連項目
- ゲーム
- RPG
- リングの塔
- フュージョン(シャドウハーツ)
- 純正統派超大作RPG
- ゲームのタイトル一覧
外部リンク
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