“Watch your back. Shoot straight. Conserve ammo. And never,ever,cut a deal with a DRAGON.”
背中に気をつけろ。ためらわず撃て。弾を切らすな。ドラゴンには絶対、関わるな。
―――ストリートの警句
シャドウランとは、FASAコーポレーション社が開発したTRPGである。現在は権利がCatalyst Game Labs社に移行しており、同社が製品開発を進めている。日本においてはアークライト社がCatalyst社と正式契約を締結し、サポートを行なっている。
概要
「古代の魔法が蘇った近未来SF世界」を舞台とし、サイバーパンク(ニューロマンサーや攻殻機動隊などの作品群)とファンタジーの双方を融合させた世界観が特徴である。近未来の世界に古代の魔法が蘇り、エルフ・ドワーフ・オーク・トロールといったファンタジーのキャラクターが登場する、要するになんでもありのゲームである。
プレイヤー達は非合法活動の請負人“シャドウランナー”として様々な依頼を請け負っていく。その一例として、物品やデータの奪取、ボディガードの他、暗殺や恐喝、ハッキングなどの、犯罪色の強い非合法な依頼を請け負うこともある。
身体改造
シャドウランの世界では体に機械を埋め込むサイバーウェアや、生物の組織を埋め込むバイオウェアによる身体の改造はもはやごく当たり前のことになっている。目や耳をサイバーウェアに置き換えたりすることは一般的な市民にとっても身近なことだが、ランナーの場合はもっと過激で、反射神経を強化して反応速度を上げたり、脳細胞を追加したり、皮膚に装甲板を埋め込んだり、腕や足に武器を仕込む者もいる。
ただし改造は無制限に行えるわけではない。体に何かを埋め込むたびに【エッセンス】という身体の一体性や生命力を表す数値が低下してしまい、やりすぎると生命の危機に陥ってしまう。また埋め込んだサイバーウェアなどを外しても基本的にエッセンスは回復しないため、埋め込みは計画的に。
魔法
この世界に魔法が復活して半世紀ほど経つが、未だ誰もが魔法を使える世界にはなっていない。魔法を使えるものは総称して「覚醒者」と呼ばれ、逆に使えない大多数のものは「マンデイン」と呼ばれる(ハリポタで言うところの「マグル」のようなもの)。
覚醒者は魔法の使い方に応じていくつかの種類に分けられる。呪文の詠唱と精霊の召喚ができる「魔法使い」。魔力を直接自分の身体能力の向上に使う「アデプト」。両者の中間的存在の「ミスティック・アデプト」だ。
また、魔法はテクノロジーと相性が悪い。コンピューターのような高度な電子機器には魔法が効きにくいうえ、覚醒者がサイバーウェアの埋め込みなどでエッセンスを失ってしまうと、それに応じて魔力が低下してしまい、覚醒者としての能力が失われてしまう場合もある。
ルールブック(4th Edition)
2012年8月には、日本語版の20th Anniversary Editionの刊行が予定されている。
関連書籍
コンピューターゲーム
2007年6月21日には、Xbox360/Windows用ゲームが発売されている。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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