シャナムとは、『ファイアーエムブレム トラキア776』に登場するキャラクターである。
※シャナンではありません
概要
前作聖戦の系譜で登場するユグドラル大陸の北東に位置する国家イザークの王子であり、聖戦士の一人剣聖オードの直系の子孫でもある神器『バルムンク』の継承者....を騙る偽者である。
よくあることだが聖戦士であるシャナンは知名度はとても高く、彼にまつわるもの(武器とか技とか)も有名だが本人を直接見た人は少ない。特にテレビもなければ気軽に遠出できないような世界では姿さえも吟遊詩人の語る程度しか分からないため、偽物が出てきてもボロを出さない限りはほとんどばれない。
シャナムはハッタリなどで腕前を見せることを回避(「わが流星剣はおまえのような小娘を切るためにあるのではない」とか「下々の戦いには興味がない」とか)しながら色々と厚遇を受けている。(ただし、傭兵などからは戦ってくれないため不満を抱かれているようだ)ちなみに吟遊詩人のホメロスの目はごまかせなかった。
シャナムは本名である。そのため正体がばれてしまった後にホメロスは皮肉を込めてか「あばよ、シャナム王子」と言っている。
マリータに流星剣を教えてほしいと懇願された際、「技に心を乗せる」という(誰でも言えそうな)精神論しか言わなかったにもかかわらず流星剣を会得してしまったため非常に狼狽していた。(シャナムが流星剣を見たことがあるかは不明。見たら誰でもわかるのだろうか?)
ユニットとしての性能
職はソードマスター。使用武器は剣。16章東ルートで加入する。
上記のようにネタキャラのようなものであり、性能を期待してはいけない。
まず、ソードマスターであるためシャナンの偽物を騙れているようだが、ステータスが貧弱である。HP以外で10以上の初期値がない。最高で速さの9である。
次に成長率の設定が変。移動力以外の成長率は50%か5%である。ちなみに50%のステータスはHP、力、速さ、幸運である。剣士として重要な技が5%しかないのである。
さらに追撃必殺係数が0である。つまり追撃では絶対に必殺を出さない。必殺を出すのが特徴ともいえるソードマスターとしてどうなのだろうか。
最後に武器レベルがCである。剣の達人とされるソードマスターなのにである。ちなみに上級加入で同じ武器レベルCの味方ではオルエンが挙げられるが、そもそも彼女のクラスはマージナイトであり本職は魔道士である。
このようなユニットであり、実戦向きではない。ちなみに腐ってもソードマスターなのでスキル連続を持っている。成長率も壊滅的というほどでもないので愛があるなら育てられるだろうが、聖戦士の書は必須になるだろう。かなりきつい道のりになるので、彼を前線で使うのは決してお勧めはできない。
彼のいちばんの使い方は後方での武器屋道具屋へのお使いである。スキル「値切り(買い物の際、値段が半額になる)」を持つため、金策で苦労するリーフ軍にとってはよい金庫番になる。彼自身にとってもリーフ軍に加入したことで彼のホラ話に説得力が増したのは間違いないだろう。
流星剣取得について
マリータはシャナムと会話することで流星剣を習得できるが、実はこのイベントが起こるのは15章、シャナムが敵増援として登場し、仲間にはならない時である。シャナムは敵ユニットとして登場するが自分から攻撃せず、マリータと会話すればマリータは流星剣を習得できてしまう。流星剣のために16章東ルートでシャナムを仲間にする必要はないのである。
そして、16章で西ルートを選択した場合、シャナムは二度と登場しない。つまり、シャナムを仲間にする意義とは本当に「値切り」スキルしかないのである。
聖戦の系譜でのシャナム?
シャナンの偽者、というキャラクターは実はシャナムが初出ではない。
前作『聖戦の系譜』第2部第9章にてシャナンの名前を騙り、解放軍の女性をナンパしてくるキャラクターが登場する。
偽シャナンは特定の女性ユニットで村を訪ねると登場し、その女性ユニットをディナーに誘ってくる。しかし、女性ユニットはシャナンが本物である証として神器バルムンクを見せるよう要求。偽シャナンはバルムンクとして竜の彫られた盾を見せる。当然解放軍所属の女性ユニットがそれに騙されるはずもなく、偽シャナンはお詫びとして竜の彫られた盾を置いてさっさと逃げ出すのであった。
この偽シャナンがシャナムという証拠はないが、彼が現れる場所がトラキアであることなどを考えると同一人物である可能性は高いと思われる。
偽者の系譜
実は長髪剣士の偽者、というキャラクターの初出はさらにさかのぼることができる。
前々作『紋章の謎』の第2部において剣士ナバールの偽者として剣士サムトーが登場する。このキャラクターもナバールの名を騙って、彼になりきることで傭兵稼業で楽をして稼いでいる。
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