シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)とは、フランスで発刊されている新聞(週刊誌)の1つである。
概要
※以下の内容には嫌悪感を覚えると思われる内容が含まれているため、一部白抜きにしてあります。
それを理解した上で見たい方は反転してください。
方針としては極端に左翼に傾いた内容の記事が多い。もともとフランスの国民性として風刺やジョークは多いのだが、その中でもタチの悪い風刺内容が多く(そもそも風刺ですらないただの侮辱でしかないこともあるが)、フランス国内においても「これはやりすぎだ」と言われるなど問題児扱いされていおり、前身となる雑誌では発禁処分を受けるなどしている。ちなみに年間発行部数は45000部程度であり、あまり多くはない。
2013年に日本でも話題になった福島原発の風刺画を書いた人物もここにいた(ただし、掲載されたのはまた別の風刺新聞である)が、2015年の襲撃事件に巻き込まれて死亡している。
2015年1月の襲撃事件ばかりがクローズアップされがちだが、これ以前にも
2006年に「ムハンマドが『馬鹿(過激派のことだと思われる)に愛されるのは辛い』と話す」という挑発的な風刺画に対し、シラク大統領(当時)から名指しで「やりすぎだ」と批判される
2011年には「『笑い死にしなかったらムチ打ち100回な』と話すムハンマド」、「『ムハンマドはホモだ』と取れる風刺画」などの風刺画を掲載し、火炎瓶を投げ込まれる、公式サイトがハッキングを受ける
などをはじめとした世界中からの批判を浴びているにもかかわらず、何度もやらかすという(そもそも彼らに”やらかした”というまともな考えがあるのか怪しいが)まるで反省していない様子が見て取れる。
その2015年の襲撃事件についても、2012年頃から政府から継続的に自粛要請を受けていたのにもかかわらず、それを無視して「『まだフランスでテロは起きてない』との見出しに対しISIL関係者と思しき人物が『まだ1月末まであるから待ってろよ』」 という「おまえら腰抜けか?やる気があるなら遠慮なくかかってこいや」と取れるあからさまな挑発的風刺画を掲載したことに端を発している。
と、これだけ書くと「反イスラムなのか?」と思われる方もいるかもしれないが、そういうわけではなく無神論者的な考えのもと誰に対しても喧嘩腰なだけであり、キリスト教やユダヤ教の風刺画も書いている。
この考え方は、フランスにおける「公的な場所での宗教色の排除」という憲法の規定に迎合している。(実質的には反イスラムに偏りすぎで、イスラム教徒の服装での生活を禁止しているくせにキリスト教徒に対する十字架所持等の罰則は事実上ないとの批判もあるが)
一応彼らには「表現の自由だからなにやっても平気。これは俺たちの権利だから」という一貫した姿勢がある。
(自由の代償としての”責任”を完全に無視している気もするが)
なお、この「表現の自由」の話には例の襲撃事件後(まるで反省していない…)の新聞社の
「所詮コーランみたいなクソで銃弾は防げないよね」という風刺に対し「シャルリー・エブドで銃弾は防げない」との風刺画を公開した人物が逮捕されるという「表現の自由とはなんだったのか」と思わされる事件が発生している。
(一応まったくの無茶苦茶ではなく、テロ擁護と取れる発言をしたことに当局が対応しただけではあるのだが)
関連動画
外部リンク
関連項目
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