シャークトパス(原題: SHARKTOPUS)とは、2010年にアメリカのケーブルテレビSyfyにて公開されたテレビ映画作品である。監督はデクラン・オブライエン氏、製作は低予算映画の帝王とも言われるロジャー・コーマン氏とその妻であるジュリー・コーマン氏が務めた。
概要
米軍の遺伝子工学によって合成された生物兵器、タコとサメの掛け合わせモンスターであるシャークトパスはふとしたトラブルからコントロールが効かなくなり海や浜辺、陸上にまで上陸して本能のままに人間を食らい尽くす。
このシャークトパスを騒ぎを大きくしないうちに生け捕りにしようと人間たちが戦うパニックストーリー。
映画の構成は資料映像を流用したオープニングや爆発オチ、サメを信じない人間が犠牲になる、自らが生み出した生物兵器に殺されるマッドサイエンティストなど、基本的なモンスターパニック系のお約束を網羅してるといえる。
だが型にはまっただけの映画ではなく普通のサメに食われかけてたブロンド女性を助けるシャークトパス、シャークトパスを守ろうとする人物の登場、「陸にいれば安全」という常識を覆したシャークトパスの捕食方法など今までのサメ映画では見られなかった斬新な試みも取られている。
当映画に登場する生物兵器シャークトパスは一度見たら忘れられない衝撃的な容姿と、見た目を安直に表したネーミングが功を期し多くの視聴者に忘れられない記憶を植えつけた。
2作目として「シャークトパスVSプテラクーダ」も日本に上陸している。
こちらはホラーというよりゴジラやメガ・シャークシリーズに似た怪獣映画物の要素が強くなって、前作の人間ドラマパートがある程度減らされバトルパートに割り当てられている。
「vsプテラクーダ」の予告編のセリフ「イケメンは死なない!」は、発言した人物がその後10秒たたずにプテラクーダに殺されてしまう点が即堕ち2コマのようなシュールさが笑いを呼び、過去にtwitterではやったことがある。
登場怪物
シャークトパス
サメとタコの組み合わせなので(´Д`)
シャークトパスと呼びます...(´Д`)
アメリカ軍が開発したサメとタコを組み合わせた異形のハイブリットモンスター。生物兵器目的のために秘密裏で開発していたのだが、試験運用中のトラブルのせいで制御装置が外れて自由の身に。
以後本能のままにあちらこちらの海岸に上陸して人間を食い荒らす。
シャークトパスという名前はアメリカ軍の開発者が名づけたのではなく、彼らからは「S11」と呼ばれている。シャークトパスという素晴らしいネーミングをしたのはモブのニュースキャスターである。
上半身がサメだが下半身はタコなので8本の触手があり、陸上を歩き回ることが出来る。更にこの触手は槍のように鋭く、遠くの獲物も易々と捕獲することが出来るのでシャークトパスにとって最大の武器。
「サメは陸上に上がれない」、「サメは近づかない限り捕食できない」という普通のサメの弱点を克服した、これまでにない新しいサメである。
そのためこの映画では今までサメ映画にありがちだった「陸上にいれば死ぬことはない」という先入観が全編において否定されており、陸にいるからといって安心できないという恐怖が物語に大きな味を提供している。
プテラクーダ
二作目で登場した生物兵器目的でアメリカ軍に開発された新しいハイブリットモンスター。プテラノドンとバラクーダ(カマス)の合成生物である。水中をおよそ150キロで泳ぎ水中と空を自由に行き来可能と生物兵器にはおあつらえ向きともいえる能力を持つ。
試験運用中になにものかにハッキングされてしまい、制御が利かなくなって前作のシャークトパスのごとく各地を荒らしまくる。それをなんとかしようとアメリカ海軍は生き残っていたシャークトパスに目をつけ、二体を戦わせようと試みるが・・・。
水陸オンリーでの活躍しか出来なかったシャークトパスに対し、プテラクーダーは陸海空の三領域を自由に移動することが出来るため、ついに人類にとっては空でさえも安全地帯ではなくなってしまった。
陸上だけでなく飛行機にいても安全とは言い切れないため、兵器としての脅威はシャークトパスを超えるともいえる。
カルト的な人気について
看板モンスターのシャークトパスの異質な容姿と個性的な動きは、映画界で大きな注目をあびB級映画の視聴件数では異例の250万ヒットを達成、クソコラやファンアートが大量生産されるだけでなくぬいぐるみやフィギュアが作られるなどの珍事を起こしている。
そしてあまりの人気の高さから続編として「シャークトパスVSプテラクーダ」が製作された。
まさかまさかの第三弾「シャークトパスVSホエールウルフ」も2016年1月に放映された。
サメ映画がまだあまり大衆の目に知られていない日本でも、2015年7月16日に午後のロードショーで放映されたときには、まさかの「シャークトパス」が上から二番目のトレンドに入るという偉業を成し遂げてしまった。
普通のサメと違ってシャークトパス自体のキャラが立ちすぎているからこそのトレンドいりといえるかもしれない。
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関連項目
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