シュターデンとは、ドイツ系の姓。
- フェレンゲルシュターデン現象を研究証明した博士。
- 「銀河英雄伝説」の登場人物。
本記事では2.について説明する。
概要
銀河帝国ゴールデンバウム朝の軍人。
CVは村越伊知郎(石黒監督版)、村松康雄(石黒監督版「千億の星、千億の光」後半)、水内清光(Die Neue These)。
戦術理論と弁舌に長じた参謀型の軍人。士官学校で教官を務めた事もあり、ウォルフガング・ミッターマイヤーも生徒として戦術論を教わっていた。
物語の時間軸での最初の登場は、外伝「千億の星、千億の光」。当時の階級は少将。宇宙艦隊司令長官グレゴール・フォン・ミュッケンベルガーの参謀の一人としてヴァンフリート星域会戦や、第6次イゼルローン攻防戦に参戦しており、司令部と各部隊との連絡役を務めている場面が見られる。
アスターテ会戦時では中将となり、分艦隊司令官に昇格。ラインハルト・フォン・ローエングラム指揮下の5人の提督の一人として名を連ねる。二倍の兵力の同盟軍を前に、ラインハルトに撤退を具申するものの、「各個撃破の好機ではないか」と喝破される。会戦はラインハルトの作戦により勝利したが、僚将であったウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツと違い、その天才を認めようはしなかった。
リップシュタット戦役
リップシュタット戦役では門閥貴族軍に属する。総司令官となったメルカッツに対抗意識を抱き、メルカッツの立案した「ガイエスブルク要塞に兵力を集結させ、遠征により消耗した敵軍を迎撃する」という作戦に異を唱え、「ガイエスブルクに敵軍を引き付け、別動隊が帝都へ上洛して皇帝を擁立し大義名分を奪う」という作戦を提案する。しかし、戦略的には極めて有効であるが、高度に統一された指揮系統あっての前提がクリア出来ず、メルカッツが断念せざるを得ない作戦であった。皇帝を傀儡に出来る別動隊の指揮官の座を巡り、元々利害により結託した貴族達が牽制し合う、微妙な空気を作り出してしまう。
その後「まず一戦して敵の力量を探ろう」と先陣を望み、この案に血気盛んな青年貴族達が乗り、メルカッツから妥協を引き出す事にに成功させる。16,000隻の艦隊を率い、アルテナ星域でかつての教え子ミッターマイヤーと戦う事となった。しかし、貴族達を統率する事が出来なかった上に、ミッターマイヤーの作戦に嵌められて大敗を喫する。艦隊は壊滅してレンテルベルク要塞に退却。後に要塞が失陥した時には体調を崩しており、病室のベットの上で捕虜となった。
ラインハルトは彼に会う必要を認めなかった。
(道原版コミックでは、捕虜の引見の際に顔を合わせているが、終始放心の体たらくで、まともな会話も無しに早々に下げられている)
以後の消息は不明。
人物
ナイフのように細身で、シャープな印象を与える四十代半ばの人物。士官学校で教鞭を取った事もあり、戦略理論の専門家を自任するだけあって、理論や知識は豊富。ラインハルトの事は認めようとはしなかったが、教え子のミッターマイヤーの事は評価していたようである。
「無能きまわる饒舌家」「無能だけでなく低能」と、ラインハルトの評価は非常に手厳しい。メルカッツからは「理論家であるが、現実を洞察する能力にはやや欠ける」と評される。教官時代は、事実より理論を優先させる視野の狭さを生徒達から揶揄されて『理屈だおれのシュターデン』と悪口を叩かれていた。
関連コミュニティ
関連項目
- 銀河英雄伝説
- ラインハルト・フォン・ローエングラム
- ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
- ウォルフガング・ミッターマイヤー
- アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト
- わしが育てた
- 机上の空論(おまいう)
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