シュトゥルムヴィントとは、「鋼鉄の咆哮シリーズ」に登場する超兵器である。
名前「Sturmwind」はドイツ語で「暴風」を意味する。
概要
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダーで初登場した超兵器。初代鋼鉄の咆哮に登場した超兵器「ヴィントシュトース」の後釜であり、その後はシリーズでおなじみのボスとなる。肩書は「超高速巡洋戦艦」、初登場時でさえ最大速力70ktの機動性を持つが「巡洋戦艦」であるため装甲は薄い。そのためある程度の装備を整えたプレイヤーの相手ではなくなる、このことからアイテムを高速で運んでくる超兵器と言う理由で「超高速HLGパーツ輸送艦」の愛称で呼ばれている。
初出となる鋼鉄の咆哮2でのデザインは、3連装の主砲を前後に2基ずつ合計4基、中央には5連装の魚雷発射管が左右3基ずつの計6基装備されており。艦尾にはVLSと、速力を得るためのブースターが装備されている。また、PC版の鋼鉄の咆哮2に登場するレーザー重巡洋艦「グングニル級」は、デザインがシュトルムヴィントと類似している。
超兵器としては小型であり、そのため肩書きに「巨大」はついていない。ドット絵での比較や、搭載兵器のサイズから推測すると全長は260~300m前後だと考えられる。
後にコーエーが開発したPS2版の鋼鉄の咆哮ではヴィルベルヴィントが登場し、ヴィルベルヴィント級の2番艦という設定になった。初出となるPC版シリーズにはヴィルベルヴィントは存在しないためカテゴリーは「シュトゥルムヴィント級」となるので注意。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
基本性能 | |
---|---|
耐久力 | 2000 |
装甲 | 対31cm砲防御 |
速力 | 70.0kt |
兵装1 | 35.6cm砲55口径 |
兵装2 | 12.7cm両用砲 |
兵装3 | 40mmバルカン砲 |
兵装4 | 酸素魚雷 |
兵装5 | 12cm30連装噴進砲 |
兵装6 | 誘導魚雷 |
兵装7 | ミサイル発射機 |
最大速力70ktで一撃離脱の戦法を取る。武装は35.6cm砲、魚雷、バルカン砲など、中破後は兵装スロット5~7が解放され、小型艦には一撃で致命傷となるミサイルを撃って来る。
輸送船などと呼ばれるが「周回してきたプレイヤーにとって」そう呼ばれるだけであり、初見及び駆逐艦では非常に手こずる相手になる。主砲こそ35.6cmだが、55口径は大和型の46cm砲45口径とほぼ同じ射程距離を持つ。圧倒的速力で一気に距離を詰め至近距離から砲撃してくるため、逃げながら撃つという戦法が取れないので、システム的に非常に辛いボスである。輸送艦などと呼ばれているが、あくまで装備が整った状態でなければ強敵である。
弱点は耐久性が薄いこと、対31cm砲防御の耐久2000は最低ランクの戦艦未満しかない。駆逐艦なら魚雷をうまく当てることが勝利の鍵となる。巡洋艦であれば20.3cm砲による砲撃が結構通る。
圧倒的な速度により、駆逐艦や巡洋艦での逃げ撃ちが不可能であるため1ボスにしてはかなり強いが、逆にここさえ越えてしまえば中盤までは楽だったりする。
改シュトゥルムヴィント
ゲーム終盤、Fエリアの「デンマーク沖の暴風圏」において初登場。
最大速力75ktに主砲が43.2cm砲に強化され最初からミサイルを撃ってくる他、新たに超音速魚雷や小型レーザーを装備している他、更にβレーザーまで搭載している。耐久面も強化されており、中堅クラスの戦艦、大和型戦艦並みの耐久力はある。
初登場時に比べるとかなり強化されているが、ここまで到達したプレイヤーにとってはさほどの脅威ではない。巡洋艦や駆逐艦などで稼ごうとしない限りは難なく突破できる。「デンマーク沖の暴風圏」では2隻が目標となるが、最終ステージF-11においては3隻、とある条件を満たせば5隻も登場するため、アイテム稼ぎに使える。
ちなみに攻略本に記載されている改シュトゥルムヴィントとは性能が全く違う、これは主に特別作戦で使われる別データであり、Fエリアに登場する改シュトゥルムヴィントは正確にはデータ上で「シュトゥルムヴィントⅡ」という名前で扱われているからである。それ以外にも攻略本の間違いは多いので注意。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット
シュトゥルムヴィント(通常型)
エクストラシナリオには登場せず。前作同様特別作戦には大量に登場する。
改シュトゥルムヴィント
通常型と同様、エクストラシナリオには登場しないが、下記する新たな改良型が登場する。
改シュトゥルムヴィント(γエリア)
シュトゥルムヴィントⅡをさらに強化したものであり、45.7cm砲75口径、βレーザーⅢ、対56cm砲防御、最大速力90ktという全性能が高ランクになっている。旋回性能も向上しており、小型なことも相まって遠距離では攻撃を当てるのも難しく、さらに超音速魚雷やミサイルの射数も増えているため非常に厄介。
攻撃、防御、速力の3つの性能が非常によくまとまっており、シュトゥルムヴィント級の欠点が全て改善されているが、ここまで進んできたプレイヤーにとっては苦戦する相手ではない。データを引き継いでいれば他の超兵器と同様に画面に入った途端に沈む。条件を満たすと最終ステージγ-11にも複数登場する。
この改シュトゥルムヴィントは内部データでは「改シュトゥルムヴィントⅡ」と言う名前で扱われており、耐久9000の対56cm砲防御という耐久性を持つ、これは荒覇吐やグロース・シュトラールよりもタフである。ただし難易度によって性能が変化しない。
余談だが巡洋戦艦の定義として「戦艦よりも軽装甲」というのがあるので、今回の個体は超高速戦艦と呼んだ方が正しいかもしれない。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
Bエリアで初登場、南アフリカ方面を選んだ場合、最初に遭遇する超兵器になる。
「枢軸群先遣艦隊」の旗艦であり、アンゴラで最中調整を受けていた模様。超兵器のデザイン一新により、主砲は3基となり、ブースターが船体側面に移動しシンプルなデザインとなった。武装は相変わらずだが基準速力が75ktに上昇している、新システム「潜水艦」に対抗するため新型対潜ロケットを新たに搭載しており、更に艦隊を組んで登場するため注意。
ちなみに主砲の35.6cm砲よりも装甲が厚く、対38cm砲防御を備えているため、すでに巡洋戦艦ではない。さらに内部データでは「超高速戦艦」扱いとなっている。
改良型
不覚にもここまで進入を許したが、今度こそここが貴様らの墓場だ! 海の冷たさを思い知るが良い!
Kエリアに登場、鋼鉄2のオマージュなのか、鋼鉄2と同じMAPで2隻同時に登場する。
通常型を純粋に強化したような性能になっているため、前作のような光学兵器は装備していないが、速力が100ktまで上昇しているため非常に素早い。開幕怒涛の通信があるものの、ここまで来たプレイヤーにとってはあまり脅威になることはない。この後の最終ステージでも登場する。
駆逐艦で稼ごうとするとかなりの強敵となるが、勝てないことは無い。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
PS2版では「超高速巡洋艦ヴィルベルヴィント」が登場するようになったため、「ヴィルベルヴィント級2番艦」という設定となった。2週目のCエリアにおいてハリマを撃沈すると登場する。
性能はエクストラキットに登場した改シュトゥルムヴィントⅡが基準。ただし速力が異常なまでに高くなっており、難易度ノーマルでは150kt、難易度ハードでは1 8 0ノット(時速333km/h)となる。レーダー上では航空機に劣らぬスピードで点が動く。超音速魚雷やミサイル、βレーザーによる攻撃も激しく、ガリガリと耐久力を削ってくる。
驚異的な速力を持つが、ウォーシップガンナーではヴィルベルヴィント級に連続で攻撃を当てることによって速力が落ちるため、簡単に動きを封じることが可能。耐久力は高いが、一度捕らえてしまえば一方的に攻撃ができる。
シュトゥルムヴィントに限ったことではないが、3Dで迫力を出すためか馬鹿でかくなっている。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PS2)
Dエリアに登場、前作同様ヴィルベルヴィント級の2番艦扱いである。
入り組んだ陸地の奥にある飛行場を囮にし、プレイヤー艦隊を誘い込みそこに攻撃を仕掛けるという陽動作戦に投入された模様。
性能は同じくエクストラキットの改良型を基準にしているためβレーザーや超音速魚雷による攻撃は相変わらずであるが、自重したのか前作の異常なまでの速力は出さなくなった。しかし90kt前後の高速性能でプレイヤーを追い詰めてくるので注意。
弱点は装甲が薄いこと、ガンナー同様連続ダメージにより速力が落ちることである。バルカン系の兵器で足を止めてから攻撃しよう。
関連動画
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関連項目
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