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シュノーケル

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シュノーケルとは、

潜水などの際に使用する息継ぎのための道具である。
潜水艦が海面上に出す吸気筒。これを使うことで浮上せずにディーゼル機関を動かし、推進用の電力を充電する。
自動車などが水面上に出す吸気筒。水中や冠水している場所を走行する場合に必要。
日本のスリーピース・ロックバンド。

1.の概要

潜水などの際に使用する息継ぎのための道具。

水面近くにいる際に、水面に顔をつけたまま空気を吸い、呼吸ができる道具でJ字型の形をしており、短いほうを口につけ、もう一方を水中に出した形で使用する。口元の位置で安定するようゴーグルに付属している場合も多い。

当たり前だがシュノーケリングの先端が水没すると溺れる。

スキューバダイビングなど水中深くに潜るダイビングの際も、水面にいるときはタンク内のエアーの消費を抑えるためにシュノーケルを使用する。

※深く潜水せず水中世界を楽しむものは別途に シュノーケリング の項目を参照。

潜水艦や車両において、機関燃焼用の酸素を水上から取り入れるものもある。（後述）

忍者のシュノーケル

漫画などにおいては忍者は竹筒をシュノーケル代わりにして水の中に隠れる。いわゆる水遁の術と呼ばれる忍術である。

しかし

中途半端に息を吐けば、二酸化炭素の多いそれがただ戻ってくるだけ。
十分に息を吐いても吸い込みが甘ければ十分な酸素が供給できない。
シュノーケルが長いほど隠密性は高まるが、高い肺活量が必要になるジレンマ。
一定の深度を維持しなければ浮上してバレるか先端まで水没する。
近隣に敵がいるなど状況によっては水上に出られない、むしろ周囲の状況が分かりづらい。
状況によっては低体温症の危険もある。真冬などは言わずもがな。

…など、実際にこれを実行するのは至難の業である。現代のシュノーケルであっても初心者は息継ぎが難しいとされるものであるのに、それよりもはるかに原始的な竹筒一本での水中呼吸は非常に厳しいものがある。

間違えても素人がやれるものではないので、溺死したいのでなければ、実行するのは思いとどまったほうがよいだろう。

上の画像のようにギャグなどで塞がれるのはお約束（？）

2.の概要

潜水艦が海面上に出す吸気筒。（潜航時は使用しない）

吸気のため完全浮上および潜航する手間がなく、潜水艦の隠密性確保に役立つ。

海面上に吸排気筒を出すことで搭載している内燃機関を動かす、というアイデアは初期の潜水艦からあり、1940年の時点で既にオランダの潜水艦がシュノーケルを装備していた。だが、現在のシュノーケル装置の原型は第二次大戦中にドイツ海軍によって実用化された。ちなみに「シュノーケル」はドイツ語の「豚の鼻（schnorchel）が語源で、ドイツ語の発音を基に英語のスノーケル（snorkel）が作られた。

1942年 11月、ドイツ占領下のパリで技術会議が行われた。そこでワルター教授はシュノーケルの原案を発表。当初は見向きもされなかったが、Uボートの被害が深刻化してきた1943年初夏に実用化を開始。7月のテストでは良好な結果を残し、竣工したUボートに順次装備されていった。レーダー対策に電波吸収塗料を塗ったゴムカバーを付け、捕捉率を低下させる工夫をしている。シュノーケルの活躍により一時はUボートの損害は下がったが、連合軍が新たな探知機を開発した事で再び増大していった。鹵獲したUボートを研究する形でアメリカ軍もシュノーケルの有用性に気付き、後続の潜水艦の標準装備としている。