シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州(Land Schleswig-Holstein)とは、ドイツ連邦共和国を構成する16連邦州のひとつである。ドイツ北部に位置する。「シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州」などと表記されることもある。
概要
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州は、ドイツの北端部と領域とする州である。歴史的にデンマークとの関係が深く、19世紀のドイツ統一運動時には、この地方を舞台とする戦争が何度も引き起こされた。
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州は、その東側にバルト海(Ostsee)、その西側に北海(Nordsee)があり、二つの海に挟まれた形である。南東はメクレンブルク=フォアポンメルン州、南はニーダーザクセン州およびハンブルク州と接しているほか、北はデンマークとの国境を成している。
乳牛として有名な「ホルスタイン」の名称の由来となっているほど牧畜が盛んな地方であることに加え、特に沿岸部に多くの海水浴場が設けられているため、観光業も重要な産業となっている。日本から訪れるのは比較的不便ではあるものの、南ドイツ(山のドイツ)とは異なった北ドイツ(海のドイツ)を知ることができるなど、魅力的な地方である。保養地として知られるズュルト島(Sylt)をはじめ、北海側には北フリースラント諸島と呼ばれる大小の島が存在するほか、沖合いに浮かぶヘルゴラント島(Helgoland)というドイツ唯一の沖合の島も州に含まれる。
主要都市
人口10万人を超える都市は次のとおりである(2012年現在、人口の多い順に配列)。
いずれの都市もバルト海側に面する港湾都市であるが、キールは軍港として、リューベックはハンザ同盟以来の貿易港として特に知られている。また、州南部はハンブルクの郊外という位置付けになっており、経済的な結び付きが強い。
世界遺産
関連項目
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