シュレージエン単語

シュレージエン
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シュレージエン(独:Schlesien)とは、現在ポーランド共和国の南西部、およびチェコの北東部にあたる地域である。

概要

シュレージエンは、ラテン語では Silesia (シレジア)、ドイツ語では Schlesien (シュレージエン)、ポーランド語では Śląsk (シロンスク)、チェコ語では Slezsko (スレスコ)と呼ばれている。日本語歴史学の文献では、ラテン語由来の「シレジア」か、ドイツ語由来の「シュレージエン」かが用いられることが多いが、ポーランド史の叙述や現代の地理を表記する際にはポーランド語由来の「シロンスク」が用いられることも多い。この記事では「シュレージエン」を用いる。

地理的には、北と東は狭義のポーランドに接し、南はボヘミア地方およびモラヴィア地方との界となっており、西はラウジッツ地方現在ドイツ連邦共和国に属する。)と接している。歴史的な中心都市はブレスラウ[1]

この地の歴史は複雑である。数々の支配者がやって来たが、その全てを記述すると混乱を招くので、以下の記述は極めて大雑把なものであることを御理解いただきたい。

歴史

中世初期にはスラヴ系の住民が多数を占めていた。ポーランド王国の成立初期にはその版図に加えられたが、ポーランド王国が分裂すると、「シュレージエン」となり、更に相続によって細かく分割されていった。これによって成立した小国群を総称して「シュレージエン群」と称する。

南のボヘミアが勢を拡大すると、シュレージエン群もその封臣として扱われるようになった。ボヘミア国王カレル1世(神聖ローマ皇帝カール4世)は、ボヘミアモラヴィア辺境伯領、シレジア(群)、そしてオーバーウジッツとニーダーラウジッツがボヘミア国王を盟とする「ボヘミア王冠諸領」ないし「ヴァーツラフ王冠諸領」として一体化することをした。

そうこうする間に、西のドイツから多くの移民がシュレージエンへと移ってきた。彼らとその子孫はシュレージエンで多数を占めるようになり、徐々にドイツ化が進行していった。

ボヘミアハプスブルクを君として戴くようになり、徐々にウィーンに従属するようになった。これによって、シュレージエン地方もまたハプスブルクの統治下に置かれることになった。

1740年、ハプスブルク長はマリアテレジアが引き継ぐことになったが、これに対して北のプロイセン国王フリードリヒ2世はシュレージエンの割譲を要する。オーストリア継承戦争および七年戦争(1756年-1763年)の結果、シュレージエンの大半はプロイセン国王の支配下に置かれることになった。ハプスブルクの下に残った僅かな残部は、チェコスロヴァキア領などを経て、現在ではチェコ共和国の一部となっている。

プロイセン王国に属することになったシュレージエンは、炭田の開発などを通じて工業化が進展していった。ドイツ語とする者が相当数を占めたが、ポーランド語とする者が徐々にその割合を増やしていく。プロイセン王国導して1871年にドイツ帝国が成立すると、当然ながらシュレージエンもその版図に加えられた。

1918年、第一次世界大戦ドイツが敗戦し、新たにポーランド共和国が成立すると、ドイツ系住民とポーランド系住民とが共存するシュレージエン地方の扱いを巡って紛争が発生した。際連盟は両者を裁定し、カトヴィッツ[2]を中心とするオーバーシュレージエン(シュレージエン地方のうち東側)の一部をポーランド領に、残りはドイツ領ということになった。

1945年第二次世界大戦ドイツが敗戦し、ついにドイツはシュレージエンのほぼ全域を失うことになった。ドイツ系住民はポーランド籍を取得し、ポーランド語を習得しない限り、その地に留まることは困難となり、その大半が事実上追放された。現在ポーランド系住民が大半を占めている。

関連項目

脚注

  1. *ドイツ語では Breslau (ブレースラウ)、ポーランド語では Wrocław (ヴロツワフ)という。
  2. *ドイツ語では Katowitz (カトヴィッツ)、ポーランド語では Katowice (カトヴィツェ)という。

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シュレージエン

1 ななしのよっしん
2016/01/25(月) 05:46:50 ID: XuxQvyvbPN
ポーランド領なのに地名が全部ドイツ語に統一されてるからなんとも違和感がある記事だ