シューターとは、プッシューン、プッシューンである。
…もとい、ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズ内で唯一、超遠距離物理攻撃を持つクラスまたは設置兵器の事である。
概要
シリーズによって扱いの変化が大きいモノの一つで、ユニットだったり設置兵器だったりする。
初代『暗黒竜』以外では、「射程3~10(15)マス」「動かない」「弓の一種なので飛行特効(一部例外)」 という、他クラスとは全く性質が異なるユニット或いは兵器として登場する。その性質上、敵ユニットと言うよりは設置型トラップ的な印象が強い。
ユニットである場合は概ね敵専用クラスであるが、一部作品では味方ユニットとしても扱える。
設置兵器の場合はマップに最初から設置されており、歩兵型弓兵クラスのユニットであれば敵味方問わず使用可能(その場合でも味方が使用できないような戦場の奥にあることが多く、味方が使用する機会はそうない)。
初代以外では、バリスタや投石器などをモチーフとした攻城兵器らしい見た目や武器名が与えられ、種類も増えた。
明らかに攻城兵器な見た目をしているのでユニットに向け発射されるのは冷静に考えると色々おかしいが。
件の初代『暗黒竜と光の剣』では、一人だけファミコンウォーズの軽戦車のような何とも場違いな鉄の箱で、攻撃力と防御力に長け、専用武器で戦う射程2の兵器であった。弓兵のバリエーションであったと言え、後世の遠距離物理攻撃としてのシューターは影も形もない。
しかし、リメイクである『紋章の謎』では弓と被るのが良くなかったのか超遠距離攻撃をする兵器のスペックを割り振られ、その弊害としてクラス自体が敵専用になった。その結果ジェイク、ベックの両名はユニットとしてはリストラとなった。
GBA三作品や『蒼炎』『暁』ではアーチャーやスナイパーのみ使用できる遠距離兵器となっている。
(GBA三作品では避けゲー化の煽りをモロに受け、非戦闘員でもなければほぼ当たらない攻撃方法となってしまった。)
設置物である場合は前述の通り味方より敵として多く登場し、プレイヤーの進軍、特に飛行ユニットの特効や回りこみを阻むことが多い。逆に攻め込むほうである味方が使いこなすのは、索敵型の敵を相手にしにくい事や移動不可な事、また作品によっては弾数が著しく少ない事や命中性に問題がある事などから難しい。
総じて受け手向け・かつ小規模進軍に向かない性質のため、概ね敵専用武器という印象が正しいだろう。
一部魔道士用の魔道書(サンダーストーム、メティオ、パージ等)とは性質が近く、物理と魔法ではあるが自軍の進軍を阻むその性質は似通っている。あちらは局面を選ばず自軍でも運用可能だがシューターはそうでないのが違いか。
性質及び強さの変遷
暗黒竜と光の剣
区分 | ユニット名 | 特性 |
---|---|---|
ユニット | シューター | 自走可 射程2 |
射程2マスの軽戦車。中世ファンタジーをモチーフにしているにはあまりにも異質で、魔法のように各兵器にきちんと専用モーションがあるというなかなかのこだわり仕様となっている。
シューターとしては唯一攻撃範囲が超遠距離ではなく弓兵と被っており、高い攻守を持つが移動が4しかないことと、武器が専用なので手に入りにくいことが難点。
ジェイクとベックが仲間になるが、二人のエンディングが逆になっているというミスがあったりする。
敵としては13章の「グルニアのもくばたい」で大挙して登場する。
プッシューン、プッシューン ぶきみな おとをたてて きょだいな てつのはこが うごきはじめる
この きょだいなてきを あいてに はたして しょうりする みちは あるのだろうか・・・・
外伝
登場しない。弓が射程1-5とかなり優遇されているからだろうか。
紋章の謎
区分 | ユニット名 | 特性 |
---|---|---|
ユニット(敵専用) | シューター | 固定砲台 長射程 |
『暗黒竜と光の剣』から一変、巨大な固定式のバリスタとなり敵専用ユニットになった。射程3~10で移動不可。
そのせいでジェイク(とアンナさん)、ベックの両名はあえなくリストラとなってしまった。
その結果かは知らないが、ジェイクとアンナさんは(FEの世界では例外的に)大陸を超えて旅をすることになった。
シューター=飛行系特効のイメージが強いが、実は「クインクレイン」と「ファイアーガン」にしか飛行特効はない。
「ストーンヘッジ」程度なら恐れることはあまり無いが、飛行系に特効のものや攻撃力20の「エレファント」などにはHPが低いキャラは注意する必要がある。防御力などは低いので懐に入ってしまえばこちらのもの。
また、遠距離攻撃兵器なのにボスという稀代のネタキャラである方位445さんトラースが登場する。当然ながら囲まれれば一瞬で即死するためボスには向かず、よく経験値にされる。
聖戦の系譜
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
ユニット | アイアンアーチ | 固定砲台、飛行特効 射程3-10 威力25命中60重さ30 |
ロングアーチ | 固定砲台、飛行特効 射程3-10 威力15命中60重さ30 |
|
キラーアーチ | 固定砲台、飛行特効 射程3-10 威力20命中100重さ30、「必殺」 |
本作と『トラキア』ではクラス名=使用するアーチの種類になっている。
射程は全て3~10であるが威力が違う「ロングアーチ」「アイアンアーチ」「キラーアーチ」が登場する。
キラーアーチはその中でも命中が高い上、「必殺」のスキルを持つため厄介。
本作の特徴として敵の武器は絶対に壊れない仕様があり、弾切れを待つ作戦は使えない。
また集団でまとまって配置される傾向があり、崖の上などに設置されると止める手段がほとんど無かった。
ただしアーチ隊の指揮レベルは総じて低かったりすること、支援やカリスマ等で回避率を上昇させるのが楽だった事などから、ユニットが育ち支援も固まる後半になると大量で現れても命中がゼロだったりすることもままあった。
ついでに、ジェイクがチョイ役で出ており、会話から初代『暗黒竜』と同じ戦車に乗っているらしい事が分かる。
トラキア776
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
ユニット | アイアンアーチ | 固定砲台、飛行特効 射程3-15、弾数10 威力20命中75重さ20 |
ロングアーチ | 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数10 威力15命中75重さ20 |
|
ポイズンアーチ | 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数10 威力10命中55重さ20 命中すると毒を付与 盗むとロングアーチになる |
「ロングアーチ」「アイアンアーチ」「ポイズンアーチ」の3種類が登場。「ロング」と銘打っておきながらアイアンのほうが射程が長いのはご愛嬌。
ロングの威力は『聖戦』と変わらないのだが、キャラが全体的に紙耐久であるため、特殊な対策をしない限り
後衛は一撃死。前衛でも二撃で瀕死となることが良くあることだった。
さらに命中がロング、アイアン共に15%ほど上昇+敵の指揮レベル(☆の合計)×3%上昇するため、対策なしで避けるのは困難を極める。
中盤以降はアーチの無いマップが少ないほどで、多くのプレイヤーが嫌らしい配置に怒りを覚えたことだろう。
「ドラゴンランス」を入手するためにアーチへシーフして無力化など、プレイヤーの対策も手段を選ばないものになっている。
そんな作中では初登場時にドリアスがアーチの対策法を指南しているのだが、下策・中策と並べて肝心な上策を言わない焦らしっぷりがひんしゅくを買っている。(結局、何が上策だったのかは今も謎)
唯一の救いは、味方がサンダストームやメティオの長距離砲を使えたことだろう。
それが無い場合はひたすら避けて敵の弾切れを待つことになる。支援やカリスマは必須。速攻をする必要が無いうえでもし持っていれば、守備力上昇効果と取得経験値倍増効果のある「エリートの剣」を装備させて弾切れを狙うことで、被害を抑えつつ経験値を稼げるのでオススメである。
封印の剣
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | アーチ | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力8命中70必殺0重さ20 |
ロングアーチ | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、飛行特効 射程3-15、弾数5 威力13命中60必殺0重さ20 |
|
キラーアーチ | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力12命中65必殺10重さ20 |
飛行特効がある大型の弓で、アーチャー、スナイパーが乗って使用することができる固定砲台。射程3~10の「アーチ」、射程3~15かつ高威力の「ロングアーチ」、射程3~10で若干の必殺補正がある「キラーアーチ」の3種類がある。
本作ではほとんどが敵側に配置され、こちらの進軍を妨害することが目的になっており、自軍用として使えるものは殆どない。
しかし、いずれも弾数が5発しかないことと、前作にあった指揮レベルがない(=敵の命中補正がない)ので前作と比べると対策は容易。ファルコンナイトの場合ある程度育っていればそのまま避けて対処することすら可能な場合すらある。
対処法は矢を打ち尽くさせるか、突撃して乗っているアーチャーを倒すこと。
余談だが、これの矢は「クォレル」というらしい。くぉ…?
烈火の剣
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | ロングアーチ | アーチャー・スナイパー専用 自走可(平地限定)、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力8命中70必殺0重さ20 |
アイアンアーチ | アーチャー・スナイパー専用 自走可(平地限定)、飛行特効 射程3-15、弾数5 威力13命中60必殺0重さ20 |
|
キラーアーチ | アーチャー・スナイパー専用 自走可(平地限定)、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力12命中60必殺10重さ20 |
アーチの種類は封印から据置きだが名称は「アーチ」→「ロングアーチ」、「ロングアーチ」→「アイアンアーチ」に変化。
『封印の剣』と同じ性能だが、こちらは車輪付きで自走できる上に自陣付近に置かれていることが多い為、使用できる機会がかなり増えた。弓歩兵のレベッカやウィルが高性能である点も追い風。
対処法は同じく弾切れ待ちかアーチャーを倒す事であるが、正直当たる方が難しい命中率であるため、大抵ユニットを突っ込ませて倒す事になる。回避の低い序盤や後衛には割と当たったりするので面倒は面倒。敵が運用する際は自走しないので、その点では安心か。
ちなみに、得られる武器経験値が多い(4,他は短弓以外全て1)のも特徴。武器レベルの高い弓が扱えるに越したことはないので、余裕があれば味方に撃たせて武器レベルを稼ぐのもあり。
ジェイクがチョイ役で登場するが、クラス的には海賊となっている。
聖魔の光石
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | ロングアーチ | アーチャー・スナイパー専用 自走可(平地限定)、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力8命中60必殺0重さ20 |
アイアンアーチ | アーチャー・スナイパー専用 自走可(平地限定)、飛行特効 射程3-15、弾数5 威力13命中60必殺0重さ20 |
|
キラーアーチ | アーチャー・スナイパー専用 自走可(平地限定)、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力12命中60必殺10重さ20 |
|
ユニット | 船団 | 敵専用 自走可(海上限定) ロングアーチを装備 |
『烈火』に出たアーチ3種に加え、敵専用ユニットの「船団」(ざっくり言えば海上版シューターで、『烈火』の時と異なり動く)がある。海の上で手出しがしにくい上に配置が嫌らしいため苦戦する人も多いのではないだろうか。またそのためかロングアーチの命中率が10%下がっている。
ちなみにこの「船団」はエフラム編でしかお目にかかれないため、エイリーク編を通ってクリアすると見られないレアユニットである。
一応今回もアーチに乗っていても動けるが、シューターは階段を越えられないこと、周りが森に囲まれているなどで移動範囲が大きく制限されてしまい、結局使い物にならない事もある。
ちなみに魔物にも弓歩兵と同じ能力のスケルトンがいるが、こいつらはアーチを使えないため、置かれている数は少ない。
蒼炎の軌跡
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | ロングアーチ | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力18命中100必殺0重さ20 使用者の力は威力に加算されない |
アイアンアーチ | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、飛行特効 射程3-15、弾数5 威力22命中90必殺0重さ20 使用者の力は威力に加算されない |
|
キラーアーチ | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力20命中95必殺10重さ20 使用者の力は威力に加算されない |
|
投石機 | アーチャー・スナイパー専用 固定砲台、必殺が出ない 射程3-10、弾数5 威力20命中255重さ20 使用者の力は威力に加算されない、必中 着弾点の隣にいるユニットにはダメージ50% |
GBA作品のアーチ3種類+投石機の合計4つで、アーチャー・スナイパーが乗ることで使用できる。なお、アーチの方は敵単体にダメージなのに対し、投石機は回避不可能で着弾地点を中心とした範囲攻撃になっている。
ちなみにGBAシリーズと異なり、使用者の力は加算されない仕様になっているため、使用者の力に依存せずに一定のダメージは見込める。ただし命中はガッツリ依存するため注意。
両方とも向いている方向の左右90度の範囲にのみ発射可能と、リアリティとしては良いが、投石器は攻撃が低いため、嫌がらせにはなるが敵を撃破するのは難しい。
アーチは命中が大幅に上昇しているため、守備が非常に伸び悩む魔道士などからすれば厄介ではある。
なお、今作では特効補正が2倍と他作品よりも弱い反面、威力はどれも20前後と他の武器と比べかなり高いため、鳥翼族やファルコンナイトが狙われると一撃ではなくともHPを相当持っていかれやすい。
『蒼炎』ではアーチが登場するマップでは大半が自軍の進軍を阻む配置になっているため、せっかく奪っても射界にすでに敵がいなかったり、進軍方向と逆向きなせいで敵が狙えなかったりするなど、どちらかというと敵専用的な感じになっている。
そんな中、自軍で存分にアーチを扱えるのがトライアルマップ「孤島での激闘」なのだが、登場する敵はカラスかドラゴンマスターだけとなっており、カラスは比較的回避が高く、ドラゴンマスターはえらく硬いため、ダメージが通りにくい。
さらに、扱えるのがヨファとシノンだけなので、彼らが育っていないとトライアルマップでも使いにくい。
暁の女神
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | ロングアーチ | アーチャー系専用 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力18命中100必殺0重さ20 使用者の力は威力に加算されない |
アイアンアーチ | アーチャー系専用 固定砲台、飛行特効 射程3-15、弾数5 威力28命中90必殺0重さ20 使用者の力は威力に加算されない |
|
キラーアーチ | アーチャー系専用 固定砲台、飛行特効 射程3-10、弾数5 威力26命中95必殺10重さ20 使用者の力は威力に加算されない |
|
投石機 | アーチャー系専用 固定砲台、必殺が出ない 射程3-10、弾数5 威力22命中255重さ20 使用者の力は威力に加算されない、必中 着弾点の隣にいるユニットにはダメージ50% |
『蒼炎』同様アーチと投石機の2種類で、アーチャー及びその上級職が乗ることで使用できる。
『蒼炎』と同じく前方にのみ発射可能ではあるが、使用できる防衛マップがそこそこ存在するためその際には輝く。前作ではあまりにもショボかった威力も弩が入った関係か、攻撃力が大きく上昇修正されているほか、特効補正が3倍に戻ったため、飛行系相手には非常に強くなった。
『蒼炎』もそうだが、射角が狭まったため戦略が求められるようになった事は、SRPGとして好ましい事とも取れる。
新・暗黒竜と光の剣
区分 | ユニット名 | 特性 |
---|---|---|
ユニット | シューター | 特殊職 自走可 長射程 |
ユニットとしては『暗黒竜』以来の復活を遂げた。兵種変更やクラスチェンジがないなど特殊なユニットである。
何故かすごく強化され、チートスペックと化した。他の色々なネタと共に『新暗黒』を語るには欠かせない事柄だろう。
攻撃重視のジェイク、防御重視のベックが初代暗黒竜より復活して仲間になる。が、今度は顔グラが逆…と思いきや、これが本来の正しい姿らしい。
見た目は、初代『暗黒竜』の「戦車ユニット」と『紋章の謎』以降の「固定式の遠距離兵器」というのが上手い具合に合成され、「大砲の代わりに巨大な弓をつけた、木製の自走砲」といったデザインになった。
射程3~10に加え移動可能、なのに弾数は初代『暗黒竜』と同等、しかも移動後即攻撃可能。
最早ワケが分からない。味方としてその射程を上手く扱えなかったこれまでの鬱憤を存分に晴らすと良いだろう。
ちなみに兵種としては他と比べて守備が異様に高いため、物理攻撃が若干通りにくい。ただし魔防はクソなので「サンダーボルト」で一撃必殺を十分狙える。
武器は飛行特効の「クインクレイン」、バランスのとれた「ファイアーガン」、命中は低いが使用回数が多く火力のある「ストンヘッジ」、シューター特効の魔法武器「サンダーボルト」、最強武器の「エレファント」の5種類。なお、リメイク前とは異なり「ファイアーガン」から飛行特効が削除されている。
入手場所が限られているため乱射はできないが、はるか遠くから魔道士や僧侶を狙撃して前衛が魔法攻撃を受ける可能性を0にしたり、盗賊を狙撃して宝を守ったりと、MAP全体の戦略を破壊するような使用法が可能であり結構なバランスブレイカー。あとそのおかげで弓が割を食った。
冷静に考えてサンダーストームみたいに遠距離から高威力の物理攻撃をぶっ放し放題なのでそりゃバランスも崩れる。
また、最強武器の「エレファント」は練成でき、練成すると超射程かつ火力が凄まじい事になる。何なんだ本当に。
新・紋章の謎
区分 | ユニット名 | 特性 |
---|---|---|
ユニット | シューター | 敵専用 特殊職 固定砲台 長射程 |
前作でやりすぎたと反省したようで、敵専用かつ動かない固定砲台に戻った。泡沫の夢であった。
なお、設定上ではシューターを動かす燃料に特殊な果実を使っていたのが、暗黒戦争後めっきり採れなくなってしまったのだとか。
前作同様弾数がアホみたいに多いため、弾切れを狙うのも難しく、ひ弱なユニットや飛行ユニットにとってはかなり迷惑極まりない存在となる。今作品では回避が低く、受けゲーであるのも追い打ちをかける。
前作で再登場を果たしたジェイクとベックはキャラ自体はリストラされず、弓が使える汎用クラスに割り振られた。
ジェイクは『烈火』で海賊として登場したためかウォーリアに、ベックは「サンダーソード」を持ったホースメンになっている。
ジェイクは初期値こそ微妙だが、成長率が群を抜いて高い(特に速さと幸運)ため、育てていけば普通に強くなる大器晩成型。ベックは彼の直前に加入するロベルトと兵種が被り、能力も大して変わらないが、魔力の成長率が魔法職のエッツェルやユベロ並に高いため、いっそ弓を捨てて魔法系という選択肢もある。
どちらも経験値が多く得られる竜が多数登場するマップで加入するため、育てること自体はそこまで困難ではないが、ルナティックになると竜がえらく強くなるので育成は若干しんどい。
覚醒
シューター自体が登場しない。
元々入り組んだマップが少ないため、あっても使い出はなかったであろうが。
if
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | 弓砲台 | 弓が使えるユニットが使用可 固定砲台 長射程 範囲攻撃 |
暗器砲台 | 暗器が使えるユニットが使用可 固定砲台 長射程 範囲攻撃 |
|
魔道砲台 | 魔道書が使えるユニットが使用可 固定砲台 長射程 範囲攻撃 |
区分 | ユニット名 | 特性 |
---|---|---|
NPC専用 | ゴーレム(専用装備) | 射程1-5 |
ユニット | シューター(弓) | 射程1-2+長射程範囲攻撃 |
前作とは打って変わってマップ兵器満載の作品ということで、今回もMAP兵器の砲台として登場。
「弓砲台」「暗器砲台」「魔道砲台」の3種類があり、対応する武器を使用できるユニットなら誰でも兵種を問わずに使用可能。そのため、歩兵に限らず飛行系や騎兵でも該当武器を扱えるなら砲台を使うことができる。また、マップによって性能が変わるため注意。
攻撃・命中は砲台によって一定で、暗器砲台の暗器には通常の暗器同様能力低下もついている。
これまでのアーチと異なり、トドメを刺せない、周囲のマスに拡散するなどの特徴がある。
敵も味方も使用できるが、味方が使用できる機会が多い為上手く使いたい。
敵専用ユニットとしてゴーレムが登場。土で出来た巨大な人形の上半身で、顔面が「真実の口(ローマにある石の彫刻)」になっているという奇妙な姿で、戦闘時は顔面が開いてそこから巨大な石弾を発射してくる。上記のMAP兵器と異なりこれまでの遠距離魔法と同じ仕様で、射程1-5で反撃できる場合は反撃してくる。
HP、攻撃、守備が凄まじく高く、接近できても物理攻撃で倒すのは大変で、魔法攻撃をしようにも超火力の反撃が飛んでくるため接近すれば楽勝というわけでもなく、厄介な存在。
ユニットとして仲間になることはないが、マイキャッスルの設置物として使用可能。
などと言っていたら、DLCクラスとして「シューター」が登場した。男性専用。
グルニアの木馬隊を再現した「砲手の試練場」マップの報酬として手に入る「シューター砲台」でクラスチェンジすることができる。面白い運用が可能だが『新暗黒竜』のような壊れユニットでもなく、遠距離攻撃を戦闘にどう組み込むか模索しているのかもしれない。
今回は装輪の木製戦車で、砲身に弓とも大砲ともつかないものを装備し、通常戦闘時は火炎弾のような爆弾のような何かを発射して攻撃する。例によって移動は4しかなく、使用武器は弓だけかつ武器レベルはBで打ち止めとなるため、2回攻撃できる勇者の弓や射程3の巧者の和弓は使えない。
その代わり、ジェネラルやバーサーカーに匹敵するレベルで力とその最大値が高いため、弓を使う兵種の中では単発火力はトップ。そのかわり速さがジェネラルと同程度なため連射能力(追撃)には劣ることと、新・暗黒竜と比べてかなり柔らかいため、懐に潜り込まれてボコられないように注意。
最大の特徴は「砲台」コマンドを持つことで、先述の砲台と同様の性質を持つ攻撃を射程3-4で、武器を含めた自身の攻撃力で、周囲1マスに拡散する範囲攻撃が可能となる。
砲台攻撃には今自分が装備している弓が使われ、「シャイニングボウ」装備時には魔法攻撃となる。ただし、攻撃範囲内に敵と味方が同時に入っていた場合、味方も巻き添えにするので注意。
習得できるスキルは全て自分がシューターの時でないと効果がないもので、砲台の時の命中が向上する「測量術」、技%でターン開始時に範囲内の敵1体を自動で攻撃する「自動砲台」、砲台の範囲と射程が変化する「砲身改造」、自身がシューターであれば移動が+1され侵入可能地形ならコスト1で移動できる「悪路踏破」がある。
遠距離攻撃をするユニットで通常時も弓兵であるので、クラスチェンジするのは力と技に優れるユニットが良いということになるが『if』では力が強いユニットは女性に多い。何とも噛み合わない話である。
Echoes
リメイク元の外伝と同じく登場しない。弓の射程は兵種と武器と戦技の組み合わせにより最大9まで延びるようになった。
風花雪月
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | 投石器 | 魔法・騎乗ユニット(下馬時除く)は使用不可 固定砲台、籠手扱い 射程3-12、弾数15 威力10命中70重さ5 着弾点の隣にいるユニットにはダメージ50% |
弓砲台 | 弓技能D以上のユニットのみ使用可 固定砲台、飛行特効 射程3-12、弾数15 威力5命中80 |
|
魔道砲台 | 魔法が使えるユニットのみ使用可 固定砲台、魔法攻撃 射程3-12、弾数15 威力5命中90 |
|
ヴィスカム | 敵専用 固定砲台 射程1-9、弾数無限 威力20命中100 魔力25の攻撃 |
前作『Echoes』と同じく弓の最大射程が著しく長く、「サンダーストーム」や「メティオ」といった超長射程の魔法も登場する本作だが、設置兵器としての砲台も登場する。投石器は「騎乗兵種は使用不可」とあるが下馬すれば使用可能になる。弓砲台は使用条件が兵種ではなく技能レベルになり、もちろん飛行特効が付く。
威力の計算式がユニットの力(魔力)+威力に戻り、トドメも刺せるようになり必殺も付くようになったので技の高い敵兵が操る砲台はまさに恐怖。マップによっては配置もなかなかにいやらしく、攻撃範囲の確認を忘れず行いたい。
マップ中央辺りに設置されていることが多いので奪い取ることができれば味方も十分使える。
また、「ヴィスカム」なる無人兵器も登場。謎の技術で作られており弾数が無限で破壊することもできず、マップのどこかに設置されている制御装置を操作することで停止させることが出来る。
ちなみに内部的には剣扱いのようだが、剣殺しは効かないため注意。
また、青獅子ルートのラスボスの攻撃は1-27というマップの殆どをカバーする破格の射程を持つ。命中率は低いものの事故死を誘発するには十分であり、こまめな回復が推奨される。
無双
区分 | 名称 | 特性 |
---|---|---|
設置物 | 弓砲台 | 特定の砦を制圧することで起動・停止 |
魔道砲台 | 特定の砦を制圧することで起動・停止 |
いわゆるマップ兵器として登場し、敵軍が使用している場合は特定の砦を制圧するまで遠距離攻撃が飛んでくる。逆に砦を奪うとこちらが攻撃を放つ側になる場合も。
余談だが、アンナがデュアル奥義で戦車タイプに、覚醒奥義が複数のアンナで大弓タイプのシューターを扱う。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- イラナイツ
- ファイアーエムブレム 聖戦の系譜
- アーマーナイト(ファイアーエムブレム)
- ソシアルナイト(ファイアーエムブレム)
- 戦士(ファイアーエムブレム)
- ペガサスナイト
- 傭兵(ファイアーエムブレム)
- マムクート
- 実効命中率(ファイアーエムブレム)
- アーチャー(ファイアーエムブレム)
- ファイアーエムブレム外伝
- 盗賊(ファイアーエムブレム)
- ロード(ファイアーエムブレム)
- ファイアーエムブレム トラキア776
- 魔道士(ファイアーエムブレム)
- 僧侶(ファイアーエムブレム)
- エムブレマー
- ファイアーエムブレム 紋章の謎
- ファイアーエムブレム 封印の剣
- ファイアーエムブレム 聖魔の光石
- ファイアーエムブレム 烈火の剣
- トライアングルアタック
- ドラゴンナイト(ファイアーエムブレム)
- ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
- ファイアーエムブレム 暁の女神
- ファルシオン(ファイアーエムブレム)
- ダークマージ
- ファイアーエムブレムのテーマ
- 剣士(ファイアーエムブレム)
- ファイアーエムブレム 覚醒
- アンナさん
- ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
- 詰めエムブレム
- テヤリウス
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- FEの音楽
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