シリアルポート(serial port)とは、コンピュータと周辺機器を接続するインターフェースの一種である。
概要
現在はレガシー規格となっており、シリアルポートを標準搭載しているコンピュータはほぼ皆無であるが、現場では各種測定器や稼働中のネットワーク機器などと通信する際に利用されている。
シリアルポート用端子の中で最も広く普及したのが9ピンD-sub端子(DE-9)で、90年代のコンピュータにはほぼ標準搭載されており、デスクトップ型は00年代中葉に入ってもDE-9を搭載するモデルが多かった。
非搭載モデルで利用するにはPCI接続のアダプタカードを設置するか、マザーボードがRS-232の入出力口を備えていれば金具付のコネクタ一式のみでより安価に増設出来る。
RS-232規格
RS-232(現TIA-232-F)はシリアルポートのインターフェース規格の一つで、ホストや端末などのデータ端末と、モデムなどの回線終端装置を接続するために開発されたが、PC-周辺機器間の接続や、PC間直接通信にも利用されていった。
コネクタにはD-subの9ピンもしくは25ピンが採用され、特に9ピンが広く使われるようになった。
RS-232には幾つかのバージョンがあり、中低速のシリアル通信規格であるRS-232Cがよく知られている。対応ケーブルの商品名にもRS-232Cの名が付いているものが多く、正式名称では無くなっているものの現在でもそうした名称で販売されている。
ケーブル配線方式(ストレートケーブルとクロスケーブル)
RS-232C規格のシリアルケーブルには配線方式の違いによってストレートとクロス(リバース)がある。ストレートは通常利用(PCと周辺機器の接続)に用いられるのに対し、クロスはPC-PC間の接続に使用される。
クロスケーブルはヌルモデム(null modem)とも呼ばれ、ケーブル部を持たず2つの端子口を直接繋ぎ合わせたタイプ(アダプタ)も存在する。
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