シリア内戦とは、2011年3月5日よりシリアで継続している騒乱、内戦である。シリア騒乱、シリア危機とも称される。
概要
2010年10月28日にチュニジアで起こったジャスミン革命を発端として、アラブ世界全域に反政府運動が広がった、所謂「アラブの春」の騒乱の一つ。チュニジア自体は民主体制へと移行したが、他の国では、体制が維持されるかさもなくば体制派と反体制派の争いとなるか、体制が打倒されたの後の反体制派内部の争いによって騒乱状態となるかとなった。
アラブの春はシリアにも及んだが、アサド政権は反政府運動を弾圧しそのまま内戦に突入、体制派と反体制派、少数民族クルド人や宗教原理主義者が個々に国外勢力(イラク、イラン、トルコ、ロシア、アメリカ、EU、イスラエル、etc)と結びついて泥沼化していった。
2019年10月9日にはトルコがシリア北東部へテロ勢力との対決を理由に侵攻を開始。更に、2020年2月28日、反政府勢力を介してシリア政府と対立していたトルコであったが、遂にトルコ軍がシリア政府軍との戦闘を開始した。
一連の内戦による被害は死者50万人以上と言われ、加えて人口2200万人のうち、500万人以上が国外へ逃れて難民となっているとされる。大部分はトルコや周辺諸国に逃れたが、一部はトルコを経由して欧州にまで達している。2020年2月28日には、遂にトルコ政府が内戦勃発以来閉鎖していた欧州国境を開放。3月2日までにトルコの発表では欧州に至った難民は10万人に及ぶ。その影響により3月2日、ギリシャ政府は国境閉鎖及び新規難民申請の停止を宣言した。[1]
関連動画
勢力
など
関連リンク
関連項目
脚注
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