この項目ではおおいぬ座の恒星について記述しています。
|
シリウス(ラテン語:sirius)とは、おおいぬ座の恒星。中国では「天狼星」という名で呼ばれる。
概要
冬の代表的な1等星。おおいぬ座α星(α Canis Majoris)である。また、ベテルギウス、プロキオンとともに冬の大三角形を形成する。
地球から見える恒星としては太陽に次いで2番目に明るく見える。1等星として扱われるものの実際には-1.47等級の明るさで輝くので、他の1等星と比べても格段に明るい。ぎりぎり1等星に入るような暗い1等星(デネブやレグルスなど)と比べれば10倍ほどの差がある。8.6光年と地球の近くにありながら、明るさが太陽の26倍もあることがシリウスの明るい理由だろう。
連星
シリウスは実視連星である。主星のシリウスAと伴星のシリウスBがある。シリウスBは初めて発見された白色矮星として有名。AとBの光度差は実に10000倍もあるので小さな望遠鏡では分離は不可能。
データ
名称 | シリウスA | シリウスB |
---|---|---|
距離(光年) | 8.6 | 8.6 |
スペクトルタイプ | A1V | 白色矮星 |
視等級 | -1.47 | 8.44 |
絶対等級 | 1.47 | 11.35 |
半径(太陽比) | 1.7 | 0.008 |
質量(太陽比) | 2.1 | 0.98 |
光度(太陽比) | 26 | 0.0024 |
表面温度(K) | 9900 | 25200 |
関連項目
- 6
- 0pt