シルバーホークとは、
- STGのダライアスシリーズに登場する戦闘機。
- 香港のSFアクションヒロイン映画。
- 1981年にデビューしたアメリカ生まれの競走馬、日本競馬ではグラスワンダーの父として知られる。→シルヴァーホーク(競走馬)を参照
- 中国海軍向け通信中継用UAV。正式な漢字名称は「銀鷹」。
ここでは1の項目について説明する。
概要
ダライアスシリーズの主役機。1号機(1P機)は赤色、2号機(2P機)は青色、量産型は黄色のカラーリングとなっている。機体の外見は鷹そのものをイメージした鋭角的なデザインが特徴。特に機体上部のカッターと機体先端部はそれぞれ鷹の鉤爪、嘴のように見える。コクピットはキャノピーの露出を可能な限り抑えたものだが、エースコンバットシリーズのコフィンシステムのようなものが採用されているようで、全方位を見渡すことができる(Gのエピローグで確認可能)。搭乗はコクピット下部の乗降口から行う(初代のエピローグで確認可能)。
武装は各作品で大きく異なるが、多くの作品で搭載されているのは、対空兵器のミサイル、レーザー、ウェーブ、対地兵器で最大4方向に発射できるボム、全方位からの敵の攻撃を防御するシールドのアームなどである。各作品での細かい設定や武装に関しては下記参照。全てのシルバーホークには共通で、亜空間を利用した支援設備による補給機能が採用されており、これにより長期かつ大規模な戦闘が可能となっている。
横STG御三家の1つであるダライアスシリーズの機体ということもあり、STG界ではビックバイパーやR-9と並ぶ知名度を持ち、シューターの間では知らぬ者はいない名機。
名前の「シルバーホーク」は、惑星ダライアスに残る伝説の鳥の名である。その鳥は、戦う者のオーラを吸収し成長する能力を持っていて、かつては神の使いとなり、「アムネリア」と呼ばれた男を導いて、戦いに明け暮れる人類に平和をもたらしたと言う。機体としてのシルバーホークは、人類にとって脅威であるベルサーやシーマの魔の手から逃れ、2人の男女による「種の保存」を行うための希望となった。シリーズを通して、1号機には男性、2号機には女性が搭乗している(バーストのみ例外)。
バリエーション
記事がある作品の基本システムの詳細は、その作品の記事を参照。
ダライアス
惑星ダライアスの人々が最初に開発したシルバーホークは、惑星ダライアス最古の光学データに残っていた戦闘機、恐らくは惑星アムネリア製のシルバーホークを模して、小型輸送機を改造した急造機であった。にもかかわらず、超エネルギー粒子タキオンを動力源に使用したことで、亜空間航行を可能とし、パルスレーザー、バイオニックウェーブと言った強力な攻撃を持ち、対流化タキオン粒子を装甲に固着させてエネルギーシールドを展開できるなど、通常の機体ではありえない高性能戦闘機に仕上がった。「オリジナルのシルバーホーク」と言った場合は惑星アムネリア製の機体よりも、本機を指すことが多い。
ゲーム中では、画面が広大な上にショットの連射は3~5発程度であるため、弾切れが起きやすい。ミサイルは貫通性がないので問題ないが、レーザーは攻撃範囲が狭くて敵に攻撃を当てづらく、貫通性が災いして弾切れも激しいため、使い勝手が悪い。特にファッティグラトン戦での相性は最悪なので、旧バージョンではミサイルでパワーアップを止めていたプレイヤーが多かった。ウェーブはパワーアップしても連射性能は上がらないが、攻撃力が高く、地形を貫通でき、攻撃範囲が広いため強力。
バーストではオリジンシルバーホークの名で登場。PSP版にも登場している唯一の旧作機体である。PSP版ではレジェンドの下位互換としか言えないようなものだったが、アナザークロニクルでは再調整された。ショットとボムの威力が純粋に高いため、バーストやその他の特殊能力がなくても火力は高い。ウェーブは原作通りほぼ全ての敵を貫通する。ただし、旧作機体全てに言えることだが、バースト機と比べて防御性能は低いので上級者向けである。
ダライアスⅡ
太陽系の人々をベルサーから守るため、惑星オルガでオリジナルのシルバーホークのタキオンドライブの研究を行い、強化を行った。その結果、惑星アムネリアの反物質エネルギー機関と同等の出力を得ることに成功、オリジナルを凌駕する性能となった。新兵器としてパルスキャノン(ナパーム弾、エナジーレーザーとも言われる)、プラズマレーザーを装備する。
ショットはパワーアップしても貫通性が付加されず、貫通性があっても補助武器のレーザーでは敵を捌ききれないため、場所によっては思わぬ苦戦を強いられることがある。近距離での攻撃力は高いが、連射は4発なので、前作同様遠距離からだと弾切れしやすい。ボムは下2方向のみに発射され、パワーアップすると地面を這って進むようになる。ミスするとアーム以外の全てのパワーアップが最弱状態になってしまうので、まともにクリアしたければノーミスを心がける必要がある。
バーストではセカンドシルバーホークの名で登場。原作との違いには、ボムのパワーアップが異なることが挙げられ、最終的には4方向に高速で射出される直進ボムとなっている。また、補助レーザーの発射本数が増えている。原作と同様、密着時の火力は高いが、ショットに貫通性がないために、雑魚敵の物量進行には弱い。
ダライアスツイン
惑星オルガ製のシルバーホーク。Ⅱと同じくオリジナルを強化したものと思われる。
1人プレイでは緑色のシルバーホークが使用できる。ショットは通常はナパームショットとしてパワーアップするが、途中で特定のアイテムを取るとパワーアップ方式が変わり、ウェーブになる。ウェーブは貫通性を持ち、持続的にダメージを与えるので、ウェーブの方が強い。ボムは実弾→レーザー→エネルギー弾の順でパワーアップする。
ダライアスフォース
3種類のシルバーホークを選択可能。ショットは8段階あり、4、7段階目で攻撃が変化する。ショットとボムを同時発射すると、互いにパワーダウンした状態で発射されるが、それを利用して使い勝手の悪いショットを使わないでプレイすることも可能。基本的に連射は2発のみなので、他作品と比べると爽快なプレイができるとは言えない。ゲーム中ボムはレーザーに切り替えることができるが、レーザーは攻撃力がまるでないので、あまり使われない。
1号機
初代で使用された機体。カラーリングは緑。ノーマルショット→レーザー→ウェーブの順で強化。レーザーは連射性能がとても低いため、非常に使いづらい。ウェーブは強力。
2号機
Ⅱで使用された機体。カラーリングは青。ノーマルショットを経た後はそのままナパームショットとして強化。連射性能が低いショットがないので、使い勝手は他の機体と比べるといい。貫通性はない。
3号機
新たに登場した機体。カラーリングは赤。ノーマルショット→拡散レーザー→高圧縮レーザーの順で強化。拡散レーザーは前方をなぎ払うように発射される。雑魚の掃討には向いているが、決まった場所を攻撃できないのが大きな欠点。高圧縮レーザーは長時間攻撃できるが、照射後の空き時間が長め。
ダライアス外伝
惑星ヴァディスで独自に開発されたシルバーホークを使用。動力源は惑星アムネリアで開発されたA.N.の技術を応用した縮退炉エンジン。消費されたエネルギーが循環してそれを回収し再び動力にでき、燃料は物質の種類を選ばないので、少量の燃料で可動する。武装面では、同じくA.N.技術を応用して、キャプチャーシステムとブラックホールボンバーを採用。キャプチャーシステムは敵にウィルス弾を撃ち込み、コントロール部を剥離させ、それを回収することでキャプチャーができるようになる。ただし、惑星アムネリアのものと比べると技術が発達していないため、性能面では劣っている。
一度に発射されるショットの数が多く、連射がしやすいため、連射装置があるととても爽快なプレイができる。また、ボンバーを使用できるので、咄嗟の緊急回避がしやすい。
バーストでは外伝シルバーホークの名で登場。パワーアップは原作とほぼ同じ。公式側でも原作のネタは意識されているようで、クロニクルモードで装備固定条件だと、必ず赤ウェーブ+白玉(ゲーム中では赤色)×2+オプション×2の状態で始まる。常に隙のない攻撃ができるが、火力の低さが欠点。バーストゲージが満タンだと、ブラックホールボンバーを使用可能。ボンバーは原作より弱体化しているが、低威力なショットの補助と防御性能の底上げとして重要な役割を担っている。
Gダライアス
惑星アムネリアでシーマに対抗するべく、かつての戦争で造り上げられた全てを無にする悪魔の力「All Nothing(A.N.)」と、鹵獲したシーマの機動兵器を融合させて開発された超高性能戦闘機。対空兵器と対地兵器の他にキャプチャーシステムが搭載されており、亜空間通信技術を使用して敵のコンピューターにハッキングを行い、その機能を掌握、僚機として使役し、その攻撃を利用することができる。さらにはキャプチャーした敵をエネルギーに変換してボンバーやαビームに変換することが可能。最古のシルバーホークであるが、歴代シルバーホークの中でも極めて高性能で、特にαビームにより絶大な戦闘力と破壊力を持つ。
基本的なパワーアップシステムは最も初代に近い。ショットは外伝と同じく連射がしやすく、弾切れになることはあまりない。キャプチャーボールによる敵のキャプチャーがこのゲームの醍醐味であり、様々な雑魚敵、中ボスの攻撃を利用した攻略が楽しめる。αビームは極めて強力で、その威力はボスや一部の特殊な敵を除けば全ての敵を一瞬あぶっただけで撃破できるほど。設定的にもゲーム的にも非常に強力なシルバーホークである。
バーストではジェネシスシルバーホークの名で登場。他の旧作機体とは違って独自の設定があり、バースト機関を応用してかつてのアムネリア製シルバーホークを再現したものとなっている。そのため、本機もバースト機体の1つという見方もある。αビームはαバーストビームで、搭載できなかったキャプチャーシステムは2機のサポートユニットで疑似的に再現された。
αバーストビームは威力の高さと敵弾消去能力に加えて、簡単に敵バーストを撃ち返せるため、正面に対する火力は絶大。エネルギーの回収率の高さ故、撃ち終わっても比較的短時間でビームを照射することが可能。さらに、耐久性のあるサポートユニットとそれによるミサイル属性のショット、3つのフォーメーションの切り替えにより、防御面でも隙がない。機能に関しては原作にも負けず劣らないが、弱点が全くない訳ではない。ショットそのものの威力はそれほど高くないこと、αバーストビーム照射中は正面以外が隙だらけな上に中断・機体反転が不可能であること、サポートユニットを使った防御には設置バースト以上にテクニックが要ることなどを考えて操作する必要があり、過信は禁物。αバーストチャージ中断を用いたサポートユニット無敵殴打という、高威力かつ大倍率の近接高等テクニックを使いこなせるかが、スコアアタックの鍵となる。
ダライアスバースト
最新鋭のシルバーホークで、ベルサーの捕虜となっていたアムネリア星人が開発したバースト機関を搭載。αビーム級のビームを発射可能で、さらにバーストパーツを操作することで全方位を攻撃することも可能。また、バースト機関にはコンピューターウィルスに対する免疫力があり、ベルサーのネットワーク攻撃の回避に成功している。開発されたのはそれぞれ形状が異なるレジェンド、ネクストの2機のみだけだったが、6年後を描いたアナザークロニクルでは、新型がいくつか開発された他、バースト機関の量産にも成功。量産型シルバーホークバーストによるベルサーへの一大反攻作戦が展開されている。
なお、性質的には過去のアムネリアで製造されたA.N機関に似た性質であり、ひとたび暴走を起こすと反物質化により空間ごと崩壊、最悪多次元を巻き込む事故を引き起こす危険性も持つ。そのため、宇宙の監視者であるシーマに、バーストエネルギーによる次元崩壊の一線を超えないよう目をつけられている。
バーストは単に発射するだけでなく、設置発射することで防御的な使い方ができたり、二手に分かれて攻撃したりと、かなり戦略的なシステムとなっている。バースト機のウェーブはこれまでの作品とは違い、敵に対しての貫通性はほぼなく、その代わり連射しやすくなっている。また、機体ごとにウェーブの性能が微妙に違う。アナザークロニクルでは、筺体の座席位置ごとに機体のカラーリングが決められていて、1Pから順に赤、青、緑、黄となっている。
シルバーホークバースト1号機 レジェンド
従来のシルバーホークを模した機体で、イメージカラーは赤。歴代シルバーホークと比べると、デザインが若干変わっており、コクピット周辺は丸みを帯びているのが特徴。伝説に匹敵する性能の実現のためにパイロットを非人間に限定している。このことを考えると、それだけ惑星アムネリアの技術が非常に優れていたものだったとも解釈できる。バースト機体の中でも特に高価で、生産数は限られている。その後、アナザークロニクルでは機体性能が再調整され、バースト機関の出力を抑えて人間でも搭乗可能となった。
バーストにおける標準機体。これと言ったクセがなく、シリーズ経験者であれば特に問題なく使っていける。密着してボムを撃ち込むことで高い瞬間火力が得られるので、できるだけ近距離で戦うのが理想的。
シルバーホークバースト2号機 ネクスト
パイロットへの負担が抑えられ、安全性を重視した構造となっている人間専用の機体。イメージカラーは青。名前がシルバーホークでありながら外見は歴代のシルバーホークとは大きく異なるもので、かつてダライアス空軍に配備されていた護衛用戦闘機(外伝でコンティニュー時にアイテムをばら撒く機体)を元にしている。機体下部の砲台が特徴。
バーストの登場機体中、特に防御性能が高い。設置バーストは自機のいる方向に動くので、盾のような使い方をしやすい。ボムは誘導式のため、敵がどこにいても当てることが可能。レジェンドより火力は下だが、比較的安全な戦いができるので、初心者に向いている。
シルバーホークバースト3号機 フォーミュラ
アナザークロニクルの追加機体。イメージカラーは緑。ダライアス製ではあるが、何故かダライアス星系の人にとって未知の技術が導入されているらしく、今までにない文字通り先鋭的なビジュアルになっている。接近戦に特化した機体である。
ショットはパワーアップするたびに射程距離が短くなるので、必ず接近戦を強いられることになる。その代わり移動速度に優れ、ショットの威力が高い。リーチの短さをカバーでき、バーストを使いこなせる人に向いている。ボムは誘導式で、ネクストのものよりスピードと手数に優れるが、威力は低い。
シルバーホークバースト4号機 アサルト
アナザークロニクルEXの追加機体。イメージカラーは青。ネクストのコンセプトを推し進めている。他のバースト機とは違ったバースト兵器を搭載している。外見はレジェンドとネクストを足して割ったようなもので、コクピットはネクストとほぼ同じだが、全体の構成はむしろレジェンドに近い。
最大の特徴はスパークバーストで、球状に展開されたエネルギー体を前方に飛ばし、任意で爆発(バーストフィニッシュ)させることが可能。バーストフィニッシュの威力は非常に高い。ボムは前方に飛びながら近くの敵に誘導するもので、これも高威力。全体的に火力が高い機体だが、バーストのエネルギー消費の激しさと、ショット及びボムの手数の少なさが欠点。
ジェネシスシルバーホーク/バーストプラス ムラクモ
家庭用マルチプラットフォームタイトル「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」の追加機体。イメージカラーは赤。惑星「トキオ」で開発された実験機であり、ネクストをベースに、制御システムはジェネシスのものを搭載。独自の新兵装としてバースト兵器「コンプレッションバースト」を搭載している。外見はネクストの砲身を外してレジェンドの機銃を翼端に取り付けたようなもので、ジェネシスでは2機だったサポートユニットは4機に増強されて攻撃性能・フォーメーション機能が向上したサポートユニット改となっている。
最大の特徴はコンプレッションバーストで、αバーストビームと同様に機首から放射、任意で爆発(バーストインパクト)させることが可能。バーストインパクトの威力は高く、更に判定持続が縦横に拡大する。また、サポートユニット改のフォーメーションを変更することで発射弾種をミサイル・レーザー・ウェーブの三種に切り替え可能など、極めて強力な機体である。ただし、難点としてショットの威力・貫通性ともにやや貧弱なこと、サポートユニット改は壊れやすくジェネシスのような近接殴打には不向きなことが挙げられる。
仕様
ダライアス
- 型式:MODEL 3F-1B
- 全長:65.6ft(20.0m)
- 全幅:49.2ft(15.0m)
- 全高:26.2ft(9.1m)
- 重量:77160lb(35t)
- 動力:PT-11タキオンドライブ
- 武装:AAM-21イーグル(ミサイル)、JU3パルスレーザー、TSバイオニックウェーブ、ASM-4スラブ(ボム)
Gダライアス
- 型式:ARCF-R07A+
- 全長:26.55m(メルタ)
- 全幅:20.713m(メルタ)
- 全高:14.815m(メルタ)
- 動力:A.N.機関
- 武装:ミサイル、レーザー、ウェーブ、ボム、キャプチャーボール、キャプチャーボム、αビーム
関連動画
関連項目
シリーズ一覧 | ダライアス | ダライアスII | ダライアス外伝 | Gダライアス | ダライアスバースト | ダライアスバースト アナザークロニクル | ダライアスバースト クロニクルセイバーズ | ダライアスR |
---|---|
人類勢力 | シルバーホーク | サイバリオン | Ti2 | リーガ・プラティカ | PlanetSaviours |
敵対勢力 | 巨大戦艦(ダライアス) | シーマ(Gダライアス) | ベルサー |
音楽 | ダライアスシリーズの楽曲一覧 | ZUNTATA | 小倉久佳 | 高木正彦 | 相澤静夫 | 土屋昇平 | 小塩広和 |
関連項目 | タイトー | WARNING | ツナサシミー | うp主はベルサー | MikuMikuDARIUS | DARiM@S | WARNING!!ダライアスさん | ベルサー鎮守府 | 太東鎮守府 |
その他 | STG | STGのタイトル一覧 | 横STG御三家 | シューターホイホイ | MMDシューティングゲームヒストリカ |
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- Gダライアス
- ダライアスバースト
- ベルサー
- ダライアス外伝
- シーマ(ダライアス)
- 巨大戦艦(ダライアス)
- ダライアスR
- ダライアスII
- ダライアスシリーズの楽曲一覧
- ダライアスツイン
- スーパーダライアス
▶もっと見る
- 5
- 0pt