シロアリとは、昆虫綱ゴキブリ目シロアリ下目 、あるいはシロアリ目の昆虫の総称である。
概要
世界に7科2900種、日本では17種類が発見されている。特に熱帯に多くの種類が生息している。
女王シロアリと王シロアリ、兵隊シロアリ、働きシロアリという階級があり、巣を中心に集団で生活している。
名前にもアリとある上、見た目も、社会性がある生態も蟻とよく似ているが、実は蟻ではなくゴキブリの仲間である。なので、不完全変態でありアリと異なり蛹がない。一種の収斂進化であると考えられる。むしろ、アリはシロアリの天敵でもある。
まとめるとこんな感じである。
アリ | シロアリ | |
食性 | 肉食性が強い雑食。 | 基本的には草食性。 |
王アリ、兵アリ | ほとんどの種でいない。働きアリが兵アリを兼任する種が多い。 | 王アリ、兵アリがある。副女王や副王がいる場合もある。 |
蛹 | ある。完全変態する。幼虫は蛆虫に近い見た目をしている。 | ない。不完全変態する。幼虫は最初から成虫と同じようなシロアリの姿をしている。 |
近い生き物 | ハチに近い生き物。 | ゴキブリやカマキリに近い生き物。 |
オス | 働かない。生殖専門。 | 働く。 |
見た目 | くびれがあって胸と腹が分かれている。 | くびれがない。 |
好物は植物や枯れた木材など。
ヤマトシロアリやイエシロアリは家を食べて家屋に損害を与えることで知られる。駆除には場合によっては100万以上かかることもある。ゴキブリの仲間であることも関係しているのか非常にしぶとく、強力な薬を必要とする。
場合によってはコンクリートやプラスチックをも食い荒らすため、家屋の害虫と言うイメージが強いが、自然界においては朽ちた木を分解するなどの大切な役割を担っているほか、アリクイをはじめシロアリを餌にしている動物も多いため、地球環境にとっては重要な種であり、絶滅すると大変困る生物でもある。他には、シロアリの腸内細菌がセルロースの分解など人間の役に立つのではないかと研究対象になったり、ある種のシロアリが栽培するキノコが高級食材とされ、重宝されるなど害虫以外の側面もある。
蟻塚をつくるのは大抵シロアリである。要するにアリクイの好物。オーストラリアには美味しいシロアリが生息しており、原住民の間では今も頻繁に食べられているほか、ツアーなどでは実際に食べてみることも可能。
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