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シロサイ(Ceratotherium simum)とは、奇蹄目サイ科シロサイ属に分類されるサイの仲間である。
概要
名前とは裏腹に体色は白くないのだが、これには名前が名付けられた際の聞き間違いに由来している。平たくて幅広い口の「ワイド(wide)」と「白い(white)」を間違えたことから名前が付けられたといわれている。英語で聞き間違われたものがそのまま日本語に訳されたため、日本語でシロサイということになっている。
サイの仲間の中では最大の大きさで、体長は335㎝から420㎝ほど、肩高は171㎝から185㎝ほど、体重はオスで2トンから3.6トン、メスで1.4トンから1.7トンにもなる。頭には2本の角があり、前にある角の方が大きくなる。
平たくて幅広い口は一度に多くの草を食べるのに適しており、主に地面付近に生える草を食べるが、木の葉を食べることもある。アフリカの南部に分布しており、主にサバンナや低木地帯に生息している。小規模な群れを形成し、オスは縄張りを持ち、マーキングをして縄張りを主張する。角はオス同士が争う際に用いられるが、外敵を排除するためにも用いられる。視力は悪いが、短い距離であれば走る速度は時速50㎞と意外と早いため、サバンナの中では危険な動物として認識されている。とはいえ、クロサイと比較すれば割とおとなしい方なので、刺激しなければ極端に危険というわけではない。
日本の動物園で観ることができるシロサイはミナミシロサイというシロサイの2つの亜種の内の片方で、他にはキタシロサイもいる。しかし、キタシロサイは地球上ではわずか3頭しか生きてはおらず、しかもどの個体も高齢化が進み、キタシロサイだけでの繁殖は絶望的
という、絶滅寸前の亜種となっている。
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