シンジさんとは、碇シンジを熱く信奉する人々における碇シンジの呼称である。
概要
2009年6/27に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の劇中において碇シンジのあまりの豹変ぶりに、劇場に足を運んだ人々の口からは「かっこいい」「惚れた」などといった好意的なコメントが無数に溢れ、頼れる熱血キャラとしての存在を確立していった。
その豹変ぶりは凄まじく、明確な意思の元に自己主張を叫びそれを実行・完遂する、命令調で叫ぶ、といった完全なる熱血キャラと呼べる仕様になっている。
内向的で人の顔色を伺い人におとなしく従うのが処世術であり膝を抱えて死にたい発言したりするキャラだと思い込んでいる碇シンジアンチや自己投影していたオタクには今作のシンジさんの存在は卒倒モノかも知れない。
……というネタである。
実際のところ、シンジは旧作でも頑張るキャラであり、新劇場版での「変化」はシンジが変わったと言うよりミサト、レイ、アスカ、ゲンドウを筆頭に周りのキャラが変わったのが主な要因である。パンフレットの鶴巻監督や、CUTの緒方恵美インタビュー談でも「シンジはTV版と同じ」「周りが変わったから起こるべくして起こった変化でシンジは全然変わっていない」と言われている。
旧作からのシンジファンにも元からシンジはやれば出来る子という認識であり、理不尽な環境が薄れ成長フラグが折られなかった『破』は好評である。
2018年8月の『新幹線変形ロボ シンカリオン』31話では、シンカリオン500 TYPE EVAの運転士(パイロット)として主人公速杉ハヤトの危機に颯爽と登場し、ハヤトに道を示す良きお兄さんとしての存在感を大いに発揮。正真正銘公式認定の「シンジさん」である(劇中でもハヤトはシンジをさん付けしているが、シンジ本人から「シンジでいいよ」と名前呼びを推奨されてる)
原作と違い、新幹線超進化研究所・京都支部所属になっており京都出身。原作に近い線が細い穏やかな表情ながら強い決意を秘めた声でハヤトを励ます姿など精神的にも成長著しい雄姿。
実際緒方恵美さんもTwitterで「普段のシンジのままだと(シンカリオンの)セカイに合わないので少し大人っぽく寄せた」「シンジはシンジなんだけど、眩しくて、別人みたいで」(原文ママ)と述べている。(もっともシンカリオンの音響監督の三間雅文氏からするとそれでもハヤトに対する年長者としては頼りなく聞こえたらしくアフレコにダメ出しが出て、緒方さんが「すみません、もともとこういう子なんです……」とフォローをしている)
一見するとハヤトの夢・・・と思われたが、現実世界の熱海駅にレイとアスカ、そしてシンジが現れた事からも何処かしらで世界が繋がっている模様。
色々なシンジさん
『破』以前には、「周囲の人間のおかげで成長フラグが折られなかったシンジ」は、『スーパーロボット大戦シリーズ』などの二次創作で見ることができた(→スパロボ補正)。
左:『スパロボMX』において、アスカの危機を救うためロム兄さん達と共に闘うシンジさん(5:15~)
右:『第3次α』において、ゲンドウの補完計画を「逃げ」だと否定するシンジさん(5:52~)
これらの「シンジさん」が生まれたのは、アムロやブライトといった大人に支えられたり、カトルや大作、キラといった他作品のキャラクターと親交を深めたり、甲児やドモンのような熱血キャラの影響を受けたりしたことが原因と言えるだろう。
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