シヴァー・ゴッツォとは、第3次スーパーロボット大戦αに登場するキャラクターである。
CV:屋良有作
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この記事を統べる絶対の真理…概要こそが全ての源
初代αから登場する敵対勢力、ゼ・バルマリィ帝国十二支族の一つゴッツォ家の当主にして宰相。つまりはバルマーの実質的なナンバー2の位置にいる人物だが、帝国支配者のルアフ・ガンエデンはあまり表だって行動しないということもあって実質的な政務は彼が担っていると見てもいい。
宰相やゴッツォ家当主の地位だけではなく、帝国最高評議会「シケム」の議長や霊帝近衛師団長、帝国軍特殊部隊「ゴラー・ゴレム」の司令官等々、様々な重要ポストを兼任しその全てで敏腕を振るう優秀な人間でもある。
見た目はまんま黒カラーのユーゼスと言った感じで、四つ目の仮面で素顔を隠しているのも共通している。しかしその仮面の下にある素顔は実にダンディズム溢れる初老のオジサマである。
同じ十二支族の当主であるバラン・ドバンとは若い頃からの友人で、バランは武で自分は知で共に帝国の繁栄の為に力を尽くそうと誓い合ったほどの仲である。
同じ一族出身にしてそれも私だのインパクトでお馴染みなウルトラマンマニアことユーゼス・ゴッツォの印象が強すぎる所為もあって、彼の事にはいまいち触れられていない感が強いのも事実だったりするが、その類稀なる才能は決してユーゼスに劣らない物であると言っていい。
(そもそも初代αでやりたい放題していたユーゼスを送り込んだのもシヴァ―の指示によるものだったりする)
元々ゴッツォ家はゼ・バルマリィ十二支族の中でも科学技術の発展を担当しており、その当主である彼もその分野で高い能力を見せる。帝国で使われている機動兵器の大半の設計を担い、ハザル、エイスといった天然物にも後れを取らない高性能の人工サイコドライバー、司令官タイプとして優秀な実力を見せたジュデッカ・ゴッツォタイプのハイブリットヒューマン、更にはユーゼスから送られてきたデータを元に作り上げられたギメル、ダレット等を始めとしたイングラムクローン部隊とも言えるバルシェムシリーズの作成とそれを中心にしたゴラー・ゴレム隊の編成、クロス・ゲートの解析、更にはディス・レヴの開発など多大な才能を発揮している。
しかし、そういった政治、科学分野で力を活かし続けていた先に、ルアフ・ガンエデンはただの傀儡でしかないという真実に行きついてしまい激昂、それ以降は霊帝打倒のための戦力を欲するようになり、その一環としてゴラー・ゴレム隊にルアフと同等の力を持つイルイ・ガンエデンの捜索を命じていたりもした。
同時にユーゼスが敗れイルイが見出した剣である地球圏最強の機動兵器部隊、αナンバーズの力にも注目し始め、ネビー・イームの一つを動かしたりイルイを人質に彼らをゼ・バルマリィ本星におびき寄せるなどもしていた。その結果、ルアフはαナンバーズとの決戦で力の大半を使い果たしてしまう。
満を持してシヴァーは弱ったルアフの前に立ちはだかり、今までの彼の無駄な圧政を糾弾し、お前は神などではなくただの人間だと叫びながら己の拳で滅多打ちにした末に殺害、ついに悲願であった霊帝打倒を果たし、同時に名実ともにゼ・バルマリィ帝国の頂点に立つ。
そして続けて乗り込んできたαナンバーズに対し自身の戦力であるゴラー・ゴレム隊をぶつけ、自らもイルイをキーとしてルアフの残したゲベル・ガンエデンを駆り戦いに挑む。
自身とガンエデンの力によって覇道を進み、ゼ・バルマリィ帝国に新たな栄華をもたらそうと目論んでいたが、αナンバーズの力はそのシヴァーすらも上回っており最終的に敗北。しかし彼は自分が敗北した後のことも想定しており、アルマナや生き残った部隊にゼ・バルマリィの一般市民の避難を命じ、その後のことを任せていた。
最期はアポカリュプシスによる流星群によって崩壊するバルマー本星に残ったまま、銀河の未来をイルイやαナンバーズたちに託しその生涯に幕を閉じた。
余談とわかっていながら閲覧する……悲しい性だな
冷徹で非情な面があることも確かだが、彼自身の本心は飽くまでも純粋なバルマー人の手によってバルマーを繁栄させるということに集約されている。その為に民に圧政を敷くルアフを打倒し、真なる繁栄をもたらすまでは敢えて仮面を被って己の本心を隠しているに過ぎない。そういった意味では真の目的は自分自身に関連したことでしかないユーゼスとはまた違ったタイプの悪役であると言える。
実際に自身の目的、野望のためなら無関係の人間の命も平然と利用するルアフやユーゼスと違って、彼自身はバルマーの民に対してのみだが無暗に犠牲にすることを避けようとしていた面も強い。
その在り方、生涯、純粋に母星と民の事を考えていたという本心はプレイヤー部隊であるαナンバーズの面々からも評価され、「やり方さえ間違えなければわかりあえたはずだ」と、彼の最期を惜しむ声も少なくなかった程である。
その他にも自身が作り上げた人造人間たちに対する接し方、扱いについての非人道的な面についても批難が挙がりやすいが、ハザルには単なる道具扱いではなく人間としての情愛を仕込んだり、キャリコやスペクトラにも勝利することで己の自己を確立するよう促したりと、本当に使い捨ての道具というわけではなくそれなりに複雑な心情も抱いていたのかもしれない。
総合してシヴァーというキャラは単なる悪役の1人と切り捨てるにも惜しいキャラであると言える。
実際にスパロボの首領ことテラーダも彼の扱いには最後まで難航し、結局サルファでは活かしきれなかったと述べている程である。
尚、ゴッツォ一族の宿命なのか彼もまた某光の巨人、というかウルトラマン関連の要素が散りばめられている。
名前のシヴァーはヘブライ語で数字の7を指し、更に自身の専用曲の名前が「ZEST SEVEN」
ゼストはスーパーヒーロー作戦でウルトラマンの力を取り込んだユーゼスである「超神ゼスト」の事を指し、ゼストセブン→ウルトラセブンということから、二代目ウルトラマン、つまりはユーゼスの後に現れた第2のゼストであるということを強調している。
OGシリーズでの活躍をもってアポカリュプシスにも打ち勝つ者…それは私だ
現時点においてOGシリーズではそれらしい存在は登場していないのが現状である。
ユーゼス、愚帝、クロスゲート、ゼ・バルマリィ帝国といったシヴァーにとっても重要な因子は揃いつつあるので、近い将来にゼ・バルマリィ帝国の関係者として何らかの形で登場する可能性は十分にあると言える。
その際には寺田氏の言ってた事も踏まえて、キャラクター性をフルに発揮したシヴァーを見てみたいものである。ユーゼスみたいにネタキャラ化する可能性もあるかもしれないが。
現状の最新作ムーン・デュエラーズにおいて、第3次αにおける彼の直轄部隊、ゴラー・ゴレムが遂に登場。
消息を絶ったユーゼスの捜索という名目でキャリコ、スペクトラ、そしてアイン名義のクォヴレーがサプライズ的な参戦を果たしている。
本格的な絡みは次回作以降にお預けとなったが、彼らが登場したことでその上役であるシヴァーのOGシリーズ出演の可能性も飛躍的に高まったと言える。
そして、関連動画でこのニコニコ動画全てをゼ・バルマリィ帝国に握らせる者…新たなニコニコの神…それも私だ…!
そして、願わくば関連項目にもその加護を……
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