「世界は可能性に満ちている! そう、真珠のような私みたいに!」
シーキングザパール(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「シーキングザパール」をモチーフとするウマ娘である。 CV:福原綾香
概要
誕生日:4月16日 身長:168cm 体重:世界的に完璧 スリーサイズ:B91・W57・H87
小さくまとまることを嫌い、世界ではどんなことも起きうると体当たりで示す、アクティブお姉さん。
海外を転々としながら育ったゆえ、自身と表現力の塊。笑いを振りまきながらも結果を出す才女である。
英語は話さないが、ボディランゲージで悠々カバーする。
アメリカからの帰国子女でバイリンガル。自分の美貌とナイスバディ、そしてウマ娘としての実力に、絶大な自信を持っている。
目標は海外進出。「私は国内に留まる器じゃないの!」と意識の高い言動をしており、日々、自分磨きに余念がない。
垂れ目にぽてっとした唇をした大人っぽいウマ娘。アメリカ生まれと世界に通用する実力に対して自負が強く、4コマ作品『うまよん』では気合を入れて空回りしがち。
「可能性」を重んじ、幼少期から世界を転々としてきた経験から「可能性は誰にでもあることを証明し、世界の人々から絶望を取り払う」という大変ビッグな目標を掲げる。
また、育成実装と共に弁当好きという設定が発覚し、やたらクローズアップされる。これは新潟3歳Sにて盛大に逸走した(これ自体もネタに取り入れられている)ことについて鞍上の武豊に聞いたら「弁当を買いに行った」と表現されたというエピソードが元ネタと思われる。
勝負服は大きく開いた胸元とミニスカートの紅白セーラー服で、真珠が全身に散りばめられている。胸元や両腕にあしらわれた星型はモチーフ馬の勝負服のシンボル。ゲームでの実装時もほぼ変更されなかった。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘[Rocket☆Star]
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
99 | 65 | 104 | 93 | 89 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | F | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
A | B | E | G | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
C | A | A | B | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『I'm possible』 | |||||||||||||||||||
残り200m地点で先頭ではないとき、先頭から4バ身以内だと速度を上げる。2バ身以内にいる場合はすごく上げる | |||||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- ジュニア級11月前半:デイリー杯ジュニアSで5着以内
- ジュニア級12月前半:阪神JF(G1)で5着以内
- クラシック級4月前半:桜花賞(G1)で5着以内
- クラシック級5月前半:NHKマイルC(G1)で5着以内
- クラシック級9月前半:ローズS(G2)で3着以内
- クラシック級11月後半:マイルCS(G1)で3着以内
- シニア級3月後半:高松宮記念(G1)で3着以内
- シニア級6月前半:安田記念(G1)で3着以内
- シニア級9月後半:スプリンターズS(G1)で1着
- シニア級11月後半:マイルCS(G1)で1着
概要
2021年5月17日にサポートカードとしてRとSR[世界の真珠、その名は]が実装。タイプは根性。
所持スキルは短距離・マイルに散らばる。「スプリントギア」・「短距離直線○」を揃える短距離の方が汎用性は高め。一応「良バ場○」と「ペースキープ」で汎用もカバーする。
友情ボーナス最大30%+固有、得意率最大50と、SSRと比べてもトップクラスの友情トレーニング性能を持ち、初期絆も高いので友情を回すだけならかなりのもの。反面、非友情時のステータスは伸びにくい。
そのため根性育成に挑戦するなら良いカードだが、そうでなければまず使わない。
しかし、SR連続イベントの1回目で体力+30回復という強烈なイベントを持っており、偶然会えるととても嬉しいウマ娘として愛されている。彼女に会ったら是非満足げなポーズを取ろう。
2021年8月30日には新シナリオ「アオハル杯」が実装され、サポートカード実装済みのウマ娘がレースに出走できるようになったため、レースに出走可能となった。
距離適性は手薄になりやすい短距離及びマイルを両方Aで対応できる、ありがたい人材。スキルもバラけているのでどちらで使ってもいいだろう。後方専門なのでやや事故で痛い目を見やすいのだけが注意点。
専用勝負服は未実装なので、レース及びライブ時は★2以下の汎用勝負服となる。
そして、2022年9月20日に☆3育成ウマ娘[Rocket☆Star]が実装。
固有スキルは通常版オグリキャップの「勝利の鼓動」に似ており、すなわち短距離で力を発揮しやすい。
メインストーリー1部最終章にて海外レースの実名も出されるようになったものの、まだプレイヤーの手でレースできるわけではない状態での実装となり、どのような展開になるか注目されることになった。
序盤から史実における成り行きを「運命」として自覚する描写が目立ち、その末に史実に準じた流れでモーリス・ド・ゲスト賞への挑戦を検討しながらも放棄して史実通り遠征したタイキシャトルに海外G1初勝利の称号を譲り、代わりに帰ってきた王者タイキを迎え撃つことに専心して、史実では対決を回避したりした末に不完全燃焼な先着だけに留まった「タイキシャトル超え」の挑戦によって名誉を勝ち取ることになる。
余談だが、ローズSは史実でも出走したレースだが、当時は2000mだったのが1800mに変更されている(※なお現実の2020-2022年では代替開催のため2000mに戻っている)ことでウマ娘パールの距離適性でも大丈夫なレースになっている。
関連ウマ娘
- エルコンドルパサー
- 同じく帰国子女の後輩。『うまよん』では「デンジャラスビューティーマスク」を名乗ってプロレス好きの彼女と対戦。初登場時に覆面剥ぎデスマッチで敗れて正体を暴露されたが、その後もマスクをかぶって再登場している。モチーフ馬は1歳下のアメリカ産馬で、NHKマイルカップ勝利、古馬では欧州遠征と活躍のうえでもまさしく後輩。ウマ娘公式G1イラストのNHKマイルカップの回は2018年はエル、2019年はパールが担当し、2020年はエルとデンジャラスビューティーマスクの対戦が描かれた。夢の対決がそれでいいのか。
- タイキシャトル
- アメリカからの留学生で友人。『うまよん』ではパールのアメリカン度を試すようなこともしている。モチーフ馬は共に欧州のG1を制した同じ短距離路線の同期。
- カワカミプリンセス
- ルームメイト。パールのビッグさを尊敬している。
- メジロドーベル、メジロブライト
- 史実における同期関係で、育成シナリオ序盤でクローズアップされる。牡馬でステイヤーであるブライトとは真逆の路線だが2歳時に対戦し、それがあちらの育成シナリオでも軽く描写される。牝馬王道路線のドーベルとも2歳時に2戦しているのだが、ドーベルが中距離寄りだったこと、パールが外国産でクラシックの資格なし&秋華賞は断念したことなどがあって3歳以降は一度も対戦しなかった。パールの育成シナリオでは桜花賞にだけは出るので少し形が変わっている。
史実
真珠のきらめき
たとえば海の底に眠る人魚の涙
あるいは潮に流された月のしずくその光のかけらは私の胸でこそ明るくきらめくはずだ
日本調教の競走馬として初めて欧州のG1を制し、日本競馬のレベルを世界に証明したスプリンター。
1994年アメリカ生まれの牝馬。父Seeking the Gold、母ページプルーフ、母父Seattle Slew。アメリカのセリ市に上場されたが良い値がつかず主取(販売者自ら落札して引取)となった後、日本人の馬主に購入された。
デビュー前から抜群の評価を受け、2歳(旧3歳)7月の新馬戦を圧勝。しかし2戦目の現:新潟2歳ステークスではスタート直後に外にすっ飛び3着、続く現:デイリー杯2歳ステークスでは牡馬のメジロブライトに圧勝するも、現:阪神JFは直線で突然走る気を失くしたように4着に敗れ、当初は気性難で勝ちきれないレースが目立った。
3歳時から海外遠征に定評のある(当時はまだフジヤマケンザンで勝利を挙げたのみだったが)森秀行厩舎に転厩。当時外国産馬は牝馬クラシックに出られないためNHKマイルカップを目標とし、4連勝でこれを制してG1を初制覇する。以前から日本の一流馬は海外のG1でも通用すると考えていた主戦騎手の武豊はアメリカの牝馬G1への挑戦を提案したが、日程の都合で見送られた。秋はローズステークスを3着に敗れた後に喉鳴症(馬の喉の病気)が発見され、手術のため翌年まで休養する。
明けて4歳時は復帰戦のシルクロードステークスを勝利し、改めてフランスへの遠征を表明。当初はマイルG1ジャック・ル・マロワ賞を目指していたが、同じレースにタイキシャトルが参戦することが判明したため、勝算がないと見てスプリントG1モーリス・ド・ゲスト賞に目標を変更する。同じG1とは言えレースの格は下だったが、ジャック・ル・マロワ賞より1週先に開催されるため、タイキシャトルに先んじる初の欧州G1制覇となるチャンスがあった。迎えたレースではコースレコードを17年ぶりに更新する逃げ切り勝ちで、見事日本馬初の欧州G1制覇を達成。現地の欧州メディアはシーキングザパールと日本競馬の快挙を大々的に取り上げ、何ならタイキシャトルのジャック・ル・マロワ賞制覇より扱いが大きかったという。
次走もフランスのマイルG1ムーラン・ド・ロンシャン賞に挑むも7頭立て5着。タイキシャトル共々帰国し、共にマイルCS・スプリンターズSに出走。マイルCSは8着と完敗するが、スプリンターズSではあちらの不調もあって初めて先着――するも1歳下の7番人気マイネルラヴを差しきれず2着に終わる。
5歳時はアメリカのG1サンタモニカハンデキャップに挑戦するが4着に敗れ、日本では好走するも勝ちきれず、その後まさかのアメリカへの移籍を行ったが2戦して勝利は挙げられずに引退、アメリカの地で繁殖牝馬となった。
著名な産駒に日本で重賞5勝、G1で2着9回の記録を残したシーキングザダイヤがいる。2005年6月10日、放牧中に死亡しているのが発見された。死因は判然とせず、落雷と見られている。11歳没。
実績は十分すぎるレベルのはずなのだが「影が薄かった」という評価も目立ち、当時は情報ソースが限られるのもあって勝利の報が届くまで、日本のファンには遠征自体があまり認知されてなかったというのもよく言われる話で、当時のJRAの公式企画「20世紀の名馬100」では企画的に有利なはずの直近の世代の馬であるにもかかわらずランキングから漏れている(類似企画では選出されているものもある)。
詳細は当該記事へ→シーキングザパール
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関連項目
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