シーシアとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物である。
概要
地球の特定復興区画で暮らす少女。“フォルドの夜明け”メンバーとして前線に赴く父の身を案じている。
だが、プラント・クエタから父が帰ってくることはなかった。その代わりとばかりにやってきたのは、実の父ヴィム・ジェタークを殺したことで精神崩壊寸前に陥ってたグエル・ジェタークという名のスペーシアン。同世代の少年セドと共に捕虜になったグエルに食事を運ぶ役になったシーシアは、父との別離に対する怒りをグエルに向ける。
ベネリットグループに嗅ぎつけられたフォルドの夜明けは撤退を開始するが、シーシアは非難する前にグエルの殺害を試みる。気づいたベテラン兵士 オルコットに止められ泣き喚くシーシア。「なんで父さんじゃなくてお前なんだ」という悲痛な叫びが、殻に閉じこもりかけていたグエルに突き刺さる。
直後、ミサイルが降り注ぎ、シーシアは致命傷を負ってしまう。オルコットはシーシアは助からないと判断し、セドを連れて退避。意識が朦朧となりながらか細い声で父に助けを求めるシーシアに救いの手を伸ばしたのは、彼女が殺したいほど憎んでいたグエルだった。シーシアも、グエル自身もなぜそうしているのか理解できないまま、彼はシーシアを救おうと必死に駆ける。偶然落ちてきたMSプロドロスに乗り込み逃げるための車を探すが、既にシーシアは息絶えていた。また目の前の命を救えなかったとグエルは無念を募らせる。グエルは、父に助けを求めていたシーシアを放っておけなかったのだ。彼女の墓を作ったグエルは、「父」との繋がりを失うまいと再び立ち上がる。
短い出番でありながら、地球に住むアーシアンの厳しい現状や残された子供の虚しさ、グエルの再起を描く重要な存在。
そして「父を殺した子」グエルや「息子を救えなかった父」オルコットと同様に「父を殺された子」という、15話サブタイトル「父と子と」を象徴するキャラクターであった。
余談
彼女の父はプラント・クエタで死んだと思われるため、「やめな...さい!で潰された兵士」か、「プロスペラたちに撃ち殺された兵士の一人」だったではないかという考察がある。
関連リンク
関連動画
関連項目
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- アーシアン
- グエル・ジェターク
- オルコット
- ソフィ・プロネ(時期は違うが、帰ってこなかったアーシアンの少女)
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