シールドとは、防御対象の周りに展開してエネルギー攻撃や実体攻撃などから保護する物である。
概要
シールドはレーザー兵器やミサイルなどと同様に、宇宙空間での戦闘において必ずと言っていいほどの必要技術である。シールドが作られた理由の一つとして、兵器が何千年にも渡って研究や改良が施されてきた事にある。装甲だけでは防げない強力な兵器が生み出され、その結果、エネルギーや物体を吸収、反射するシールド技術が開発された。
この技術は、長い年月を経て一般化しており、どのような物体にも適用可能となった。例えば、宇宙船だけでなく、建築物、乗り物、ドロイド、そして惑星全体の防御にも使われている。大気内に投射されたシールドはその外輪が見える場合が多い。
シールドの強度は発生装置や投射装置からの距離に比例して徐々に弱まる。船殻を覆うシールドが数ミクロンか数メートルかでかなり異なってくる。
大きなエネルギー攻撃をシールドが吸収した際には、その衝撃が宇宙船などの乗り物に跳ね返る事によって、機体の動きに影響を与えることなっている。
光線シールド
エネルギー緩衝器によって、レーザー・キャノンやイオン・キャノンなどによる破壊エネルギーを消散させる働きを持つ。この働きを持続させるには大量のエネルギーが要求されるが、その効力が持続する限りは驚くべき防御性能を発揮する。例えば、最強のパワーを誇る光線シールド装置なら、ターボレーザーの連続照射をも跳ね返せるほど。
エネルギー効率の良い粒子シールドとは違い、光線シールドは大量のエネルギーを消費するので、戦闘中または戦闘が激化した際にのみ展開される。
光線シールドは実体に対しては効力がない。ヤヴィンの戦いでは、デス・スターの反応炉の排熱孔は光線シールドで防御されていたため、プロトン魚雷攻撃には無防備であった。このたった一つの設計ミスによって初代デス・スターは大爆発を起こした。
粒子シールド
粒子シールドは、宇宙塵など、実体のある物質を弾き返し、宇宙航行の時には宇宙船の機体を保護したり、ミサイルや魚雷といった実体弾の攻撃からの防御を効果的に行ったりする役割を果たす。
このシールドは、エネルギーの消費量が少なく、船の動力供給に負担を掛けることなく、持続的に使用することが出来る。だが、このタイプの最大の欠点は、ドッキングなどを行う際にシールドを解除しなければならないことだ。コンピューターによる精密なタイミングによって、一時的な無防備状態に陥る時間をなるべく短く出来るとはいえ、大型輸送船などでは、戦闘機やシャトルが着艦する場合、やはりシールドを解かなくてはならない。さらに、粒子シールドはブラスターやイオン・キャノンといった、エネルギー兵器の攻撃を防ぐ事が出来ないため、粒子シールドしか装備していない宇宙船はターボレーザー攻撃などを受ければ一溜まりもない。
惑星シールド
惑星シールドはシールドの中でも最も強力なもので、軌道爆撃やベース・デルタ・ゼロ(艦隊による短時間での惑星破壊)、また、彗星や小惑星の衝突といった自然の脅威から惑星地表や衛星を守るのに有効である。このシールドはとてつもなく強固であり、強力な集中放火をしても数メートルの穴しか開かず、穴が開いたとしても1／1000000秒で修復してしまうため、地上に直接降りてジェネレーターを破壊する事が多かった。
小型の惑星シールド発生装置は惑星表面をほんの一部しか防御出来ないが、より強力なものであれば、惑星全体を覆うことが可能だ。そのようなシステムはシールド発生装置とシールド・タワーを組み合わせた広大なネットワークを必要とし、人口の過密したコルサントのように、地表の一部を攻撃されてしまうだけで何百万という犠牲者が出てしまう規模の惑星で取り入れられている。
今まで作られた中で最も強力なシールド発生装置といえば、帝国の第2デス・スターに使用されたものだろう。森の衛星エンドアの地表に秘密裏に建造されたこのコマーSLD-26シールド発生装置は、塔に設置された巨大パラボラ・アンテナで、衛星軌道上で建設中だったデス・スターの周囲に惑星級シールドを投射するというものであった。この装置は第2デス・スター建造における初期段階に導入され、シールドを突破しようとした宇宙船や武器はことごとく破壊されてしまうほど強力だった。このシールドのパワーはデス・スターのスーパーレーザーに匹敵するほどだった。
建造中のこの要塞を攻撃した反乱同盟軍は、まだシールドが張られている事に気づき、間一髪の所で大惨事を回避することが出来た。シールド発生装置を沈黙させなければデス・スター攻撃は不可能だった。
氷の惑星ホスでは、反乱同盟軍はエコー基地防衛用としてKDY DSS-02ユニットを使用した。このシールド発生装置は反乱軍の基地上80キロメートルの範囲にわたって、強力なエネルギー膜を投射した。このシールドにより、軌道上からの爆撃は無効となった。だが、シールドの有効圏外から惑星に侵入し、地上から攻撃してくる帝国軍を防ぐ事は出来なかった。
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関連項目
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