シールドライガーとは、『ZOIDS』シリーズに登場するライオン型高速戦闘ゾイドである。
1999年に放映された『ゾイド -ZOIDS-』を皮切りにして、後に続くアニメシリーズやバトルストーリーにおいて主役機の代名詞となる共和国ライオン型ゾイドの元祖的存在である。
機体解説
シールドライガー SHIELD LIGER |
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基本情報 | |
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型式 | RPZ-002 RZ-007 |
所属 | ヘリック共和国 |
モチーフ | ライオン型 |
スペック | |
全長 | 21.6m |
全高 | 9.0m |
全幅 | 6.0m |
重量 | 92.0t |
最高速度 | 250km/h |
武装(旧) | |
武装(新) | |
ゾイドテンプレート |
ヘリック共和国がゼネバス帝国のEPZ-3サーベルタイガーに対抗するべく開発した初の高速戦闘系ゾイド。
当時、ヘリック共和国の陸戦ゾイドは今までサーベルタイガーに対して直接戦闘では苦戦を強いられており、戦争自体にはRBOZ-5ウルトラザウルスの活躍でどうにか勝利を収めたものの、その後の共和国軍にとって何時の日かゼネバス帝国が戻ってきた時のため、サーベルタイガーに純粋な意味で対抗できるゾイドの開発は急務であった。
そこで元帝国基地内に多数残されていたサーベルタイガーを鹵獲して徹底的な分析を行い、それにより得た高速戦闘ゾイドのノウハウを反映して生み出したのが、このシールドライガーである。
多数の火器を搭載していたサーベルタイガーとは対照的に武装は最小限に留めつつ、なおかつその武器を収納式にする事で空力性能を向上させ、そして新型の冷却システムによってその最高速度はサーベルタイガーのそれを優に上回る時速250kmに達している。格闘能力もサーベルタイガーに引けを取る事は無く、場合によってはEPZ-2アイアンコングとも戦う事ができるほどの戦闘力を有している。
また本機最大の特徴として頭部から発生させるエネルギーシールド(Eシールド)があり、このEシールドは敵のビーム攻撃を弾く性質を持ち、これによりシールドライガーは前面からのビーム攻撃に対して絶対的な防御力を獲得した。
ただし、このEシールドはシールドライガー自体のエネルギーを大きく消費してしまうため、連続しての展開は稼働時間の短縮化を招いてしまう。
このシールドライガーおよびRHI-3コマンドウルフの登場により、共和国軍はサーベルタイガーに対抗する事が可能となり、予想通り逆襲してきたゼネバス帝国軍の高速戦闘ゾイド部隊に対して互角以上に渡り合えるようになった。
帝国軍がサーベルタイガーの火力強化を図るとこちらも砲撃力強化の改良を果たしシールドライガーMk-2となり、同じく改良されたコマンドウルフやRHI-6ベアファイターとMk-2部隊として戦線に再投入された。
第一次大陸間戦争期ではRPZ-15キングライガーやRPZ-20キングバロンなどの後継機の登場により次第に出番が減っていったが、惑星Zi大異変の殆どの個体が生き残ったため、第二次大陸間戦争ではコマンドウルフと共に共和国軍の高速戦闘ゾイドの代表的存在として活躍を続けた。
そのボディは後にRZ-28ブレードライガーのベースになった。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2042年にロールアウト。コマンドウルフと共に“ハドリアンウォールの戦い”を初陣として登場し、目論見通りサーベルタイガーを撃破してその優位性を奪った。時にはその機動性を生かし帝国領への強行偵察などを行い、その際に帝国軍のデスザウラー開発の手がかりを得ている。
しかし、帝国補給線を襲撃した際にはサーベルタイガーの火力強化機であるグレートサーベルが立ちはだかりあえなく敗北。これによって再び優位性が脅かされたシールドライガーもまた火力の強化が果たされ、シールドライガーMk-2として生まれ変わり、ベアファイターNEWおよびコマンドウルフNEWと部隊を結成してグレートサーベルをはじめとする帝国最強部隊に対抗した。
暗黒大陸戦争では当初はそのまま従軍していたものの、次第にガイロス軍の強力な攻撃力をもつゾイドに圧倒され、遂にキングライガーとキングバロンを後継機とする形にして退役した。
それでもZAC2099年以降には惑星Zi大異変を生き延びて再量産され、再び共和国軍の主力高速ゾイドとなる。
そしてオリンポス山に先行偵察に赴いた独立第2高速部隊とそこに所属するハルフォード中佐の乗機がかつてのライバル機だったサーベルタイガーの後継機であるセイバータイガーと交戦、激戦の末に辛くもこれを退けるも、山頂の帝国基地ではオーガノイドシステムを利用してのデスザウラー復活計画が進められており、ハルフォードはこの再生途中のデスザウラーに特攻を掛け自らの命を犠牲にしてデスザウラー復活計画を阻止している。
その後はシールドライガーはレオマスター専用機としてシールドライガーDCS-Jへと改良されたり、さらに共和国軍が手に入れたオーガノイドシステムを組み込まれてブレードライガーへの強化が果たされる事となる。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS』および『ZOIDS新世紀/ZERO』に登場。
第一作では事実上の主人公機として中盤まで活躍した。
主人公バン・フライハイトの住む村の近くで朽ち果てていた機体にオーガノイド・ジークが入り込んだ事でコアが再生し、そのままバンの愛機となった。
当初はバンも不慣れで、制御の大半をジークに頼っていたが、次第にジークなしでも乗りこなすようになっていく。
しかし、物語中盤でレイヴンの操るジェノザウラーの荷電粒子砲をまともに受けて再びコアが停止してしまう。
そこでジークとフィーネがシールドライガーのコアに融合する事で自己修復を行い、最終的にはブレードライガーへの進化を果たし、バンの新たなパートナーとなった。
他にも同作では共和国軍仕様のシールドライガーも多数登場しているが、基本的に噛ませ扱いがほとんどであった。
また、帝国首都ガイガロスでの対デスザウラー戦でロブ・ハーマンがバンと同じブルーカラーリングの機体に搭乗している。続く共和国首都ニューヘリックシティにおける対デススティンガー戦ではカール・リヒテン・シュバルツのセイバータイガーと組んで、シールド同士を接触ショートさせることでデススティンガーのシールドを破るが、即座に返り討ちにされて戦闘不能になった。
この他にもクルーガーが自身が若りし頃に乗っていたことを示唆する発言をしていた。
『/ZERO』ではチーム・ブリッツの前リーダーだったレオン・トロスの乗機として登場。
ビット・クラウドと入れ替わるようにして一度はチームを抜け修行の旅に出ていたが、そこで最終的にシールドライガーを損失してしまい、後に偶然出会った真紅のブレードライガーに乗り換えている。
なお、設定のEシールドはキット解説ではあくまで“ビームのみを防ぐシールド”でしかないとされるが、本作に限らず全アニメシリーズにおいてはビームどころか実弾だろうが爆風だろうが大抵の物理的攻撃をも防げる万能装備として描かれており、むしろ後期ガンダムシリーズに使われていたビームシールドに近いものになっている。
主な機体バリエーション
- シールドライガーMk-2
今度はグレートサーベルに対抗するため、シールドライガーに巨大なビームキャノンを搭載した機体。
これにより火力は飛躍的に強化されたものの、機動力が鈍ってしまい、基本的に僚機との連携を前提にしている。
同じく強化されたベアファイターとコマンドウルフと共にMk-2部隊と呼ばれていた。 - シールドライガーDCS-J
ライオン型ゾイド操縦のスペシャリストであるレオマスターと呼ばれる7人のエース専用のシールドライガー。
武装はMk-2とほぼ同じだが、動力機関が改良されているため機動性能は通常機よりも向上している。
しかし、同時に操縦性も悪化しており、それが本機がレオマスター専用と言われる所以とされる。 - デザートライガー
砂漠戦用シールドライガーで、防塵フィルターや熱対策などが砂漠にも適応できる改良が施されている。
『妄想戦記』シリーズでは搭載された対ジャミングウェーブシステムを巡る共和国軍と帝国軍の攻防が描かれていた。 - ライガーエアロ
シールドライガーの高速実験機。装甲の色は黄色。頭部の形は通常機とは大きく異なる。
お絵カキコ
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関連項目
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