シーンとは
概要
元々ギリシャ語の「skēnē」が語源であり、これは「裏方」「天幕」「舞台」などを意味した。
現在の英単語「scene」ではさらに「場面」「舞台背景」「事件現場」「光景」「景色」「眺望」「業界」「分野」などの意味も付会した。
そこから転じて、俗に「特定の時代」「特定の状態」を現し世を演劇になぞらえて指すこともある。
映像業界では、収録の際の台本上での区切りから「ある一連の場面」を指す。
現代ではそれが拡大解釈され「ある一連の作品の特定の時間帯(に起こったこと)」を示す。
類似したもので「シチュエーション」があるが、そちらは環境的な意味合いが強い。
(シーンは視覚的な意味がある)
フィクションにおいて
- 会話・移動・観察・考えるシーンなどは定番。
- 家庭・家族・部屋などありふれた日常生活のシーン
- 学校、近所、会社や、そこで行われる部活動やイベント行事のシーン。
- 作中の用語や世界観の説明シーン。
- 手に汗握る戦闘シーン、死亡シーン、追跡・逃走・攻勢・防御を描くシーンなど。
- 着替えや入浴・水着といったサービスシーン。
- 衝撃の真実が明らかになったり、伏線回収・衝撃のラストといった特徴的なシーン。
- ゲームなど、画面を遮って派手なカットインが挿入される場合もある。
- 物語のクライマックスでは、壮大なBGMと共に盛り上げる場合も多い。
作家・漫画家・脚本家など、作成途中や盛り上がりの場面であるにも関わらず
ネタ切れ・アイデア・構成能力の不足で次のシーンが全く思い浮かばない場合もしばしば。
技法として
作品において、何も起きず平凡すぎれば見る側の飽きが来てしまうため
印象に残りやすいよう特徴的なシーンが必ずある。クライマックスなどは特に顕著。
冒頭の引き込み
実は開始15分以内、(漫画では1話)にも、読者・視聴者・観客を作品に引き込む特徴的なシーンが挿入されやすい。見る側全員が熱狂的なファンとは限らないため、興味を持たせ乗り気にするのも重要な要素である。
冒頭で引き込みに失敗すると、チャンネルを変えるかテレビを消さる、漫画雑誌ならその作品を飛ばされる、映画館なら退屈な時間を過ごされるのがオチである。
広義には漫画など、冒頭の扉絵(一枚絵)などが特徴的になっているのも引き込み技法のひとつ。
切り替え・描写など
- 回想シーンなど、色調調整やボカシ・エコーがかかるなど違いを演出する場合もある。
- シーンの切り替えにカメラワークや暗転、窓を拭くようなワイプが用いられる場合もある。
- 漫画においては流れを見やすく追えるよう、コマ割りも必要となる。
- 2つのシーンが透明度変化によって徐々に切り替わる場合もある。
書割「シーン」
マンガなどでよく無音の場面に「シーン」という書き割りが当てられるが
このオノマトペは手塚治虫が開発した。(本人談)
衝撃の真実が明らかになったり、反論できなかったり、困惑して言葉が出ないなど汎用性が高い。
災害・戦闘の後、声を発する者すらいなくなった(全員死亡)状態に用いられる場合もある。
関連動画
関連項目
- 変身シーン
- 戦闘シーン
- サービスシーン
- 入浴シーン
- 世界三大恥ずかしい告白シーン
- 死亡シーン
- ロボットアニメシーン集
- 無修正AV(アニマルビデオ)入浴シーン
- プロレス名言・名シーンリンク
- シチュエーション
- クライマックス
- カットイン
- TPO
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