- 鬼のような加速度をもつ鉄道車両の通称。日本では阪神電気鉄道の普通列車車両のこと。サンフランシスコ・ベイエリアのBARTが最強。
- その名の通り、ジェットエンジンを搭載した自動車のこと。主にドラッグレースのデモンストレーション走行やパフォーマンスとして使用されるものが多い。
1.の概要
国内では阪神電気鉄道(阪神電鉄・阪神電車)が所有する普通車専用高加減速車両の通称である。あまりの加速度に「鬼加速」のタグが付くこともある。日本テレビ系で放映されている「鉄腕DASH」での早朝リレー対決でも勝利を収めた。このシリーズでは珍しいリベンジ戦が後日行われ、この際は阪神側上り勾配、TOKIO側下り勾配というハンデなどもありTOKIO側が辛勝した・・・・というぐらいの加速度である。
「ジェット」については従来の鉄道車両の加速力が「プロペラ機」であるならば、この車両は「ジェット機並み」という比喩表現でついたもので、昔のアメリカの鉄道車両のように屋根にジェットエンジンが付いたり、試作で終わったガスタービン気動車のようなタービンエンジンが付いているわけでもないし、ジェット機のように離陸もしない。
離陸する前に架線にぶつかるだろjk
阪神電車のジェットカー事5000系の起動加速度は4.5km/h/sである。
VVVFインバータ化された5500系では中速域からの加速特性が改善されたので起動加速度は4.0km/h/sに下がっているが、5000系と違い最後まで伸びきる特性であるため普通車の最高速である95km/hまで30秒とかからずで到達する。
強烈な加速で空転しないようフルノッチで起動せず20km/hあたりから「本気出す」の運転操作だという。
鉄軌道の上を滑りやすい鉄車輪でこの加速である。これに負ける車はとっとと廃車にしてノーマイカー通勤したほうが地球に優しいだろうw
なお最新の5550系・5700系を除き、全軸駆動の全電動車で付随車は存在しない。5550系は付随車1両組み込み、5700系は両先頭車が0.5M方式で3M1Tある。
また、うpされている動画で、阪神以外の高加減速車両と比較して減速度が低いのでは?というコメントが散見されるが、これは車両性能ではなくATSの問題で駅進入速度が抑えられているからである。
なお武庫川線に転属したジェットカーも居るが高加速なのは相変わらずである。(フルノッチを入れないようにすることで対応)
山陽電車・阪神電車・阪急電車(神戸線)は神戸高速鉄道で結ばれた際に高周波連続誘導階段制御ATS(地上子を必要とせずレールからの連続制御である点で新幹線に近い)となったが、JRのATS-SWなどよりは高性能とはいえ最新のデジタルATSほど「一発ブレーキ」で止まる仕様ではないため、このような事となる。なお阪急(神戸線)はATSを置き換えたため走行速度向上とともに駅進入も向上した。
阪神電車がこのような高加減速専用車を導入したのは路線距離に対する駅数の多さである。
駅間1kmを割っているのも路線の成り立ちが路面電車の免許で作成された事に影響を受けており、神戸から大阪まで長々距離の踏切扱いであった・・・むろん30kmの遮断棒が降りるわけではなく、法律の隙間を付いた路線免許獲得であり、この名残が駅数の多さと路線のうねり具合として残っている。このため後ろから迫り来る特急(加速度3.0km/h/s~2.5km/h/s)から常に逃げ続ける必要があり、普通車はジェットカーという専用車で運用されることとなった。
余談ではあるが、相互乗り入れの山陽電車も明石-西代(本来は電鉄兵庫(現在の大開))までは路面電車であった。
「併走バトル」でJRとデットヒートを行う区間との落差は阪神と同じくは路面電車として生まれた東の区間と、阪急のようにインターシティ・都市間高速鉄道として生まれた西の区間の2社が合併した結果であり、現在は普通車運用が主体の山陽3000系も阪神の高加減速と阪急の高速運転の両立が出来る思想で設計されている。とはいえ加速度はジェットカーには及ばず、三宮到着後は大石までノンストップで回送され、再びノンストップで三宮に戻っている。でないと後続車に追いつかれる。
海外では大陸の影響で地盤が固く大出力の車両を投入しやすい為、阪神車両以上の高加速力を持つ車両も存在し、高加速度で運用されている。ただそれらが現地で「ジェットカー」と言われているかは不明。
2.の概要
その多くは軍用機のジェットエンジン(アフターバーナー付)を搭載している。ドラッグレース用に作られたものが多い。
中身は車にジェットエンジンを乗せたというよりは、エンジンにドライバーズシートとタイヤ、パラシュートをつけたようなものである。四輪の場合は純粋に推進力で動くものが多いが、、二輪車ではガスタービンエンジンを用い、タイヤを駆動させて動くものが多い。
個人が趣味で製作し、国によっては合法的に公道を走れる車も存在する。
正式に市販されているジェットバイクもあり、MTTタービン・スーパーバイク(Y2K)が有名である。
ドラッグレース用のマシンの中でも特に過激なマシンになると、静止状態から1/4マイル(約402.33m)を5秒程度(500km/h以上)で走り抜ける。
初期加速は、530km/hを出して4.5秒でゴールを切るレシプロエンジンのドラッグレースマシン(主にNHRAで使用されるトップフューエルクラスのマシン)と比べると若干劣る(※ジェットカーはタイヤを駆動するわけではないので路面状態に左右されにくい利点はある)が、
生で観るとものすごい轟音に圧倒される。戦闘機が目の前を飛ぶようなものだから当然ではある。
ドラッグレース発祥の地アメリカには無数の過激なマシンが存在するが、日本を含め、世界各地にもその存在が確認できる。
地上での最高速のギネス記録としては、スラストSSC(Super Sonic Car)が米ネバダ州の砂漠で音速を超え、時速1,228km/hというスピードを出している。
その記録を塗り替えるべく、現在はイギリスでブラッドハウンドSSCの開発が行われており、時速1,600km/h以上を目標としている。
ほかにはジェット自転車や、ロケットエンジンを搭載したロケットカー、ロケットバイクなどもある。
関連動画
鉄道系
車・バイク系
関連項目
- 5
- 0pt