ジェット・リー(Jet Li)とは、香港のアクションスター兼映画監督である。
本名は李連杰(リー・リンチェイ)。
元々は海外でもリー・リンチェイを芸名としていたが、途中から英名をメインで使うようになった。また映画監督としては李陽中という名義を使用。
概要
8歳から北京業余体育学校で武術を学び始め、演舞の選手として中国全国武術大会5回優勝という経歴を引っさげて1982年、『少林寺』で映画デビュー。一躍香港アクションスターの仲間入りを果たし、『少林寺2』『阿羅漢』でもおおいに人気を博した。
ただし朴訥な性格もあって悪質な映画製作者に騙されたり初の監督作品が大コケしたり、不遇を囲った時期がある。
しかし90年代武侠片ブームの皮切りとなった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』(原題『黄飛鴻』)にて主演の黄飛鴻を演じ、華麗に復活。多くの90年代武侠片作品で主演を張ることでトップスターの仲間入りを果たし、日本でも再びその名が聞かれるようになった。
1998年の『リーサル・ウェポン4』でハリウッド映画デビュー。ここでは本人初となる悪役を演じ、チャイニーズマフィアのボスとしてリッグス&マータフの凸凹コンビと大太刀回りを繰り広げた。その後も『ロミオ・マスト・ダイ』『キス・オブ・ザ・ドラゴン』『ザ・ワン』『ブラック・ダイヤモンド』『ダニー・ザ・ドッグ』などに出演。
2010年の『エクスペンダブルズ』では名だたるハリウッドアクションスターらと共に出演。マーシャルアーツの使い手として活躍した。
2010年の映画『海洋天堂』ではアクションを封じ、末期がんを患った父親を好演。残されたわずかな時間で自閉症の息子に生きるすべを教えるという物語で、演技派俳優としても評価された。
2013年以前より甲状腺機能亢進症と心疾患により著しく健康を害し、一時期は引退も囁かれた。しかし2020年の映画『ムーラン』では皇帝を演じるなど、新たな境地を開拓している。
演舞の選手上がりということで、ガチで強い事で知られるドニー・イェンや日本の倉田保昭にいじられてビビったりとか、実家の餃子がガチで旨いとか、「なぜそんな話が有名になっているの?」と言いたくなる変なエピソードも知られている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt