ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)とは、アメリカ合衆国の投資家、教師、性犯罪者、小児性愛者である。
概要
1953年にニューヨークでユダヤ人の家庭に生まれる。数学教師を経て投資家として成功し、億万長者となるが、フロリダやニューヨークの邸宅、自らが所有する島の「リトル・セント・ジェームズ島」で未成年の少女の人身売買に関わっていると囁かれていた。ドナルド・トランプ前大統領や、ビル・クリントン元大統領を含む政財界の様々な著名人との幅広い交友関係を持っていた。
2008年に司法取引で未成年の少女の売春斡旋の罪を認めるが、13か月の禁固、それも日中は外出の許可が与えられ、夜に刑務所に戻るという軽い刑しか言い渡されなかった。それでも、彼は訴追されたことに激怒したという。
釈放された後も億万長者としての活動を続け、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学を含むアメリカの研究機関に多額の寄付をしていた。また、前科者となった後もイギリスのアンドルー王子やビル・ゲイツなどの著名人との交友関係を維持していた。このような交友関係から、「エプスタインが著名人に未成年の少女を斡旋している」という噂が一部で浮上していた。
2019年に逮捕され、訴追されるが、8月10日にニューヨークの独房で死亡しているのが発見された。公式では自殺とされたが、法医学の専門家は殺害されたことを示す証拠があると主張している。
その他
- オープンソースソフトウェアの推進者であるリチャード・ストールマン(Richard Stallman)が、あるメーリングリストへのメールで、ジェフリー・エプスタインの性的人身売買の被害者の一人を「完全に自発的だった」と書き、MITのCSAILの客員サイエンティストを辞任。同時にFSF(Free Software Foundation)の理事長からも退いた。[1]※FSFには2021年3月に復帰。
- エプスタインはマサチューセッツ工科大学(MIT)に資金援助を行っていたことが明らかになり、同じく資金を受け取っていたMITメディアラボの伊藤穰一が辞任している。[2]
関連動画
関連リンク
- 伊藤穣一氏がMITメディアラボ辞任。エプスタイン事件経緯とMITメディアラボの対応のまとめ 2019.9.9
- 英アンドルー王子やクリントン氏の名前も、性的人身売買で起訴の故エプスタイン氏関連文書が公開 2024.1.4
関連項目
脚注
- *オープンソースの父・リチャード・ストールマンがMITとFree Software Foundationの役職を辞任 2019.9.17
- *MITメディアラボ伊藤穰一所長が辞任へ--疑惑の投資家からの資金提供めぐり 2019.9.9
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