ジオラマとは、「情景模型」と訳される模型ジャンルの一つである。原語(仏語)で「Diorama」と表記し、ディオラマ(仏語)やダイオラマ(英語)と呼称することがあるが、全て同じ意味である。本来は博物館における展示方法を指す言葉であった。
概要
通常、模型は車であれロボットであれ単品で成り立つものである。そこに、実際に使われていたらどうなのか、史実を再現するとどうなのか、といった世界観の表現が加わったものと言える。
写真でたとえるなら、ポートレートが単品作品、人に背景が加わる旅行写真がジオラマである。
似た意味の言葉に『ヴィネット』がある。プロの模型作家でも違いを明確に示すことができないので、大まかに違いを述べると、
私見を述べるならば、別にどうでもいいんじゃないの? 楽しんで作れたら。
鉄道模型においては、ジオラマより『レイアウト』という呼び方の方が定着している(→個別記事も参照)。また模型車両を動かさないジオラマには『シーナリィセクション』という別名も存在する。
ジオラマであれ他の何であれ、凄いものを作れば作るほど変態(※名誉の称号)と言われてしまう困った模型ジャンルである。
その実、鉄橋をひたすら眺めたり、錆びについて語りだしたり、枯葉の散り方について語りだしたりと、作っている人はやっぱり変態くさい。
しかしながら、それだけ語ることができる程観察し、考えながら作っていることの裏返しでもあり、他の模型ジャンルにはない醍醐味が詰まっていると言えるだろう。
構成要素
により構成される。お手軽に作るならば、百均の額縁の内側に紙粘土を盛り付けて色を塗って終了である。拾ってきた枝を挿すだけでも雰囲気が出る。模型店であれば手軽に使えるシーナリィ素材や建物のキットも手に入れることが可能だし、ホームセンターもしくは100円ショップ辺りでも素材や道具を調達できる。
こだわりのポイント
ジオラマにおける、他との明確な差はベース(背景)である。テーマとする情景を作るためには、史実であれ妄想であれ、
を掴んでおくことが望ましい。砂漠一つとっても、岩砂漠であったり礫砂漠、砂砂漠と種類があったりするため、画像検索をしてイメージを膨らませていくとよい。
材料と手段
こだわりの結果、思い通りのものがない場合はイチから作ることになる。その作り方は人それぞれであり、素材だけでも
…と何でもありである。結果として思い通りの形が出来上がればよいので手持ちの材料や強度と相談すべし。また、ジオラマを作っている人のブログなどに様々な情報があるので、それを参考にすることをお勧めする。
難点
ジオラマ作りはハードルが高いように思われている節がある。確かに造形やウェザリング(汚し塗装)など、多少の技量もセンスも要求される面は否定できない。実際に作ってみないと分からないが、プラ版を切って貼ることが出来る人ならば作れると断言しておく。
難しそうだからと敬遠せず、興味を持ったならばチャレンジすることを強く勧める。
関連動画
関連項目
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