ジナコ=カリギリとは、原作担当のTYPE-MOONとイメージエポックが開発、マーベラスから発売された対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA CCC』に登場するスーパーエクセレントウルトラキューティヒロインである。
嘘ッス。ごめんなさい。本当はしがない、一登場キャラクターッス。
プロフィール
- 身長/体重:153cm 82kg
- スリーサイズ:B109/W87/H112
- 誕生日:11月3日
- イメージカラー:ココアブラウン
- 性別:女性
- 特技:ルーチンワーク
- 好きなもの:ゲーム、ジャンクフード
- 嫌いなもの:リア充、炎上
- 天敵:カルナ、凛、アンデルセン
概要
「ロックロックロック!
超厳重な鍵を掛けてボクのターンエンド!
もう誰もジナコさんの姿は見えないッス!」
ムーンセルの聖杯戦争に参加したマスターの一人。
童顔巨乳のメガネ女子・・・・と言えば聞こえはいいが、実際は脂肪まみれのだらしない体つきのアラサー女子魅惑のフカフカボディのヤングアダルト。これでも日独ハーフ。
その上、重度のネット中毒者のニート。おまけに腐女子で好物がショタとイケボというダメ人間。つまり、ショタでイケボなアンデルセンはジナコさんにピッタリのサーヴァント(相性がいいとは言っていない)。もっと言うならば、「寝てる間もレベル上げしている」と豪語するほどの廃人ゲーマー。それも、総プレイ時間約6000時間という壊れっぷりで、しかも限界ギリギリまでレベル上げするというプレイスタイル。このために、あのワカメを押しのけて、No.1ゲームチャンプの地位に立っている。
一人称は「ジナコさん」あるいは「ボク」。だが、時折感情が昂るなど素の状態になると「アタシ」になる。
それでいて、ネットスラングを交えた三下くさいおちゃらけた喋り口調の煽りの達人。その威力は、あのラニをキレさせるほどに。
だが、それらは上っ面のものであり、実際の彼女は厭世的かつドライな性格。その上、臆病な性分でもある。
そんな彼女のサーヴァントは、インド神話屈指の大英雄カルナ。
当初はランサーとして召喚されたが、後にランチャーと名乗ることに。これは、ジナコが優れた魔術師で、二重召喚を用いてアーチャーのクラスと複合させたから・・・・というわけではなく、単に勝手にそう呼んでいるだけ。しかも、カルナもそれを受け入れている。
原因→真の英雄は眼で殺す
彼女の魔術師としての素養はむしろ低水準で、あのカルナすら「ジナコを優勝させるのは無理」と言わしめるほど。これが一因となって、カルナは全力を出せずにいる。
弱小マスターに最強クラスのサーヴァント、というと『stay night』の衛宮士郎や『ZERO』のウェイバーを彷彿とさせる。だがしかし、彼らとの決定的な違いは、ジナコ自身に戦う意思がないということ。もっとも、ジナコにも一応は叶えるべき願いを持ち合わせており、また彼女に戦意がないのも諸々の要因によるものだが。
そんなカルナはジナコを尊重しているものの、遠慮なく物事をズバズバと言うため、彼女自身はカルナを嫌っている。とはいえ、カルナは涼風の如く受け流しているため、断じて険悪な雰囲気に陥っていない。
対して、同じ凡人ということで、主人公への態度は幾分か柔らか。
また、ほとんど部屋から一歩も出ない彼女をミラクル求道僧こと臥藤門司は何かと気にかけている。ただし、部屋の前で毎度のように大声で呼びかけられている彼女は完全に“ウザいおっさん”として煙たがっている。
プロローグでは、補欠教員として登場するも、やっていることは用具室(前作にてアリーナの入口となっていた部屋。もっと言うならば、同作プロローグにてドールを味方に付けた場所)にてニート生活を満喫している、というもの。
舞台が月の裏側に移ってもなお、相変わらず引きこもりを決め込んでおり、本作最大の目的である月の裏側からの脱出にも興味を示さないどころか、脱出する意思さえ皆無。
ただ、態度こそは非協力的ではあるものの、全くの不関与というわけでもない。一応は生徒会の動向をモニタリングして逐一チャックしていたり、事あるごとに主人公に力を貸す場面も見受けられる。
とはいえ、彼女の姿勢は完全に傍観者のそれであることに変わりはないが。
そんな彼女だが、ひょんなことからBBに拉致されてしまい、衛士として主人公らと敵対することに。
彼女の受け持つ階層は、彼女の性格さながらに面倒な仕様となっている。だが、それは同時に彼女の抱える心の闇やトラウマと向き合うことを意味している。
そんな彼女のSGの名称も説明文も何もかもがひらがな表記。その説明文も、どこか子どもの作文じみた書き方だが、それだけに深く心を抉ってくる。
おまけに、彼女の心の中にダイブする際に聞こえてくるその心の声も、諦観的で陰鬱そのもの。
とある事情から完全に袋小路に陥ってしまい、自暴自棄になってしまったジナコはカルナを差し向け、主人公らに敵意を剥き出しにする。
作中で彼女の使用するコードキャストは、初戦時のみに使用する魔力アップのcheat_boost()と、決戦時に用いるMPダメージを与えるcheat_atk()とスキル封印を与えるcheat_sealの二種。
これだけならば普通なのだが、そこはエリートゲーマーじな子さん。そんじょそこらのマスターたちとは一味違う仕様となっている。
つまり、どういうことかというと・・・・
- 妙なエフェクトと共にポージングしてくるcheat_boost()。どう見てもそげぶです。ありがとうございます。
- ↑そして、律儀に同じポーズをしてくれるカルナさんマジ大英雄。
- 気の抜ける効果音と共にキャンディを投げつけてくるcheat_atk()。しかも、威力もチマい。
- 割りとドヤ顔なcheat_seal()。でも、使ってくるの基本一回きり。
・・・・とまあ、これでもかと言うほどお邪魔虫全開。しかも、決戦前のイベントのシリアスな空気や個人的神BGM“over the top”の緊迫感と疾走感を清々しいまでにBreakしてくるからタチが悪い。
とはいえ、実際問題本当にタチが悪い。というのも、初戦での魔力ブーストによるカルナの主力たる“梵天よ、地を覆え”の威力の底上げや決戦でのMPダメージによる連続攻撃の阻害が厄介極まりないもの。特に初戦は一歩間違えたら簡単に沈む。
おまけに、スキル封印は今作最大の難所と言っても過言ではないカルナ戦においては致命的そのもの。
なので、しっかりとした対策が肝要。
ともあれ、激戦を経て無事にBBの支配下から解放されたジナコ。だが、彼女は自分が何もできないものとして、その後も引きこもり続けるしかなかった・・・・
「これ以上私のトコに通い続けても、何もイベント発生しないから!!
解れ!そこの眼鏡好き!!」
蝸牛の足跡
ジナコは比較的裕福な家庭の出で、家族とそれなりに幸せな時間を過ごしていた。
しかし、大好きだった両親が交通事故に巻き込まれてしまい死亡してしまったことで、一人きりになってしまったジナコ。幸い、遺産は一生食べていく分には困らないほど残されていたので、その後生きていく上では何も問題はない。
そのはずだった。
だが、彼女のその後の生き方は進学することもなく、その後惰眠を貪るように、ネット世界に溺れる毎日を過ごす。
普段の人を小馬鹿にしたかのような喋り口調は、本来の自分を覆い隠す仮面に他ならない。
とはいえ、十何年も同じ生活を続けていること、ネットでの顔馴染みが次々と卒業していくことなどによって、ジナコも次第に焦りを覚えてくる。
そんな真綿で首を絞められているかのように状況に陥ったとき、聖杯戦争の噂を聞き付ける。
どんな願いでも叶えられる。そこに人生のやり直しを望んだ彼女は、そこが本当の命懸けの戦いであることを理解しつつ、聖杯戦争に身を投じる。
しかし、そこでも自分の認識の甘さを思い知らされる結果となってしまった。
そこが本物の天才たちが凌ぎを削り合う戦場であること。そこに、たかが凄腕ゲーマー程度が喰らい付けるはずもないと理解してしまい、生来の性分と相まって戦意喪失。
安全地帯を見つけると、そこに身を隠す。結果、一度もダンジョンに足を踏み入れることなく不戦敗となった。
だが、いくらその場ではやり過ごせたとしても、ムーンセルの定めは絶対そのもの。聖杯戦争が終われば校舎が消去される事実を知ってしまった彼女は、完全に行き場を失ってしまった。
その後、月の裏側に落とされても、彼女の姿勢が変わることはなかった。
それが変わるのは、彼女が落とされたと同時に失われた記憶を取り戻してから。その結果、自分の行き着く先が消滅以外の未来がないことを知り、パニックを起こしてしまった。そうして彼女はBBの手中に落ちてしまった。
以降の彼女はBBの手先として、その陰鬱な内面に起因するSGにより構成されたダンジョンにて主人公らを翻弄する。
彼女の保有する三つのSG。まずは、嘘で塗り固めてきたそれまでの人生に由来する『きょげんへき』。そして、他者を遠ざけてきたが故の『ひとりぼっち』。最後に、両親の死というトラウマを根源に持つ『しののろい』。
特に、最後のSGに関して、最奥にて侵入者には不可避の死をもたらす結界に立て篭るという暴挙に出る。
しかし、それを承知の上で臥藤は己の命と引換えにジナコを救い出す。だが、結果として臥藤に救われすぎてしまったことで、その死を受け入れられないジナコはこのために自暴自棄になってしまう。
「カルナァァァッ!
こいつらを追い出して!
二度とここへ来られないように、世界から消し去ってぇぇっ!」
そうして、カルナとの戦いの末に主人公らの手で助け出されたジナコは、己の無力さを痛感しつつ、終の瞬間まで殻に篭もるしかなかった。
だが、その瞬間が訪れても、彼女の従者であるカルナは「ジナコは死なない」と言い切る。
何故ならば、彼の代名詞とも言える黄金の鎧。あれはジナコを救い出すために用いたという。これもカルナが全力を出せない原因の一つであるが、そのおかげでゲーム冒頭の黒いノイズによる侵食は無論のこと、ムーンセルによる消去すら無効化することによって、ジナコは生きて地上への生還が可能となった。
カルナにとっては、誰もが当価値に映るもの。だからこそ、ジナコの身を第一に考えて行動してきた。
そうして背中を押されたジナコは、いつもの調子でカルナにダメ出しをしつつ、月の表側で震えている自分を助け出すよう彼に頼む。
最初から最後まで聖杯戦争を否定しきり、そして観戦者のまま退場した。
そうして、彼女はようやく自分の足で前へ進み出すのだった・・・・
関連動画
関連静画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- Fate/EXTRA CCC
- カルナ(Fate/Apocrypha)
- ランチャー
- 岸波白野
- 臥藤門司
- 間桐慎二
- 大いなる石像神(Fate)
- メガネ
- 磨伸映一郎
- ニート
- オタク
- メタボ
- 腐女子
- びぃえる時空
- ショタコン
- 廃人
- ダメ人間
- アラサー
- 誰得
- シリアスブレイカー
「やっぱりものすごいハズレを引いた。アンタは、ボクには過ぎたサーヴァントだったッスよ。
―――うん。さよなら、カルナさん。」
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