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概要
ジフテリア菌というコリネバクテリウム属の細菌が引き起こす呼吸器系の病気。インフルエンザやコロナウイルスなどと同様に飛沫感染する。
ワクチン(予防接種)が普及している日本などの先進国ではほぼ根絶されたと考えられている。逆に言えばワクチンがまともに普及していない発展途上国は今でも散発的に流行しており、先進国でもワクチン接種率が低下すると再び発生する可能性がある。
ちなみに三種混合ワクチンもあり、これはジフテリア、破傷風、百日咳の3つの細菌感染症を予防することができる。
症状
高熱、喉の痛み、咳が主な症状だが、ジフテリア菌の毒素によって喉に白い出来物(偽膜)ができるため犬の遠吠えのような咳が起こるのが特徴。
重症化すると気道が詰まって窒息したり、毒素によって神経障害や心筋炎などの致死的な合併症が起こることもある。
抗生物質はあるが、早期に治療しなければ致死率が10%を超える怖い病気である。感染症法では二類感染症となっているため、感染者は状況に応じて隔離入院する必要がある。
関連項目
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